2000年代
レム LEM
2000
座を縁取る一本のスチールのバンドが、そのまま前へ回り込んでフットレストになる。高さを変えても座と足の位置関係が崩れないこの構成が、LEMという製品の形を決めている。ロンドンのAZUMI(安積伸・安積朋子)が設計し、イタリアのラパルマが2000年に発表したカウンタースツールである。
カスタール モス Kasthall Moss
2001
スウェーデンのカスタール社がグニラ・ラーゲルヘム・ウルベリのデザインにより展開するハンドタフテッドラグ。長いリネン糸と短いウール糸を混ぜた斑のある表面が特徴で、伝統的なリュアラグを現代に読み替えている。
トム・アンド・ジェリー Tom and Jerry
2001
構成は円形の座面、支柱、三本に分かれた脚という三つの部材に還元されている。装飾はなく、可動と支持の機能だけが形として残る。同じ設計者によるチェア・ワンとは、扱う語彙が異なる。チェア・ワンの格子状の座面に対し、平滑な円盤で応じている。
グラウンドピース Groundpiece
2001
2001年に発表されたモジュール式のソファ。座面を床に近づけ、奥行きを深くとることで、姿勢を正して腰かけるという前提から離れた。肘掛けや背もたれの一部は牛革を張った金属のユニットに置き換えられ、物を置く面が座面と一体になる。
バーディー Birdie
2002
2002年、インゴ・マウラーが発表したペンダントランプ。ガチョウの羽根で翼を与えた電球12灯が、手で曲げられる銅線ロッドの先端から飛び立つように広がる。ミュンヘンの自社工房で手作業により製造される。
エクストラウォール ソファ Extra Wall Sofa
2002
クッションの輪郭が明確で、角の立った直方体に近い。同じ設計者によるネオウォールが丸みを持つのに対し、こちらは直交する面で構成される。屋外仕様はマリンプライウッドと水の抜けるフォームを用いる。
ルイゴースト Louis Ghost
2002
楕円形の背もたれ、外へ開く前脚、丸みを帯びた肘掛け。その輪郭だけを透明な樹脂へ移した椅子。空間を占めるが視界を遮らないため、置いても部屋が狭く感じられない。スタッキングにも対応する。ポリカーボネートは衝撃と耐候性に強く、屋外でも使える。
コンテッサ Contessa
2002
2002年、ドイツ・ケルンの国際家具見本市オルガテックで発表されたオカムラのオフィスチェア。イタリア・トリノのイタルデザインとの協働から生まれ、背と座の両方にメッシュを張った国内初のオフィスシーティングとなった。座ったままの姿勢で操作できるよう、座面高とリクライニングのレバーは肘の先端に置かれている。
フィヨルド アームチェア Fjord Armchair
2002
殻を思わせる一続きの曲面に、背から立ち上がる長い切れ込みを入れた回転椅子。北の海岸の入り江に見立てたその切れ込みが、フィヨルドという名の由来でもある。内部の細いスチールフレームに難燃ウレタンを注入発泡させ、張地の縫い目は隠さず造形の線として表に出す。
リキクロック Riki Clock
2003
渡辺力が2003年に発表した掛時計。見やすさを主題に、数字を省略せず配置し、針の太さと長さに差をつけた。枠体は楽器職人が曲げたプライウッド。2004年度グッドデザイン賞受賞。
チェア ワン コンクリート ベース Chair_One Concrete Base
2004
コンスタンティン・グルチッチが2003年にデザインした革新的なアウトドアチェア。サッカーボールの構造から着想を得た幾何学的なダイキャストアルミニウム製シートと、屋外での安定性と盗難抑止を実現する円錐形コンクリートベースが特徴的な現代デザインの一脚。
マンガス Mangas
2004
手編みセーターからインスピレーションを得た革新的な3次元ラグ。パトリシア・ウルキオラがGANのために創造したMangasは、17種類の編み方を組み合わせた豊かなテクスチャーと有機的な形状で、空間に温もりと個性をもたらす芸術作品。
リュクサンブール チェア Luxembourg Chair
2004
パリの公園を象徴する伝説的椅子を2004年に再解釈。アルミニウムの軽量性と耐久性、曲線を描く座面の快適性、スタッキング機能を融合。フランスデザインの気質を伝える、世界中で愛されるアウトドアチェアの名作。
タイプ 75 Type 75
2004
サー・ケネス・グランジが2004年にデザインしたAnglepoiseのベストセラーランプ。1970年代のApex 90を現代に再解釈し、モダニストの美学と機能性を融合。細長いシェードと定張力スプリング機構が特徴的な、流行に左右されないタスクライト。
チェアワン Chair_One
2004
グルチッチがデザインした幾何学的名作チェア。三角形を立体的に組み合わせたダイキャストアルミニウムのシートは、構造美と機能性を高度に統合。4年の開発期間を経て2004年に発表され、多数の国際的デザイン賞を受賞した現代デザインのアイコンです。
ビート ライト Beat Light
2004
北インドの職人が手で叩き出す真鍮製ペンダントライト。インドの伝統的な水差しからインスピレーションを得た彫刻的なフォルムと、内側の金色が生み出す温かな光が特徴。伝統工芸と現代デザインが融合した、トム・ディクソンの代表作。
ヒー・チェア Hee Chair
2004
冷蔵庫のワイヤー棚から着想を得て2004年に誕生したヒー・ウェリングによるスチールワイヤー製チェア。線描画のような軽やかな造形と、屋内外で使用できる実用性を兼ね備えた北欧デザインの代表作。スタッカブル機能を持ち、世界中の公共空間で愛用されている。
コルクファミリー Cork Family
2004
ジャスパー・モリソンが2004年にヴィトラのためにデザインした天然コルク製スツール。旋盤で削り出された無塗装の表面が醸す素朴な温かみと、軽量かつ堅牢な機能性を兼ね備え、「スーパーノーマル」の考え方に沿った一作。
プレートテーブル Plate Table
2004
ジャスパー・モリソンの「スーパーノーマル」思想に根ざしたヴィトラのローテーブル。薄い天板と四分円断面の繊細な脚部が生む端正なプロポーション。オーク、大理石、MDFの3素材と5サイズ展開で、あらゆる空間に溶け込む。
チェアワン パブリック シーティングシステム Chair_One Public Seating System
2004
コンスタンチン・グルチッチが2005年にMagisから発表した公共空間向けシーティングシステム。名作チェアワンの幾何学的アルミニウムシェルをコンクリートベースで連結し、空港や美術館など世界各地の施設に採用されている。
エクストラウォール ベッド Extra Wall Bed
2004
ピエロ・リッソーニがLiving Divaniのために手がけたモジュラーベッド。Extra Wallソファ譲りの端正な直線と幾何学的ボリュームが、寝室に知的で洗練された静謐をもたらす。ヘッドボードの自在な構成が特徴。
ソフトシェル ソファ Soft Shell Sofa
2004
ソファは通常、フレームに詰め物を載せて全体を張る。ソフトシェルはこれを分けた。外側のパネルは形を保ち、内側のクッションは沈む。包まれる感覚と柔らかい座り心地が同時に成立する。パネルは布またはレザーで張られる。
チャールズ ベッド Charles Bed
2004
ダイキャストアルミニウム製の逆L字型の脚が、大きな塊を床から持ち上げる。床に接する面積を絞ることで量感が抑えられる。側面がマットレスより張り出す仕様と、高さを揃えた仕様がある。マットレスの支持には木製のすのこベースを組み合わせる。
ポルダーソファ Polder Sofa
2005
オランダの干拓地をモチーフとした、ヘラ・ヨンゲリウスの代表作。非対称のフォルムと独自開発の多彩なファブリックが織りなす色彩美が、現代的でありながら温もりのある空間を創出します。
タフティータイム Tufty-Time
2005
パトリシア・ウルキオラによる2005年デザインのモジュラーソファ。チェスターフィールドの伝統を現代に翻訳し、自由な構成と深い座り心地を実現。B&B Italiaの代表作として20年にわたり進化を続ける。
ミウラスツール Miura Stool
2005
2005年発表、コンスタンティン・グルチッチによる彫刻的バースツール。強化ポリプロピレンのモノブロック構造で、スタッキング可能な機能性と美しさを両立。MoMA永久コレクション収蔵作品。
ロイヒトトゥルム1917 LEUCHTTURM1917
2005
1917年ドイツ・ハンブルク創業。灯台を意味する社名を持つLEUCHTTURM1917は、ページ番号付き、糸綴じ製本、インクプルーフペーパーなど革新的機能を備えた高品質ノートブックで世界50カ国以上で愛用されている。
ジュリアン Julian
2005
ハビエル・マリスカルが息子への愛情を込めてデザインした子供用チェア。抽象的かつ愛嬌のある有機的フォルムは、子供たちの自由な想像力を引き出す。マジス Me Tooを代表する21世紀キッズファニチャーの代表作。
コッパー シェイド Copper Shade
2005
真空蒸着技術で銅の薄膜をポリカーボネート球体の内面に形成し、鏡のような温かな光沢を実現したトム・ディクソンの代表作。2005年の発表以来、世界中のインテリアにおける銅トレンドの火付け役となった現代照明デザインのアイコンである。
パピー Puppy
2005
エーロ・アールニオが Magis のためにデザインした「パピー」は、子どもの描いた子犬を抽象化した愛らしいフォルムが特徴。おもちゃ、スツール、オブジェとして空間に遊び心を添え、MoMA永久コレクションにも収蔵された現代デザインのアイコンである。
カボシェ Caboche
2005
パトリシア・ウルキオラとエリアナ・ジェロットが2005年にフォスカリーニのために設計した照明。内側の吹きガラスの拡散板の外周に、透明な球を並べて留める。個々の球が光を透過させると同時に内部で反射させるため、光源は1つでありながら発光する点は球の数だけ生じる。球はガラスではなくアクリル樹脂による。
ストリング ポケット String Pocket
2005
ニルス・ストリニングが2005年に設計した壁掛けの棚。ストリングシステムは部品単位で選んで構成を組み立てるが、ポケットは2枚の側板と3枚の棚板が一組で供給されそのまま取り付けられる。検討を要さない代わりに寸法は固定される。奥行150mmで、大きな棚を置けない場所に収まる。
スローチェア Slow Chair
2006
チューブラースチールフレームに精密なニット素材を張った革新的なラウンジチェア。軽量でありながら広々とした座面を実現し、繊細な構造によって高い快適性を追求したブルレック兄弟の代表作。
アルコーヴ ソファ Alcove Sofa
2006
「部屋の中の部屋」をコンセプトに、高いパネルで囲まれた静謐な空間を創出するソファ。ブルレック兄弟がヴィトラのためにデザインした、プライバシーと開放性を両立する建築的家具の代表作。
クラウド Cloud
2006
深澤直人が2006年にB&B Italiaのために設計したベンチ型ソファ。「雲」の名の通り、宙に浮くような軽やかさとミニマリズムを極めた水平基調のフォルムが特徴。カーブエレメントによるモジュラー構成でパブリックスペースに独自の景観を創出する。
テーブルワン ビストロ Table_One Bistrot
2006
名作Chair_Oneから派生したOneファミリーのテーブル。コンクリートベースが揺るぎない安定感を、アルミニウムフレームとHPL天板が都会的な洗練を与える。屋内外兼用のビストロテーブルとして、世界中のカフェや美術館で採用されている。
ショータイム アームチェア Showtime Armchair
2006
背から後脚までを継ぎ目なく成形したポリエチレンの殻を、屋外では顔料入りの素地のまま、屋内では外面に光沢塗装をかけ内側をレザーで張る。外と内の対比という主題を、仕上げの違いだけで成り立たせたハイメ・アジョンの肘掛け椅子。
アンティボディ Antibodi
2006
パトリシア・ウルキオラが2006年にモローゾのために設計した寝椅子。張り地の家具では枠に詰め物を載せその上を覆うが、この寝椅子は縫い合わせた面がそのまま身体を支える。三角形に縫った花弁状の部材を連ねることで平面の材だけから曲面が生じる。生地は表裏で素材が異なり、花弁の向きによって見える側が入れ替わる。
マグス ソファ Mags Sofa
2007
デンマークのHAYが手掛けるモジュラーソファ。シンプルで洗練されたデザインと深い座面が特徴で、多彩なモジュールとKvadrat社の上質なファブリックにより、空間に合わせた自由なカスタマイズを実現。北欧デザインの名作として世界中で愛されている。
ウイングバックチェア Wingback Chair
2007
17世紀英国の古典的座具を現代に甦らせたトム・ディクソンの代表作。ショーディッチハウスのために開発された彫刻的フォルムは、翼状のハイバックによる包容力と音響的保護を備え、空間の中心で存在感を放つラウンジチェアである。
ザ・ドッツ The Dots
2007
Muutoのザ・ドッツは、ラース・トーノエがデザインした壁掛けコートフック。オーク無垢材の彫刻的フォルムを複数サイズ・カラーで自在に配置し、壁面をアートに変える。累計100万個以上を生産した北欧デザインの名作。
タフティー ベッド Tufty-Bed
2007
2007年発表。パトリシア・ウルキオラがB&B Italiaに提案したタフティー ベッドは、チェスターフィールドのカピトネを大胆な正方形グリッドで再解釈したアップホルスターベッド。収納機能も備え、伝統と現代が共存する寝室の名品。
ルールーゴースト Lou Lou Ghost
2008
フィリップ・スタルクによる透明な子供用チェア。大人用Louis Ghostのエレガンスを継承し、18世紀バロック様式を現代のポリカーボネート技術で再解釈。軽量で堅牢、カラフルなバリエーションも魅力的な、キッズデザインの名作。
コブラ キャンドルホルダー Cobra Candleholder
2008
溶けた蝋を思わせる有機的な曲線が特徴的な、Georg Jensenの象徴的キャンドルホルダー。コンスタンティン・ワートマンが2008年にデザイン。重力に逆らうような躍動的なフォルムと、ミラーポリッシュ仕上げのステンレススチールが生み出す輝きが、空間に詩的な美しさをもたらす。
リ・トゥルーヴェ Re-Trouvé
2008
パトリシア・ウルキオラがデザインした、1950年代の鉄製家具を現代技術で再解釈したアウトドアコレクション。ダイヤモンド形のメッシュパターンが生み出す優雅で軽やかなフォルムは、ノスタルジアとモダニティを見事に融合させている。
ベジタルチェア Vegetal Chair
2008
自然の成長過程を椅子として再現したブルレック兄弟の代表作。枝のような構造が織り成す有機的なフォルムと、4年間の開発で実現した高度な成形技術が融合。屋内外で使用できる汎用性を備え、複数の美術館が収蔵する現代デザインの一脚。
エクストラソフト Extrasoft
2008
ピエロ・リッソーニによる革新的モジュールソファ。幾何学的な直線美と極上の柔らかさを両立し、無限の配置構成が可能。リビングディバニを代表するアイコニックな作品として国際的に高い評価を獲得しています。
マイトチェア Myto Chair
2008
コンスタンティン・グルチッチによる2008年発表のカンティレバーチェア。BASFの高機能プラスチックUltradur High Speedを用い、Plankが製造。Verner Panton以来初の全身プラスチック製片持ち椅子として、Compasso d'Oroを受賞しMoMA永久収蔵品に選定された。
デドン オービット Dedon Orbit
2008
2008年発表のデドン オービットは、映画『2001年宇宙の旅』に着想を得たリチャード・フリニエによるアウトドアラブシート。360度回転する球体フォルムと開閉式キャノピーが、屋外での過ごし方そのものを設計している。
モバイルシャンデリア 1 Mobile Chandelier 1
2008
カルダーのモビールに着想を得た照明彫刻の原点。2008年にDesign Miamiで発表された、パティネーション真鍮と吹きガラスによる均衡の構造体で、全16点に及ぶシリーズの出発点となった。