デザイナーズ家具・インテリア カタログ Stories of Design Interior Catalog
Era

1990年代

ジューシーサリフ(アレッシィ)

ジューシーサリフ(アレッシィ) Juicy Salif (Alessi)

1990

フィリップ・スタルクが1990年にデザインした革新的レモンスクイーザー。三本脚の彫刻的フォルムは実用品の枠を超え、ニューヨーク近代美術館やメトロポリタン美術館に収蔵される作品として評価される。「会話を生み出すデザイン」という考え方に沿った20世紀デザインの代表作。

ファベーラチェア

ファベーラチェア Favela Chair

1991

カンパナ兄弟が廃材を手作業で組み上げた彫刻的チェア。サンパウロのスラム街の創意工夫に着想を得た革新的デザインで、各チェアが一点もの。2003年よりエドラ社が製造し、メトロポリタン美術館に収蔵される。

ベッド

ベッド Bed

1991

1991年、ジャスパー・モリソンがカッペリーニのためにデザインした「Bed」。ベッドという家具の本質を追求し、装飾を退けた原型的フォルムは、のちの「スーパーノーマル」思想を先取りする名作として、30年以上にわたり生産が続く。

ファットチェア

ファットチェア Fat Chair

1991

細いスチールの骨組みに、ラッシュを編んだ面を組み合わせたアームチェア。ロンドンの工房で注文に応じてつくられていた設計を、カッペリーニが量産向けに作り替えた。同じ設計者のSチェアでは手で編まれるラッシュが、この機種では機械で編まれている。

ルチェリーノ

ルチェリーノ Lucellino

1992

インゴ・マウラーが1992年に発表した照明。電球に手作業のガチョウ羽根の翼を付けただけの構成で、光そのものが飛び立とうとしているように見える。ウォールタイプはMoMA収蔵。

ブックワーム

ブックワーム Bookworm

1993

ロン・アラッドによる革新的ウォールシェルフ。1994年カルテル社より発表。柔軟なPVC素材が描く有機的な曲線は、使用者の創造性によって無限の形状を生み出す。デザイナー・オブ・ザ・イヤー受賞作品。ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館に収蔵される現代デザインの代表作。

トリニダードチェア

トリニダードチェア Trinidad Chair

1993

カリブ海のトリニダード島で見た植民地建築のジンジャーブレッド装飾に着想を得た、ナナ・ディッツェルの名作スタッキングチェア。CNC加工による透かし彫りが光と影のパターンを空間に描き出す。1995年にデンマークのID賞を受賞した。

アンナ G. コルクスクリュー

アンナ G. コルクスクリュー Anna G. Corkscrew

1994

イタリアのデザイナー、メンディーニが1994年に発表した、笑顔のバレリーナを模した愛らしいコルクスクリュー。実在のデザイナー友人をモデルとした擬人化デザインは瞬く間に世界的ヒット作となり、現代プロダクトデザインを代表する一品として複数の美術館に収蔵されている。

柳宗理 ステンレスケトル

柳宗理 ステンレスケトル Sori Yanagi Stainless Steel Kettle

1994

日本を代表するインダストリアルデザイナー柳宗理が1994年に発表したステンレスケトル。「用の美」に沿った機能的なフォルムと確かな使い心地で、発売以来30年愛され続けるロングセラー。佐藤商事製。

パルメニデ チーズグレーター

パルメニデ チーズグレーター Parmenide Cheese Grater

1994

1994年発表のアレッシィ製チーズグレーター。アレハンドロ・ルイスによるデザインは、グレーターと保存容器を一体化した革新的構造でMoMA永久コレクションに収蔵。古代哲学者の名を冠したイタリアンデザインの代表作。

フロッグチェア

フロッグチェア Frog Chair

1995

低く構えた姿勢が蛙を連想させることから名付けられたラウンジチェア。1995年の発表当初は「低すぎる、広すぎる」と評されたプロポーションが、現代的なリラクゼーションの新たな基準となり、30年を経た今もなお支持され続けている。

ベオサウンド 9000

ベオサウンド 9000 BeoSound 9000

1996

デイビッド・ルイスが1996年に発表したBeoSound 9000は、6枚のCDを横一列に配置し、その動作を視覚化した革新的なオーディオシステム。フェラーリ並みの加速力を持つクランパー機構と、流行に左右されないデザインが結びついた工業デザインの代表作。

ノッテッドチェア

ノッテッドチェア Knotted Chair

1996

マルセル・ワンダースが1996年にデザインした革新的なラウンジチェア。伝統的なマクラメ技法と航空宇宙素材を融合し、手工芸と先端技術の境界を解消した現代デザインの象徴的作品。透明で軽量ながら強靭な構造を持つ。

ポッロ モダン

ポッロ モダン Porro Modern

1996

1996年発表、ピエロ・リッソーニによるモジュラー収納システム。400mmの正方形を基本モジュールとし、多彩な素材と色彩で空間を構成するPorroのアイコン的製品。約30年を経た現在も進化を続けている。

バッケンツァーン

バッケンツァーン BACKENZAHN

1996

テーブルBIGFOOTの製造で出る端材を使うために、1996年にフィリップ・マインツァーが設計した腰掛け。丸太の中心部から取った四本の脚には、乾燥の過程で割れが入る。e15はこの割れを取り除かず、割れを通すように材を斜めに切ることで、脚の稜に楔形の面を出している。名称はドイツ語で臼歯を指す。

ブロックランプ

ブロックランプ Block Lamp

1996

ハッリ・コスキネンが1996年に設計した照明。照明は通常、光源を傘や拡散板で覆い、覆いは光源とは別の形をしている。この照明では2つのガラスの塊の合わせ面に電球と同じ形の窪みがあり、曇らせたその面が光を受けて発光するため、電球そのものがガラスの内部に浮かんで見える。着想は学生時代の課題にある。

ラレッジェラ

ラレッジェラ Laleggera

1996

リッカルド・ブルメールが1996年に設計した椅子。木の椅子を軽くするには部材を細くする方法があるが、断面を減らせば強度も落ちる。この椅子は木の殻を組み立てて内部を中空とし、そこへ樹脂を注入して発泡させる。硬化した樹脂が内側から殻を支えるため、薄い木のまま体重を受けられる。工法はグライダーの翼の製作から転用された。

メダ・チェア

メダ・チェア Meda Chair

1996

アルベルト・メダが1996年に設計した事務用の回転椅子。背と座が連動する動きは、通常は座面の下に収めた機構が担う。メダ・チェアはその連動を、背もたれを左右2点の軸で支える構成と、枠に張り渡した座面の撓みによって得ている。1998年には会議用のメダ・カンファレンスが加えられた。

ループ・テーブル

ループ・テーブル Loop Table

1996

側面から見ると、板が一周して輪を描く。ループ・テーブルは、ロンドンの飲食店から求められた「灰皿と雑誌を収められる低いテーブル」への答えとして、エドワード・バーバーとジェイ・オズガビーが1996年にまとめた最初の家具である。閉じた輪は一部材では成形できず、二枚のU字を型のなかで押し合わせる方法に行き着いた。

ジャック

ジャック Jack

1996

六方向に腕の張り出した形の照明である。道路の車止めなどに使われていた回転成形をそのまま持ち込み、ポリエチレンの中空成形品としてつくられた。照明として構想されたが、設計の途中で腰かけられる強度があることが分かった。

ツェッテルツ 5

ツェッテルツ 5 Zettel'z 5

1997

1997年発表。「光の詩人」インゴ・マウラーの代表作。80枚の日本製手漉き和紙にメッセージやスケッチを自由に書き込める参加型ペンダントライト。MoMA収蔵。

トムバックチェア

トムバックチェア Tom Vac Chair

1997

ロン・アラッドがデザインした彫刻的な椅子。背もたれと座面が一体化した流麗なフォルムと波状のリブが特徴的で、芸術作品としての美しさと実用的な機能性を高次元で融合。1997年のミラノ・サローネでアートインスタレーションとして誕生し、Vitraにより量産化された現代デザインの名作。

チャールズ ソファ

チャールズ ソファ Charles Sofa

1997

1997年発表、アントニオ・チッテリオによる現代デザインの代表作。逆L字型アルミニウム脚が生み出す浮遊感、チャールズ・イームズへのオマージュとして命名された本作は、B&B Italiaの世界的ベストセラーとして四半世紀以上愛され続けている。

モレスキン クラシックノート

モレスキン クラシックノート Moleskine Classic Notebook

1997

1997年に復刻された伝説的ノートブック。ピカソやヘミングウェイが愛用したとされるフランス製ノートの系譜を継ぎ、黒いオイルクロスの表紙、ゴムバンド、丸角という象徴的な意匠が世界中のクリエイターを魅了し続けている。

SMEG FAB28 冷蔵庫

SMEG FAB28 冷蔵庫 SMEG FAB28 Refrigerator

1997

1997年にイタリアのSMEGが発表した1950年代スタイルの冷蔵庫。丸みを帯びたフォルムとクロームハンドル、鮮やかなカラー展開で、キッチン家電をインテリアの一部として位置づけた、世界的に知られるデザイン家電のひとつ。

ツェッテルツ 6

ツェッテルツ 6 Zettel'z 6

1997

付属する紙はDIN A6判で、印刷済みが40枚、白紙が40枚。白紙には自分の言葉や素描を書き込める。紙を密に寄せれば塊になり、広く散らせば空中に浮かんで見える。設置する人によって形が定まらない。

レアンダー・クレードル

レアンダー・クレードル Leander Cradle

1998

デンマークのスティグ・リーンダーによる一点吊り下げ式ベビークレードル。赤ちゃんの動きに反応する浮遊構造が、母親の胎内での揺れを再現。安全性と発達促進を両立させた革新的設計で、2001年の発売以来世界30カ国以上で愛用される北欧デザインの名作。

 .03チェア

.03チェア .03 Chair

1998

控えめな佇まいに快適な座り心地を備えた.03チェア。マールテン・ヴァン・セーヴェレンがVitraと協働した最初の量産チェアで、ミニマルデザインの定番として世界中で使われています。

柳宗理 鉄フライパン

柳宗理 鉄フライパン Sori Yanagi Cast Iron Pan

1998

柳宗理がデザインした鉄フライパン。左右両側の注ぎ口とフェノール樹脂の持ち手を備え、ステンレスの蓋が付属する。本体はブルーテンパ材で、マグマプレートまたはダブルファイバー窒化加工を施す。新潟県燕三条地域製、直火・IH対応。

リマデシオ ゼニット

リマデシオ ゼニット Rimadesio Zenit

1998

1998年発表のゼニットは、リマデシオを代表するモジュラーシステム。ジュゼッペ・バヴーゾによるバヨネット式固定システムが、アルミニウムとガラスの軽やかな美学と自由な構成を両立させている。2001年ADI Design Index選定。

グローボール S

グローボール S Glo-Ball S

1998

モリソンが着想を置いたのは、晴れた夜空に浮かぶ満月。酸によるエッチングで光源の輪郭を消し、球全体を均質に発光させる。支持部と吊り具を目立たせないことで、球だけが空中に留まって見える。完全な真球ではなくわずかに扁平で、この歪みが月の見え方に近づけている。

グローボール T1

グローボール T1 Glo-Ball T1

1998

構成要素は三つに絞られている。手吹き乳白ガラスの球体、機械加工の支柱、厚みのある鋼の台座。台座に重量を持たせて支柱を細く保つ配分により、球が宙に浮いているように見える。仕上げはマットシルバーとマットブラック。

メイデイ

メイデイ Mayday

1998

コンスタンチン・グルチッチが1998年に設計した照明。照明は通常、設置の方法が先に決まりそこから形が導かれるが、メイデイはどの類型にも属さない。把手は握る・掛ける・コードを巻き取るの3つを兼ね、開閉器も組み込まれる。着想は自動車の整備士が用いる作業灯にある。2001年のコンパッソ・ドーロを受けた。

エアチェア

エアチェア Air Chair

1999

世界初のガスインジェクション成形技術を応用した革新的なチェア。空気のような軽やかさと洗練されたミニマルデザインが特徴。屋内外使用可能で最大10脚スタッキング可。モリソンの代表作として知られる名作。

ケース・スタディ・ベッド

ケース・スタディ・ベッド Case Study Bed

1999

ロサンゼルスのモダニカ社が自社工場で設計・製造するプラットフォームベッド。積層合板のヘッドボードとスチール脚を組み合わせ、有孔スチールプラットフォームによりボックススプリングを必要としない、ミッドセンチュリーモダンの寝室家具。