概要

モレスキン クラシックノートは、19世紀後半から20世紀初頭にかけてパリの小さな製本工房で作られていた黒いノートブックの様式を、現代に復刻した製品である。1997年、ミラノのModo & Modo社(現Moleskine S.p.A.)が売り出した。

黒いオイルクロスの表紙、丸みを帯びた角、ページを留めるゴムバンド、裏表紙内側のポケットで構成される。

特徴・コンセプト

持ち歩いて使うことを前提とする。鞄の中では他の物と擦れ、角から傷みが進む。角を丸めれば、当たる箇所が一点に集中しない。

素材と構造

表紙にはオイルクロス加工を施す。布そのままでは水を吸うが、油を含浸させれば水を弾く。中紙は中性紙による。酸性紙は経年で劣化するが、中性紙であれば長期の保存に耐える。糸かがり製本のため、見開きで平らに開く。接着のみの製本では中央が持ち上がる。

象徴的なディテール

ゴムバンドは携帯時にページが開くのを防ぐ。留め具を金属にすれば厚みが増すが、ゴムなら表紙の厚みに収まる。裏表紙の内側にはポケットが設けられ、綴じられない紙片を挟める。

名前の由来と歴史

「モレスキン」という語は、フランス語で表紙に用いる黒いオイルクロスを指す。1987年の書籍のなかでこの様式のノートが取り上げられ、名称が知られるようになった。

1990年代にModo & Modo社が復刻を企画し、1997年に「Moleskine」として生産が始まった。

展開と評価

判型は複数用意され、罫線の有無も選べる。表紙の仕様が共通するため、判型が変わっても外観の系統が保たれる。

持ち歩く筆記具では、ラミー・サファリが樹脂のボディで落下の衝撃を吸収し、ブラックウィング 602ロイヒトトゥルム1917も携行の条件から仕様が導かれている。4館の公開データでは、モレスキン クラシックノートの収蔵は確認できていない。

基本情報

製品名 モレスキン クラシックノート(Moleskine Classic Notebook)
ブランド Moleskine S.p.A.(イタリア・ミラノ)
復刻年 1997年
原型 19世紀後半〜20世紀初頭のフランス製ノートブック
サイズ展開 ポケット(9×14cm)、ラージ(13×21cm)、XL(19×25cm)ほか
フォーマット 横罫、方眼、無地、ドット方眼
表紙タイプ ハードカバー、ソフトカバー
特徴的意匠 ゴムバンド、拡張ポケット、丸角、しおり紐
素材 オイルクロス加工表紙、中性紙、糸かがり製本