概要
ツェッテルツ 6は、インゴ・マウラーが手がけたペンダントライトである。ステンレス鋼の骨組みから伸びるワイヤーに、80枚の和紙を挟み込む。紙の配置は使う人が決める。ツェッテルツ 5の小型版にあたり、5が備える下向きの補助光を持たない。
特徴・コンセプト
紙を面光源にする
中心のガラス球から出た光が和紙を透過する。薄い紙は光を通しながら拡散させるため、一枚ずつが小さな面光源として働く。シェードで囲って一つの面から光を出すのではなく、80枚に分けた面が空中に散らばる構成になる。
紙を密に寄せれば塊のような姿になり、広く散らせば紙が浮かんでいるように見える。枚数と配置で、光の広がり方も見え方も変わる。
未完成の状態で出荷する
付属する紙はDIN A6判で、印刷済みが40枚、白紙が40枚。白紙には書き込める。買った時点では紙が挟まれていないため、使う人が配置して初めて形が決まる。紙のセットは後から追加購入でき、印刷済み80枚または白紙80枚の組で補充する。
素材と仕様
素材はステンレス鋼、耐熱のサテン仕上げガラス、和紙による。ソケットはE27で最大25W、光源は別売となる。紙は可燃物のため、光源との距離と発熱には注意が要る。紙は経年で黄変するが、交換用のセットが供給されている。
エピソード
ツェッテルツという名称はドイツ語で紙片を指す。マウラーは、完成した造形を提供するのではなく、使う人が手を加える余地を残した状態で出荷するという方法を複数の製品でとっている。羽根を付けた電球「ルチェリーノ」もその系列にある。
評価と影響
E27の1灯構成で最大25Wのため、部屋全体を明るくする用途には向かない。寝室や書斎など、光量より光の見え方を優先する場所で使われる。
4館の公開データでは、ツェッテルツ 6として個別に登録された収蔵は確認できていない。MoMAが収蔵する収蔵番号302.1999は、寸法119.4×120cmの1997年の個体で、大型のツェッテルツ 5にあたる。
インゴ・マウラーの設計思想や経歴について詳しくはインゴ・マウラープロフィールページをご覧ください。
インゴ・マウラーの歴史や他の製品について詳しくはインゴ・マウラーブランドページをご覧ください。
基本情報
| 名称 | ツェッテルツ 6 / Zettel'z 6 |
|---|---|
| デザイナー | インゴ・マウラー(Ingo Maurer) |
| ブランド | インゴ・マウラー(Ingo Maurer) |
| デザインの成立国 | ドイツ |
| 分類 | ペンダントライト |
| 主要素材 | ステンレス鋼、耐熱サテン仕上げガラス、和紙 |
| 構造 | ワイヤーに和紙80枚を挟み、一枚ずつを面光源として働かせる |
| 付属の紙 | DIN A6判80枚(印刷済み40枚+白紙40枚)。追加購入可 |
| ソケット | E27 最大25W(光源は別売) |
| 関連製品 | ツェッテルツ 5(下向きの補助光を備える大型版) |
Reference
- Zettel'z Hanging Lamp | MoMA
- https://www.moma.org/collection/works/3941
- Zettel'z 6 | Ingo Maurer
- https://www.ingo-maurer.com/en/products/zettel-z-6