Alias(アリアス)

Aliasは、イタリア・ベルガモ県グルミッツァに拠点を置く家具メーカーである。1979年、Giandomenico Belottiが設計した鋼線の椅子を製造していた工房を、Carlo Forcoliniらが引き継ぐ形で設立された。細い部材で構造を成立させる設計を軸とし、鋼線、アルミニウムの押出し材、炭素繊維といった素材を用いる。Mario Botta、Alberto Meda、Riccardo Blumerらとの協働による製品が知られる。

事業と製造の実体

Aliasの製品を規定しているのは、部材を細くしながら強度を確保する条件である。同社の椅子の多くは、鋼線や薄い金属の押出し材で骨組みを構成する。断面を小さくすれば軽くなり、視覚的にも軽い印象になるが、荷重に対する余裕は減る。この関係が寸法と接合の設計を規定する。

スパゲッティ チェアは、鋼の枠に樹脂の紐を張って座と背を作る椅子である。紐の張力が座り心地を決め、枠は紐の張力に耐える構成を要する。積み重ねに対応する形状も、枠の断面と脚の角度によって成立する。

Alberto Medaの設計では、機械工学の手法が用いられた。1994年の寝椅子は、押出し成形したアルミニウムの部材と繊維の面を組み合わせる構成で、部材の断面形状を荷重の分布に応じて変えている。1980年代後半の椅子では炭素繊維が用いられた。

Riccardo Blumerが1992年に設計した椅子は、木の枠に樹脂の芯材を封じ、外側を突板で覆う構成を採る。中身を軽い材で置き換えることで、無垢材の椅子より大幅に軽い重量を得ている。

沿革

Giandomenico Belottiが1960年に設計した鋼線の椅子は、当初小規模な工房で製造されていた。1979年、Carlo Forcoliniらがこの事業を引き継ぐ形でAliasを設立している。

1980年代には建築家Mario Bottaとの協働が始まった。Bottaが同社のために設計した椅子は、幾何形から出発する構成を持つ。1982年設計の肘掛け椅子はニューヨーク近代美術館が1983年5月17日に取得し、収蔵番号1139.1983として登録している。1985年設計の椅子も同館が所蔵する(548.1986)。

Belottiの椅子と腰掛けも同じ1983年5月17日に同館が取得しており、収蔵番号は435.1983と436.1983である。

1980年代後半からはAlberto Medaとの協働が続いた。同館は1987年ごろの椅子(397.1994)、1988年ごろの椅子(398.1994)、1994年の寝椅子(243.1998)を所蔵する。Riccardo Blumerが1992年に設計した椅子も同館の所蔵にあたる(612.2009)。

現在も細い部材による構造を軸とし、屋内外の家具を扱う。

デザイナーとの協働

Aliasの製品開発は、外部の設計者と自社の技術部門の往復によって進む。部材を細くする設計では、素材の選定と接合の方式が形の成立を左右するため、設計案は構造の検討と並行して進められる。

協働相手にはGiandomenico Belotti、Mario Botta、Alberto Meda、Riccardo Blumerらがいる。Alberto Medaは機械工学を修めた設計者で、その手法が製品の構造に反映されている。

主な製品群

スパゲッティ チェアは、鋼の枠に樹脂の紐を張って座と背を作る椅子である。紐の張力が座り心地を決め、積み重ねに対応する。

このほか、Mario Bottaによる幾何形の椅子、Alberto Medaによるアルミニウムと繊維の面を組み合わせた寝椅子、Riccardo Blumerによる樹脂の芯材を封じた軽量の椅子を扱う。

基本情報

ブランド名 Alias(アリアス)
設立 1979年
本社所在地 イタリア・ベルガモ県グルミッツァ
事業内容 家具の設計、製造および販売
公式サイト https://alias.design

Reference

The Museum of Modern Art - Collection(収蔵データ)
https://github.com/MuseumofModernArt/collection
Alias - 公式サイト
http://alias.design
Wikidata - Alias
https://www.wikidata.org/wiki/Q3611638