概要

Anna G. は、アレッサンドロ・メンディーニが1994年にアレッシィのために設計したコルクスクリューである。人の形をとり、頭部を回すと両腕が上がる。

デザインの誕生

ウィング式のコルクスクリューを操作する一連の動きが、着想の出発点とされる。頭部を回し、腕が上がり、それを押し下げるという順序が、人の動作として読める。

名称は、メンディーニの知人の名に由来するとされる。

デザインの特徴とコンセプト

高さは約24cm。頭部と腕はクロームめっきの亜鉛合金、胴部は熱可塑性樹脂による。手で握る箇所は樹脂で、力を加える箇所は金属で構成される。

ウィング式のコルクスクリューは、ねじ込みに応じて左右のレバーが持ち上がり、それを押し下げてコルクを抜く。この機構の動きが、そのまま腕の上下に対応する。機構が先にあり、形はその動きに合わせて与えられている。

モダニズムでは、形は機能から導かれるものとされた。Anna G. では機構が形を決める点は同じだが、その形に人の姿という別の読み方を重ねている。

製品の展開

同じ形式を用いた製品として、ボトルストッパー、キッチンタイマー、スプーン、塩胡椒入れが展開されている。いずれも人の姿を保ったまま、内部の機構だけが用途に応じて変わる。

評価と影響

機構の動きを人の姿に重ねる構成は、動作と形が対応する点でカストル ペンシルシャープナーとも共通する。あちらは削る動作を動物の習性に重ね、こちらは腕の上下を人の姿勢に重ねている。いずれも同じブランドの製品にあたる。

1994年の発売以来、生産が続いている。

収蔵

以下の収蔵が確認できる(V&A=ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館)。同館は品目をコルクスクリューとして登録している。

  • V&A コルクスクリュー(1994年) 収蔵番号 M.63-1997

基本情報

製品名 Anna G. コルクスクリュー
英語名 Anna G. Corkscrew
デザイナー アレッサンドロ・メンディーニ(Alessandro Mendini, 1931-2019)
ブランド Alessi(アレッシィ)
発表年 1994年
素材 熱可塑性樹脂(ポリアミド)、クロームメッキザマック(亜鉛合金)
サイズ 高さ約24.5cm × 直径約7cm
重量 約350g
カラーバリエーション イエロー、ピンク、ブラック、ブルー、クローム(シルバー)他、限定色多数
生産国 中国(設計・開発・品質管理はイタリア)
製品番号 AM01(各色により末尾が異なる)
美術館収蔵 ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(ロンドン、収蔵番号M.63-1997)、フィラデルフィア美術館