デザイナーズ家具・インテリア カタログ Stories of Design Interior Catalog
Era

1960年代

ジン シェーズロング

ジン シェーズロング Djinn Chaise Longue

1964

オリヴィエ・ムルグがエアボーンのために設計した「ジン」シリーズの寝椅子。鋼管の骨組みにウレタンフォームを重ね、全体をファスナーで着脱できるジャージーのカバーで覆う。骨組みを外に見せず、背から脚先まで一続きの起伏として現れる。1968年の映画『2001年宇宙の旅』の室内に用いられ、広く知られるようになった。MoMA、V&A、メトロポリタン美術館、ポンピドゥー・センターが収蔵している。

エクリッセ テーブルランプ

エクリッセ テーブルランプ Eclisse Table Lamp

1965

「レ・ミゼラブル」のランタンから着想を得た、日食のような詩的な光の演出が可能なテーブルランプ。回転する内側のシェードで光の強度を無段階調整でき、直接光から間接光まで自在に変化。1967年コンパッソ・ドーロ賞受賞のイタリアデザインの象徴。

ピピストレロ

ピピストレロ Pipistrello

1965

ガエ・アウレンティが1965年にデザインした象徴的なテーブルランプ。コウモリの翼を思わせるメタクリレート製シェードと伸縮式シャフトを特徴とし、1967年にマルティネッリ・ルーチェ社が製品化。MoMA永久コレクション収蔵作品。

スカルプテッド・ブロンズ・レリーフ・パネル

スカルプテッド・ブロンズ・レリーフ・パネル Sculpted Bronze Relief Panel

1965

ポール・エヴァンスが1960年代に開発した独自のブロンズレジン技法による壁面彫刻。手作業で成形された有機的な高浮き彫りが生み出す力強い造形美と金属的光沢は、ブルータリズムとスタジオ・クラフトの融合を象徴する記念碑的作品として評価されている。

彫刻的金属製ルームディバイダー

彫刻的金属製ルームディバイダー Sculpted Metal Room Divider

1965

ポール・エヴァンスによる1960年代の彫刻的金属製間仕切り。溶接鋼の立体的装飾パネルとパティナ仕上げが生み出す有機的テクスチャーにより、ブルータリズムの美学を室内空間に導入。機能的パーティションと立体造形作品を融合させた革新的デザイン。

アルジャント・キューブテーブル

アルジャント・キューブテーブル Argente Cube Table

1965

1965-72年のわずか7年間のみ製作された幻のシリーズ。溶接アルミニウムに刻まれるピクトグラフィック模様と銀黒の対比が生むオプアート的美学。有毒な製造プロセスゆえの希少性が価値を高める。

チフラ3

チフラ3 Cifra 3

1965

ジーノ・ヴァッレがソラリのために設計したフリップ式卓上時計。発着案内板のローラー式フラップ機構を卓上に移し、時刻が変わるたびにフラップが翻る。ニューヨーク近代美術館収蔵。2015年より復刻生産。

CH163 ソファ

CH163 ソファ CH163 Sofa

1965

ハンス・J・ウェグナーが1965年にデザインした3人掛けソファ。無垢材フレームの優美な曲線と卓越した座り心地を両立させた北欧モダンの名作。カール・ハンセン&サン製。

ジン・テーブル

ジン・テーブル Djinn Table

1965

1965年発表。オリヴィエ・ムルグによるジン・シリーズのスツール兼ローテーブル。鋼管とウレタンフォームの本体を、ファスナーで着脱できるウールのジャージーで包む。イスラムの伝承に登場する精霊の名を冠したシリーズは、映画『2001年宇宙の旅』で広く知られた。現在は製造されておらず、ヴィンテージ市場で取引される。

フィレンツェ クロック

フィレンツェ クロック Firenze Clock

1965

カスティリオーニ兄弟が1965年にデザインした壁掛け時計。フィレンツェの展覧会「La casa abitata」で発表後、1996年にアレッシィが製品化。伝統的なローマ数字とミニマルな造形が時を超えて愛される名作。

PK24 ハンモックチェア

PK24 ハンモックチェア PK24 Hammock Chair

1965

1965年、ポール・ケアホルムがロココの長椅子に着想を得て生み出したシェーズロング。スチールのベースに籐またはレザーのシートを載せた構造で、重力と摩擦が生み出す浮遊感が特徴。フリッツ・ハンセンが製造を継承する。

CH162 ソファ

CH162 ソファ CH162 Sofa

1965

1965年デザイン、2013年復刻。ウェグナーがソファの構造をそのまま意匠とした2人掛けソファ。無垢材フレームとダウンクッションが、直線的なフォルムに豊かな寛ぎを与える。カール・ハンセン&サン製。

CH44 ラウンジチェア

CH44 ラウンジチェア CH44 Lounge Chair

1965

ラウンジチェアとしては控えめな寸法で、重量も軽い。ダイニングチェアとほぼ同じ感覚で動かせる。前脚と肘掛けの接合部は隠されず、強度を確保する仕口がそのまま意匠になっている。後脚上端の溝に、背クッションのループを掛けられる。

ラミー 2000 万年筆

ラミー 2000 万年筆 LAMY 2000 Fountain Pen

1966

1966年発表のバウハウスデザインを代表する万年筆。ゲルト・A・ミュラーによる機能美を極めたミニマルデザインは、マクロロン樹脂とステンレスの融合により、流行に左右されない造形を実現。14金ペン先とピストン吸入機構を備えた、筆記具デザインの代表作。

クロノタイム

クロノタイム Cronotime

1966

ピオ・マンヅーが1966年にデザインしたイタリア初のトランジスタ時計。3つの可動部分が生み出す有機的なフォルムと、スペースエイジデザインの美学が融合。MoMA収蔵品としても認められた、Alessiを代表する名作置き時計。

プラットナーコーヒーテーブル

プラットナーコーヒーテーブル Platner Coffee Table

1966

1966年デザイン。数百本のスチールロッドを溶接した彫刻的なワイヤーベースが特徴のコーヒーテーブル。構造と装飾が融合した優美なフォルムは、1960年代モダニズムを象徴する名作として現在も世界中で愛されている。

リボンチェア

リボンチェア Ribbon Chair

1966

リボンのように流れる有機的曲線が特徴的な、ピエール・ポーラン1966年の代表作。スチールフレームとストレッチファブリックの革新的な組み合わせにより、彫刻的な美しさと卓越した快適性を実現した、アルティフォート社の記念碑的ラウンジチェア。

スカルプテッド・ブロンズ・フロント・キャビネット

スカルプテッド・ブロンズ・フロント・キャビネット Sculpted Bronze Front Cabinet

1966

ポール・エヴァンスの代表作。手彫刻レジンにアトマイズド・ブロンズをコーティングした独自技法により、彫刻的な美しさと実用性を兼ね備えた革新的キャビネット。1960年代アメリカン・クラフトの代表作。

プラットナー ラウンジチェア

プラットナー ラウンジチェア Platner Lounge Chair

1966

1966年発表。建築家ウォーレン・プラットナーが100本以上のスチールワイヤーロッドで構造と装飾を一体化させた彫刻的ラウンジチェア。ルイ15世様式の優美さを合理的構造で再解釈した、Knollを代表する名作。

プラットナー アームチェア

プラットナー アームチェア Platner Arm Chair

1966

1966年発表。建築家ウォーレン・プラットナーが100本超のスチールワイヤーで実現した、構造と装飾の一体化。ノル社により半世紀以上生産が続く、ミッドセンチュリーモダンを代表するアイコニックなアームチェア。

コロナード

コロナード Coronado

1966

1966年、アフラ&トビア・スカルパがB&B Italiaのために設計した「コロナード」。鉄骨フレームと低温発泡ポリウレタンを融合し、伝統と近代を架橋する端正なフォルムで、半世紀以上にわたり生産が続くイタリアンモダンの原点。

プラットナー ダイニングテーブル

プラットナー ダイニングテーブル Platner Dining Table

1966

1966年発表。建築家ウォーレン・プラットナーが数百本のスチールワイヤーを溶接し、構造と装飾を一体化させた彫刻的ダイニングテーブル。モアレ効果が生む繊細な光の表情と優美なフォルムは、半世紀以上にわたり空間を格調高く彩り続けている。

925 チェア

925 チェア 925 Chair

1966

アフラ&トビア・スカルパが1966年に設計した椅子。4本の脚と貫が直線で組まれ外形は立方体に近く、そこへ座面と背もたれの曲面が入る。背もたれは下端を支持しないため成形合板の弾性で撓む。着想はトビアの父カルロ・スカルパが1943年に描いた素描にあり、立方体に花弁を組み合わせるという構想による。

モデル600P

モデル600P Model 600P

1966

ジーノ・サルファッティが1966年にアルテルーチェのために設計した小型の卓上灯。鉛の粒を詰めた革の袋を台座とし、その上に塗装した金属の灯体が載る。袋は置いた面に沿って形を変え、粒の重さで傾けた姿勢を保つ。固い台座と支柱の関節に代えて、台座そのものが角度を決める構成である。

バルブ

バルブ Bulb

1966

インゴ・マウラーが1966年に設計した卓上灯。白熱電球の形を拡大した吹きガラスの覆いの中に、実物の電球を収める。覆いは光源を隠さず、電球の輪郭を大小二重に見せる。覆いの最初の試作はムラーノ島のガラス工房でつくられた。マウラーが手がけた最初の照明で、ニューヨーク近代美術館が収蔵している。

スヌーピー テーブルランプ

スヌーピー テーブルランプ Snoopy Table Lamp

1967

カスティリオーニ兄弟が1967年にデザインした、遊び心溢れる名作照明。カラーラ大理石のベースと光沢のあるメタルシェードが絶妙なバランスを保ち、まるでスヌーピーの横顔のような愛らしいシルエットが空間に温かみと個性をもたらす。

コンポニビリ

コンポニビリ Componibili

1967

1967年にアンナ・カステッリ・フェリエーリが設計したKartellのモジュラー収納。円筒形のミニマルなフォルムと舌状溝による積み重ね構造が特徴で、ABS樹脂の一体成形による収納として半世紀以上にわたり生産が続く。

フィスカース クラシック はさみ

フィスカース クラシック はさみ Fiskars Classic Scissors

1967

1967年に発売された、オロフ・ベックストローム設計の世界初のプラスチックハンドルのはさみ。人間工学に基づく非対称ハンドルと象徴的なオレンジ色で知られ、MoMAのコレクションにも収蔵される北欧デザインの定番。

シリンダライン

シリンダライン Cylinda Line

1967

1967年発表、アルネ・ヤコブセンがステルトン社のために設計したステンレス製テーブルウェア。コーヒーポットからカクテルシェーカー、灰皿までを円筒形で統一し、把手には黒いベークライトを用いる。デンマーク製。

ネッソ

ネッソ Nesso

1967

1965年設計、1967年生産開始。ジャンカルロ・マッティオーリとチッタ・ヌオーヴァ建築家グループがアルテミデのために設計したテーブルランプ。電球を傘の内側に隠し、半透明の樹脂越しに光を拡散させる。MoMA収蔵。

プリアチェア

プリアチェア Plia Chair

1967

1967年にジャンカルロ・ピレッティがデザインした折りたたみチェアの代表作。独自の三枚ディスクヒンジ機構により厚さ約50mmに折りたたみ可能。透明な座面とクロームフレームの美しい造形はMoMA永久収蔵品にも選定されている。

タンチェア (F577)

タンチェア (F577) Tongue Chair (F577)

1967

1967年、ピエール・ポーランがアーティフォートのために設計した彫刻的ラウンジチェア。脚を持たない大胆なフォルムとストレッチファブリックの革新的製法で、スペースエイジ・デザインの象徴となった。MoMA永久収蔵。

ウニヴェルサーレ チェア 4867

ウニヴェルサーレ チェア 4867 Universale Chair 4867

1967

細部の一つ一つが多用途という要求から導かれている。背もたれ中央の穴は握り手であり、空気の通り道であり、屋外での水抜きでもある。脚は取り外せ、長さを変えて座面高を調整できる。側面のスリットは他の椅子の後脚を差し込むためのもの。

ボボ

ボボ Bobo

1967

チニ・ボエリが1967年にアルフレックスのために設計した座具。内部フレームを持たず、異密度のポリウレタンフォームを一体成形してつくられる。セルペントーネへ続く単一素材の実験の出発点にあたる。

FK ラウンジチェア

FK ラウンジチェア FK Lounge Chair

1967

座から背、肘掛けまでが一続きになった器状のシェルを、三本脚のアルミニウムのベースが支える。机に向かうためのFKチェアに対し、FK ラウンジチェアは座面を下げ、シェルの幅を広げて、体をあずける姿勢に合わせている。

チプレア

チプレア Ciprea Armchair

1967

アフラ&トビア・スカルパが1967年に設計した肘掛け椅子。張り地の家具は通常、枠が形と強度を担い詰め物は触れる面としてだけ働くが、チプレアはこの分業をやめている。型に注入して成形したフォームがそのまま外形を決め荷重も受ける。外側の張り地が全体を締めることで輪郭が保たれる。

パスティルチェア

パスティルチェア Pastil Chair

1967

エーロ・アールニオが1967年に設計し、1968年にアスコから発表された椅子。ガラス繊維強化ポリエステルの上下二つの殻を接合した扁平な球体で、脚を持たず、丸い底で床に接して揺れる。ジャイロチェアの名でも知られる。アスコによる製造は1980年で途絶え、1991年に再生産が始まった。

スーパーエリプステーブル

スーパーエリプステーブル Superellipse Table

1968

1968年発表の数学的美学を持つ楕円テーブル。ピート・ハインの超楕円理論、マットソンのスパンレッグ、ヤコブセンの洗練が融合。どの席からも平等な「民主的テーブル」として、フリッツ・ハンセンが半世紀以上生産を続ける北欧モダンの象徴的作品。

レ・ザルク チェア

レ・ザルク チェア Les Arcs Chair

1968

シャルロット・ペリアンが1960年代後半、アルプスのスキーリゾート「レ・ザルク」のために選定した椅子。管状クロームスチールとコニャックレザーの組み合わせが美しい。スタッキング可能な機能性とモダニズムの造形を併せ持つ一脚。

バブルチェア

バブルチェア Bubble Chair

1968

フィンランドのデザイナー、エーロ・アールニオが1968年に発表した透明なアクリル製ラウンジチェア。天井から吊り下げられた球体は空中に浮かぶシャボン玉のような浮遊感をもたらし、全方向から光が差し込む独特の空間体験を提供する。1960年代スペースエイジデザインの象徴的作品。

スウィングライン 747 ステープラー

スウィングライン 747 ステープラー Swingline 747 Stapler

1968

1960年にSwingline社が発表した747 Staplerは、アールデコの影響を受けた優美な曲線と堅牢な金属構造を特徴とする。映画「Office Space」での登場により世界的アイコンとなり、現在もデスクアクセサリーの定番として使われ続けている。

ウルティマツーレ

ウルティマツーレ Ultima Thule

1968

1968年、タピオ・ヴィルカラがイッタラのためにデザインした伝説的ガラスウェア。北極圏の溶けゆく氷を表現した独特のテクスチャーは、半世紀を経た今も半世紀を経た現在も生産が続いている。

セレーネチェア

セレーネチェア Selene Chair

1968

ヴィコ・マジストレッティが1968年に発表したスタッキングチェア。3mm厚のガラス繊維強化樹脂を一体成形し、独創的なS字断面の脚部により優美なシルエットと強度を両立。MoMA収蔵品として20世紀イタリアンデザインを代表する名作に数えられる。

フラワーポット VP1

フラワーポット VP1 Flowerpot VP1

1968

ヴァーナー・パントンが1968年に発表したペンダントランプ。二つの半球が向き合う構成で光源を隠し、柔らかな間接光を届ける。豊富なカラー展開とともに、半世紀以上にわたり生産が続く。

ブレッシング フリップクロック

ブレッシング フリップクロック Blessing Flip Clock

1968

1970年代に西ドイツのブレッシング社が製造したスプリットフラップ式卓上時計。スペースエイジの造形美と手巻き機械式ムーブメントが融合した、時代を象徴するヴィンテージクロック。

フラワーポット VP3 テーブルランプ

フラワーポット VP3 テーブルランプ Flowerpot VP3 Table Lamp

1968

1968年、フラワーパワー運動の時代にヴァーナー・パントンが生み出した名作照明。大小二つの半球が織りなす端正なシルエットと鮮やかなカラーが、半世紀を超えて世界中の空間を彩り続けるモダンデザインの象徴。

PK20 ラウンジチェア

PK20 ラウンジチェア PK20 Lounge Chair

1968

1968年ポール・ケアホルムがデザインしたラウンジチェア。スプリングスチールのカンチレバー構造が生む独特の弾力と、レザーまたはウィッカーの座面が織りなす造形美は、デンマーク・モダニズムの到達点として、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館に収蔵されている。

ABCD ソファ

ABCD ソファ ABCD Sofa

1968

ピエール・ポランが1968年にアーティフォートのために設計したモジュラーソファ。卵パックの有機的起伏に着想を得た波状フォルムを持ち、1960年代後半のスペースエイジ期を代表するソファとして半世紀を超えて評価されている。

フラワーポット VP9 ポータブル

フラワーポット VP9 ポータブル Flowerpot VP9 Portable

1968

大小二つの半球を向かい合わせる原型の構成はそのままに、コードを外してバッテリーを内蔵した。成形ポリカーボネート製で軽い。シェード上部のタッチディマーで、三段階に明るさが切り替わる。シェードとベースは成形ポリカーボネート製。

可動供給装置

可動供給装置 Mobile Supply System

1968

据え付けるものだった台所や浴室を、車輪の上に載せて動かせるようにする。梅田正徳が1968年にミラノでまとめたこの提案は、ドイツで創設された第1回ブラウン賞を受けた。実物大では作られず、図面と模型が香港のM+に残る。