概要
ストリング ポケットは、ニルス・ストリニングが2005年に設計した壁掛けの棚である。ストリング社によれば、設計者の最後の仕事にあたる。
1949年のストリングシステムと同じ構成をとりながら、寸法を小さくまとめている。幅600 × 奥行150 × 高さ500mm。
ニルス・ストリニングの設計思想や経歴について詳しくはニルス・ストリニング プロフィールページをご覧ください。
特徴・コンセプト
一組で完結する
ストリングシステムは、はしご状の側板と棚板を部品単位で選び、必要な構成を組み立てる方式をとる。壁面の寸法や収めるものに合わせて決められるいっぽう、購入の前に構成を検討する必要がある。
ポケットはこの手順を省く。2枚の側板と3枚の棚板が一組で供給され、そのまま取り付けられる。検討を要さない代わりに、寸法は固定される。
小さくまとめる
奥行は150mm。文庫本や小型の植木、日用品を収める寸法にあたる。
寝室の枕元、玄関の戸棚の上、台所の壁面など、大きな棚を置けない場所に収まる。設置に必要な壁面が小さいことが、置き場所の幅につながっている。
並べて増やす
一組で完結するが、複数を並べて取り付けることもできる。横にも縦にも継げるため、後から広げられる。
組み立て式という性質はシステムと共通する。平たく梱包され、棚板は側板の横桟に載せて保持する。
エピソード
再開後の展開
ストリングは数十年にわたり生産が途絶えた時期を経て、2004年に体制を立て直している。ポケットはその直後の設計にあたる。
2020年には、アンナ・フォン・シェーヴェンとビョルン・ダールストレムによる金属製の型が加わった。構成を変えずに素材だけを置き換えた展開になる。
評価と影響
一般的に、既存のシステムを小さくまとめ直した例として扱われている。部品を選ぶ手順を省いたことで、収納の規模を要さない場所にも届くようになった。
棚板の素材は塗装したMDF、木の突板、金属から選ぶ。色の展開も複数ある。
基本情報
| デザイナー | ニルス・ストリニング |
|---|---|
| ブランド | ストリング・ファニチャー |
| 発表年 | 2005年 |
| デザインの成立国 | スウェーデン |
| 主要素材 | 粉体塗装した鋼の側板、塗装したMDFまたは突板の棚板 |
| サイズ | 幅600 × 奥行150 × 高さ500mm |
| 構成 | 2枚の側板と3枚の棚板が一組で供給される |
| 耐荷重 | 棚板1枚あたり25kg |
ストリング・ファニチャーの歴史や他の製品について詳しくはストリング・ファニチャー ブランドページをご覧ください。
Reference
- String Pocket | String Furniture
- https://stringfurniture.com/en/products/pocket