概要
柳宗理 ステンレスケトルは、日本のインダストリアルデザイナー柳宗理がデザインしたステンレス製のやかんである。佐藤商事の柳宗理デザインシリーズの一つとして流通し、新潟県燕市の工場で製造されている。底を広くとった形状で、蓋の側面に蒸気穴を持つ。
特徴
柳は模型をつくって持ち、注ぎ、洗うという動作を確かめながら形を決める手法をとった。同じ設計者による柳宗理 カトラリーや柳宗理 鉄フライパンも同じ手順による。
熱効率と安定性
本体は18-8ステンレス製。底面を広くとれば火の当たる面積が増え、同じ熱量でも湯が早く沸く。同時に接地面も広がるため、置いたときに倒れにくい。背の高い形なら省スペースになるが、この二つの利点は得られない。
握りやすいハンドルと蒸気穴
ハンドルとつまみにはフェノール樹脂を用いる。金属より熱が伝わりにくいため、沸騰後も握れる。蒸気穴は蓋の上面ではなく側面に設けられる。上面から抜ければ蒸気が真上へ立ち上り、蓋のつまみを持つ手に当たる。側面なら横へ逃げる。
仕上げと熱源対応
仕上げはつや消しと鏡面の2種類。容量は満水2.5L(適正容量 約1.7L)で、ガス火とIHの両方に対応する。
評価と影響
直火にかける器具では、9093 ケトルが注ぎ口に笛を仕込み、ラ・クーポラは円錐形の本体をとる。柳宗理のケトルは底面の広さで熱の伝わりと安定を同時に得ている。
4館の公開データでは、柳宗理ステンレスケトルの収蔵は確認できていない。
柳 宗理の設計思想や経歴について詳しくは柳 宗理プロフィールページをご覧ください。
佐藤商事の歴史や他の製品について詳しくは佐藤商事ブランドページをご覧ください。
基本情報
| 製品名 | 柳宗理 ステンレスケトル(Sori Yanagi Stainless Steel Kettle) |
|---|---|
| デザイナー | 柳宗理(Sori Yanagi) |
| 発表年 | 1994年 |
| 販売元・ブランド | 佐藤商事(柳宗理デザインシリーズ) |
| 製造 | 日本洋食器(新潟県燕市) |
| 生産国 | 日本 |
| 素材 | 本体:18-8ステンレススチール / ハンドル・つまみ:フェノール樹脂 |
| 容量 | 満水 約2.5L(適正容量 約1.7L) |
| サイズ | 約 W244 × D190 × H205mm(把手含む) |
| 重量 | 約805g |
| 仕上げ | つや消し(マット)/ ミラー |
| 熱源対応 | ガス火・IH(200V)対応(電子レンジ・食洗機は不可) |