概要

Cronotime は、ピオ・マンヅーが1966年に設計した置き時計である。円筒形の本体が3つの可動部で構成され、文字盤の向きを変えられる。当初は自動車メーカーの贈答品として設計され、後に製品化された。

1988年にアレッシィが復刻し、2010年にも再版された。

特徴・コンセプト

本体は3つの可動部からなり、2つの部材を相互に回転させられる。置き時計は設置場所によって見る角度が変わるが、文字盤の向きを調整できれば正面から読める位置に合わせられる。回転させた角度によって、外形そのものも変わる。

素材はABS樹脂による。回転させて使う製品のため、擦れる箇所が生じる。樹脂は金属より軽く、繰り返し動かしても摩耗が進みにくい。

カラーバリエーション

現行は黒とオレンジの2色。文字盤には3・6・9・12の位置にのみ目盛りが配される。全数字を並べれば小さな文字盤では密になるが、4箇所に絞れば離れた位置からも判別できる。

エピソード

1966年、自動車メーカーの年末の贈答品として企画された。マンヅーはウルム造形大学で学んでいる。

当初は贈答品として限定的に配布され、その後 Ritz Italora 社が製品化した。

1988年にアレッシィがコレクションに加えている。

評価と影響

文字盤の向きを変えられる時計は、置く位置と見る角度を後から決められる。位置が固定されるダトール5チフラ3とは、設置の条件が異なる。目盛りを4箇所に絞る扱いはテンポ ウォールクロックとも共通する。

収蔵

以下の収蔵が確認できる(MoMA=ニューヨーク近代美術館)。同館は「Chronotime Clock」として登録しており、素材はABS樹脂の筐体と金属部品と記録されている。

  • MoMA クロノタイム クロック(1968年) 収蔵番号 1125.1969.1-2

基本情報

製品名 Cronotime(クロノタイム)
デザイナー ピオ・マンヅー(Pio Manzù)
ブランド Alessi(アレッシィ)
オリジナルデザイン年 1966年
Alessi復刻年 1988年、2010年
素材 ABS樹脂
サイズ 直径7cm × 高さ8.5-9cm
ムーブメント クォーツ式
電源 LR44ボタン電池
カラー展開 ブラック、オレンジ
製造国 中国(設計・開発・品質管理はイタリア)
収蔵美術館 ニューヨーク近代美術館(MoMA、収蔵番号1125.1969.1-2)