概要
ラレッジェラは、リッカルド・ブルメールが1996年に設計した椅子である。アリアスが製造する。
メープルまたはアッシュの無垢材で組んだ骨組みに突板を張り、内部の空洞にポリウレタンを注入して発泡させる。重量は約2.3kgに収まる。名称はイタリア語で軽いものを意味する。
リッカルド・ブルメールの設計思想や経歴について詳しくはリッカルド・ブルメール プロフィールページをご覧ください。
特徴・コンセプト
中空を樹脂で満たす
木の椅子を軽くするには、部材を細くする方法がある。ただし断面を減らせば強度も落ちる。
この椅子は、無垢材の骨組みと突板で殻をつくって内部を中空とし、そこへ樹脂を注入して発泡させる。硬化した樹脂が内側から殻を支えるため、薄い木のまま座る人の体重を受けられる。木と樹脂のどちらか一方では成立しない構成にあたる。
グライダーの翼から
この工法は、グライダーの翼の製作に用いられるものを転用している。薄い外皮の内部を軽い材で満たし、荷重に耐える形にするという考え方は共通する。
工法を見せない
表面は木の突板または着色した仕上げで覆われる。外から見ただけでは、内部が中空で樹脂が入っていることが分からない。
製造元は、工法を誇示もせず隠しもしない構成と説明している。座る人は仕組みを意識せずに使い、手に取って初めて軽さに気づく。
エピソード
系列への展開
同じ構成で、肘掛けのある椅子、スツール、ベンチが加えられている。素材と仕上げ、輪郭を共有し、寸法と用途だけが分かれる。
重ねられるため、多数を並べる場所でも用いられる。
評価と影響
一般的に、木を用いた椅子の軽量化における作例として扱われている。
ガッララーテのMA*GA美術館で開かれた展覧会「Arte e Design. Design è arte」では、1980年から2001年までの製品を集めた部門に、発表当初の仕上げであるナチュラルメープルの版で出品された。
発表から30年近くを経て生産が続いている。
受賞・収蔵
1998年にコンパッソ・ドーロを受けている。
メトロポリタン美術館が収蔵している("laleggera" Stacking Chair、収蔵番号 2001.357.1、2001.357.2)。ニューヨーク近代美術館も2009年に収蔵している(Laleggera Chair 301、収蔵番号 612.2009)。
基本情報
| デザイナー | リッカルド・ブルメール |
|---|---|
| ブランド | アリアス |
| 発表年 | 1996年 |
| デザインの成立国 | Italy |
| 主要素材 | メープルまたはアッシュの無垢材、メープルまたはオークの突板、注入して発泡させたポリウレタン |
| サイズ | 幅438 × 奥行508 × 高さ787mm |
| 重量 | 約2.3kg |
| 重ねられるか | 重ねられる |
| 系列 | 肘掛けのある椅子、スツール、ベンチが展開されている |
アリアスの歴史や他の製品について詳しくはアリアス ブランドページをご覧ください。
Reference
- Collection LALEGGERA | Alias Design
- https://alias.design/en-us/products/laleggera
- Riccardo Blumer | "laleggera" Stacking Chair | The Metropolitan Museum of Art
- https://www.metmuseum.org/art/collection/search/492185
- Riccardo Blumer. Laleggera Chair 301. | MoMA
- https://www.moma.org/collection/works/129214
- Riccardo Blumer’s iconic Laleggera chair for Alias selected as part of the “Arte e design. Design è arte” exhibition. | Alias Design
- https://alias.design/en/magazine/riccardo-blumers-iconic-laleggera-chair-alias-selected-part-arte-e-design-design-e-arte