デザイナーズ家具・インテリア カタログ Stories of Design Interior Catalog

チェア

ウニヴェルサーレ チェア 4867

ウニヴェルサーレ チェア 4867 Universale Chair 4867

細部の一つ一つが多用途という要求から導かれている。背もたれ中央の穴は握り手であり、空気の通り道であり、屋外での水抜きでもある。脚は取り外せ、長さを変えて座面高を調整できる。側面のスリットは他の椅子の後脚を差し込むためのもの。

ルイゴースト

ルイゴースト Louis Ghost

楕円形の背もたれ、外へ開く前脚、丸みを帯びた肘掛け。その輪郭だけを透明な樹脂へ移した椅子。空間を占めるが視界を遮らないため、置いても部屋が狭く感じられない。スタッキングにも対応する。ポリカーボネートは衝撃と耐候性に強く、屋外でも使える。

グラスホッパー チェア

グラスホッパー チェア Grasshopper Chair

1938年に2脚だけが製作され、以後81年にわたり生産されなかった椅子。背面から伸びた材が上へ回って肘掛けとなり、前方へ抜ける。復刻版の通し番号は、当初の2脚を除いた3から始まる。角度が入り組み、接合部が複雑なため製作は難しい。

CH44 ラウンジチェア

CH44 ラウンジチェア CH44 Lounge Chair

ラウンジチェアとしては控えめな寸法で、重量も軽い。ダイニングチェアとほぼ同じ感覚で動かせる。前脚と肘掛けの接合部は隠されず、強度を確保する仕口がそのまま意匠になっている。後脚上端の溝に、背クッションのループを掛けられる。

レッドチェア

レッドチェア Red Chair

クリントは人体の寸法と、過去の家具の比例を調査したうえで設計する手法を採った。感覚ではなく調査から出発するこの姿勢が、後年のデンマークの家具設計の基礎となった。教え子にボーエ・モーエンセン、オーレ・ヴァンシャーがいる。

トム・アンド・ジェリー

トム・アンド・ジェリー Tom and Jerry

構成は円形の座面、支柱、三本に分かれた脚という三つの部材に還元されている。装飾はなく、可動と支持の機能だけが形として残る。同じ設計者によるチェア・ワンとは、扱う語彙が異なる。チェア・ワンの格子状の座面に対し、平滑な円盤で応じている。

ウフ チェア

ウフ チェア Oeuf Chair

輪郭に直線がない。背もたれから肘掛けへ至る面が途切れずに回り込み、座面を囲う。厚い張りの量そのものが形になっており、木部が外に出るのは円錐状に削り出した四本の脚だけである。受注生産のため、寸法も張り地も個体ごとに異なる。

アントロプス

アントロプス Antropus

マルコ・ザヌーソが1949年に設計したアルフレックス最初の製品。ミラノのピッコロ・テアトロの舞台から生まれ、構造体を発泡ゴムで覆って全面を張り包む構成をとる。側面パネルが肘掛けと脚を兼ねる。現在はカッシーナが再生産している。

フィオレンツァ

フィオレンツァ Fiorenza

フランコ・アルビーニが1952年にアルフレックスのために設計したハイバックのアームチェア。X字に交差する木製ベースの上に背の高い張りぐるみの本体が載る。発表以来、生産が続いている。

デルフィーノ

デルフィーノ Delfino

エルベルト・カルボーニが1954年に設計したアルフレックスのアームチェア。ヒレのような肘掛けと途切れずに続く曲面を持ち、名称はイタリア語で「イルカ」を意味する。1950年代のオーガニックデザインの一例。

ボボ

ボボ Bobo

チニ・ボエリが1967年にアルフレックスのために設計した座具。内部フレームを持たず、異密度のポリウレタンフォームを一体成形してつくられる。セルペントーネへ続く単一素材の実験の出発点にあたる。

HAL ウッド

HAL ウッド HAL Wood

HALシリーズのうち、木脚を選んだ構成。ポリプロピレンのシェルと無垢オークの脚は素材の性格が異なるため、両者はダイキャストアルミニウムの接続部材を介して結ばれる。この部材が、同じシェルに多様なベースを載せ替えるシリーズの仕組みを支えている。

1006 ネイビーチェア

1006 ネイビーチェア 1006 Navy Chair

海水と潮風、そして火に耐える椅子を、という米国海軍の要求から1944年に生まれた。軟らかいアルミニウムで形を作り、溶接してから熱処理で硬くする。溶接の痕を削り落とした一続きの面と、背の三本の縦桟が、この椅子の外観を決めている。

コンテッサ

コンテッサ Contessa

2002年、ドイツ・ケルンの国際家具見本市オルガテックで発表されたオカムラのオフィスチェア。イタリア・トリノのイタルデザインとの協働から生まれ、背と座の両方にメッシュを張った国内初のオフィスシーティングとなった。座ったままの姿勢で操作できるよう、座面高とリクライニングのレバーは肘の先端に置かれている。

ヒロシマ アームチェア

ヒロシマ アームチェア HIROSHIMA Armchair

2008年に発表された肘掛け椅子。10点の部材からなり、5軸のCNC機で削り出したのち、組み立てと仕上げを職人が手で行う。主材はビーチ、アッシュ、オーク、ウォルナットから選べ、座は板座と張座の2種類がある。

Kチェア

Kチェア K Chair

1962年発表の肘掛け椅子。カリモクが下請けの木工所から家具メーカーへ転じる契機となった製品にあたる。米国向けの椅子の寸法を日本人の体格に合わせて改め、製品番号1000番として発表された。設計は奥山五男が担当した。

FSライン

FSライン FS-Line

1980年に発表されたオフィス用の椅子。細かな設定操作を求める当時の方式に対し、姿勢が変われば機構とシェルの両方が追従する構成をとった。名称は設計を担当したクラウス・フランクとヴェルナー・ザウアーの姓の頭文字による。

プロジェッティ

プロジェッティ Progetti

1987年に発表された肘掛け椅子。肘は古い杖の握り手を写した形で、密度が高く摩耗に強い南米産のパウフェロでつくられる。ブナの無垢材で組んだ枠に、密度を変えたポリウレタンフォームと繊維の詰め物を合わせ、布や革の張り地はカバーごと取り外せる。

ヌブ

ヌブ Nub

2011年に発表された、ブナの無垢材による椅子のコレクション。背もたれは細い丸棒を並べた構成で、腰にあたる高さだけ棒が太くふくらむ。ウルキオラが幼い頃に遊んだレース編みのボビンが、この形の出発点になっている。

レム

レム LEM

座を縁取る一本のスチールのバンドが、そのまま前へ回り込んでフットレストになる。高さを変えても座と足の位置関係が崩れないこの構成が、LEMという製品の形を決めている。ロンドンのAZUMI(安積伸・安積朋子)が設計し、イタリアのラパルマが2000年に発表したカウンタースツールである。

バッケンツァーン

バッケンツァーン BACKENZAHN

テーブルBIGFOOTの製造で出る端材を使うために、1996年にフィリップ・マインツァーが設計した腰掛け。丸太の中心部から取った四本の脚には、乾燥の過程で割れが入る。e15はこの割れを取り除かず、割れを通すように材を斜めに切ることで、脚の稜に楔形の面を出している。名称はドイツ語で臼歯を指す。

ショータイム アームチェア

ショータイム アームチェア Showtime Armchair

背から後脚までを継ぎ目なく成形したポリエチレンの殻を、屋外では顔料入りの素地のまま、屋内では外面に光沢塗装をかけ内側をレザーで張る。外と内の対比という主題を、仕上げの違いだけで成り立たせたハイメ・アジョンの肘掛け椅子。

KAMUY LUX ダイニング アームチェアー

KAMUY LUX ダイニング アームチェアー KAMUY LUX Dining Armchair

深澤直人とカンディハウスが初めて組んだシリーズ、KAMUYのダイニングアームチェア。名称はアイヌ語で神を指す。背・アーム・座の縁をぎりぎりまで立てて輪郭を引き締める一方、手の触れる面は連続した曲面に仕上げる。この相反する要求は、先進の加工機による切削と、専用の定規を当てながら削る職人の手作業の組み合わせで満たされている。座面は無垢材を削り出した木座と、布や革を張った座張から選べる。

シーズン

シーズン Season

2015年にヴィッカルベが発表した椅子。角に丸みをつけた立方体の座部と、そこに立てかけたように見える矩形の背もたれという二つの塊だけで構成される。脚も金物も外に出さず、台座の内側に収めたキャスターで位置を変えられる。

フリーダ

フリーダ Frida

フリーダは、イタリアのペドラリがオド・フィオラヴァンティの設計により2008年に発表した木製チェアです。オークの無垢材で組んだフレームに厚さ3.5mmの成形合板シェルを重ねて座と背をつくり、重量2.7kgの軽さと業務用の使用に耐える強度を両立させています。2011年に第22回コンパッソ・ドーロADIを受賞しました。

FK ラウンジチェア

FK ラウンジチェア FK Lounge Chair

座から背、肘掛けまでが一続きになった器状のシェルを、三本脚のアルミニウムのベースが支える。机に向かうためのFKチェアに対し、FK ラウンジチェアは座面を下げ、シェルの幅を広げて、体をあずける姿勢に合わせている。

フィヨルド アームチェア

フィヨルド アームチェア Fjord Armchair

殻を思わせる一続きの曲面に、背から立ち上がる長い切れ込みを入れた回転椅子。北の海岸の入り江に見立てたその切れ込みが、フィヨルドという名の由来でもある。内部の細いスチールフレームに難燃ウレタンを注入発泡させ、張地の縫い目は隠さず造形の線として表に出す。

シーズン ベンチ

シーズン ベンチ Season Bench

2011年に発表されたベンチで、シーズンと名づけられた一連の製品の出発点にあたる。床から360mmの低い面と600mmの高い面を組み合わせ、受付や待合で人が短時間とどまるときの姿勢に幅を持たせている。

シーズン プーフ

シーズン プーフ Season Pouf

2014年に発表された背もたれのないスツール。足を載せる台にも一人分の座席にもなり、一辺400mmから900mmまでの寸法が用意されている。張り地に縫い込んだ持ち手と台座内部のキャスターにより、位置を変えて使うことを前提としている。

バタフライスツール

バタフライスツール Butterfly Stool

柳宗理が設計し天童木工が製造するスツール。同じ形の成形合板を2枚、向かい合わせに立てて真鍮の部材で留める。1つの部材が脚と座面の半分を同時に担うため、部品の数が少ない。三次元に曲げた成形合板を得るために型の製作から検討が始まり、1956年の発表までに3年近くを要した。

エレファントスツール

エレファントスツール Elephant Stool

柳宗理が1954年に設計したスツール。自身のアトリエで使う作業用の椅子として構想され、狭い場所で頻繁に動かすため軽く重ねられることが条件になった。脚を3本としたのは床の凹凸に対して接地が確定するためである。当初はガラス繊維で強化した樹脂によりコトブキが製造し、2004年からヴィトラがポリプロピレンで生産している。

PK25 エレメントチェア

PK25 エレメントチェア PK25 Element Chair

ポール・ケアホルムが工芸学校の卒業制作として1952年に設計したラウンジチェア。エレメントチェアの通称を持つ。脚から座面の縁、背もたれの支持までを1本のばね鋼が連続して担い、接合部を持たない。荷重の経路が途切れないため細い断面のまま成立する。座面と背もたれには船で旗を揚げるための縄を張り渡す。

チプレア

チプレア Ciprea Armchair

アフラ&トビア・スカルパが1967年に設計した肘掛け椅子。張り地の家具は通常、枠が形と強度を担い詰め物は触れる面としてだけ働くが、チプレアはこの分業をやめている。型に注入して成形したフォームがそのまま外形を決め荷重も受ける。外側の張り地が全体を締めることで輪郭が保たれる。

925 チェア

925 チェア 925 Chair

アフラ&トビア・スカルパが1966年に設計した椅子。4本の脚と貫が直線で組まれ外形は立方体に近く、そこへ座面と背もたれの曲面が入る。背もたれは下端を支持しないため成形合板の弾性で撓む。着想はトビアの父カルロ・スカルパが1943年に描いた素描にあり、立方体に花弁を組み合わせるという構想による。

シンキング・マンズ・チェア

シンキング・マンズ・チェア Thinking Man's Chair

ジャスパー・モリソンが1980年代半ばに設計した肘掛け椅子。座面と背もたれは幅の狭い帯を間隔をあけて並べ、板や張り地で覆わない。身体を受ける部分は平たい帯、荷重を伝える枠は管という使い分けをとるため、どの部材が何を担うかが外から読み取れる。着想は修理のため座布団を外した古い椅子にある。

オーガニックチェア

オーガニックチェア Organic Chair

チャールズ・イームズとエーロ・サーリネンが1940年に共同で設計した椅子。ニューヨーク近代美術館の家具設計競技への出品作にあたる。座面、背もたれ、肘掛けを別部材として組めば境目に接合部が生じるが、この椅子は3つを1つの殻としてまとめる。当時は合板を複合曲面に成形する工業的な方法がなく、生産には至らなかった。

アンティボディ

アンティボディ Antibodi

パトリシア・ウルキオラが2006年にモローゾのために設計した寝椅子。張り地の家具では枠に詰め物を載せその上を覆うが、この寝椅子は縫い合わせた面がそのまま身体を支える。三角形に縫った花弁状の部材を連ねることで平面の材だけから曲面が生じる。生地は表裏で素材が異なり、花弁の向きによって見える側が入れ替わる。

ソフ・ソフ

ソフ・ソフ Sof-Sof Chair

エンツォ・マーリが1971年に設計した椅子。9本の鋼線がそれぞれ閉じた輪をなし、並べて溶接することで座面の高さと背もたれの傾きが同時に決まる。脚や座枠を別部材として組めば接合部を確保する断面が要るが、この構成では線が交わる位置がそのまま接合部になるため部材を細く保てる。座布団は構造には関わらない。

ロックヒード・ラウンジ

ロックヒード・ラウンジ Lockheed Lounge

マーク・ニューソンが1988年に完成させた寝椅子。ガラス繊維で強化した樹脂の芯に、細かく分けたアルミニウムの板をリベットで留める。1枚の板で覆う構想は成立せず、小さな金属片を叩いて形をつくる方法がとられた。1点あたり最大6か月を要し、シドニーの工房で15点のみが製作されている。

エンブリオチェア

エンブリオチェア Embryo Chair

マーク・ニューソンが1988年に設計した椅子。シドニーのパワーハウス・ミュージアムの企画展のために作られた。座面と背もたれをひと続きの塊にまとめ、ウェットスーツに用いるネオプレンで覆うことで、曲面に縫い目を残さずに仕上げている。設計者が、自身の様式がはじめて明確になった作品として挙げている。

ミス・ブランチ

ミス・ブランチ Miss Blanche

倉俣史朗が1988年に発表したアームチェア。透明なアクリル樹脂の板の内部に造花の薔薇を封じている。生花は樹脂の中で焼けてしまうため造花に替えられ、封じられているものが初めから作り物であるという構図が生まれた。ピンセットで花を保持しながら樹脂を硬化させる手作業を要し、製作数は計74点にとどまる。

ハウ・ハイ・ザ・ムーン

ハウ・ハイ・ザ・ムーン How High the Moon

倉俣史朗が1986年に設計した肘掛け椅子。クラブチェアの輪郭をそのまま残しながら、座・背・肘掛けをエキスパンドメタルの面だけで構成し、内部に骨組みを持たない。網目の向こうが透け、めっきの反射で見え方が変わる。倉俣自身が「無重力願望の椅子」と呼んだ一脚である。

ラレッジェラ

ラレッジェラ Laleggera

リッカルド・ブルメールが1996年に設計した椅子。木の椅子を軽くするには部材を細くする方法があるが、断面を減らせば強度も落ちる。この椅子は木の殻を組み立てて内部を中空とし、そこへ樹脂を注入して発泡させる。硬化した樹脂が内側から殻を支えるため、薄い木のまま体重を受けられる。工法はグライダーの翼の製作から転用された。

コーンチェア

コーンチェア Cone Chair

ヴェルナー・パントンが1958年に設計した椅子。椅子は通常、座面・背もたれ・脚を別の部材として組むが、この椅子は円錐を逆さに立て上半分を切り欠くことで一つの立体から座面と背もたれの両方を取り出す。頂点が下を向くため床に接するのは台座だけで、その上で本体が回るため座る向きが固定されない。

プルーストの肘掛け椅子

プルーストの肘掛け椅子 Poltrona di Proust

アレッサンドロ・メンディーニが1978年にスタジオ・アルキミアの活動として発表した椅子。18世紀様式を模した既製のアームチェアを選び、シニャックの点描画を投影して木部と張り地の区別なく多色の点で覆った。新しい形を作らず既存の物に装飾を重ねる「リ・デザイン」の作例で、現在はカッペリーニが手描きの木製版を、マジスが回転成形ポリエチレン版を生産している。

メダ・チェア

メダ・チェア Meda Chair

アルベルト・メダが1996年に設計した事務用の回転椅子。背と座が連動する動きは、通常は座面の下に収めた機構が担う。メダ・チェアはその連動を、背もたれを左右2点の軸で支える構成と、枠に張り渡した座面の撓みによって得ている。1998年には会議用のメダ・カンファレンスが加えられた。