ポリウレタンフォームのインテリア
アディフォルム Addiform
ソファと2脚のアームチェア、コーヒーテーブルを向かい合わせに置く。1960年代のドイツの居間ではそれが標準だった。アディフォルムは、この固定された一式に代えて、要素を足しながら住み手が配置を決められるようにしたプログラムである。アームチェアは単独でも、並べてベンチとしても、直角に振ってコーナーとしても使え、あいだにテーブル要素を挟んで列を閉じることもできる。ソファは引き出して寝る場所になる。
アルコーヴ ソファ Alcove Sofa
「部屋の中の部屋」をコンセプトに、高いパネルで囲まれた静謐な空間を創出するソファ。ブルレック兄弟がヴィトラのためにデザインした、プライバシーと開放性を両立する建築的家具の代表作。
アンデルセン ベッド Andersen Bed
ミノッティのアンデルセン ベッドは、ロドルフォ・ドルドーニが2010年にデザインしたベッド。特徴的なペルトロカラーの脚部と豊かなヘッドボードが、控えめなエレガンスと端正なプロポーションを実現している。
アントロプス Antropus
マルコ・ザヌーソが1949年に設計したアルフレックス最初の製品。ミラノのピッコロ・テアトロの舞台から生まれ、構造体を発泡ゴムで覆って全面を張り包む構成をとる。側面パネルが肘掛けと脚を兼ねる。現在はカッシーナが再生産している。
ボールチェア Ball Chair
1963年にフィンランドのデザイナー、エーロ・アールニオがデザインした球体型ラウンジチェア。FRP製のシェルが約70%の遮音性を実現し、プライベートな空間を創出。1966年のケルン国際家具見本市で世界的な評価を獲得し、スペースエイジデザインの象徴的存在となった。
バルセロナ デイベッド Barcelona Daybed
1930年、ミース・ファン・デル・ローエが設計した寝椅子。バルセロナチェアと造形言語を共有し、水平に伸びる端正なシルエットと72枚のレザーパネルによるボタンタフティングが特徴。現在はノール社が製造する。
ベンド・ソファ Bend-Sofa
パトリシア・ウルキオラが2010年にB&B Italiaのためにデザインしたモジュラーソファ。3Dモデリングから導き出された彫刻的なフォルムと、コントラストステッチが織りなす躍動感が特徴。多彩な構成で空間に応じた座のかたちを自在に創出する。
ベルトイア ダイヤモンドチェア Bertoia Diamond Chair
彫刻家ハリー・ベルトイアが「空気によって作られている」と表現した、溶接スチールロッドの格子状フレームが特徴的なラウンジチェア。透明性と優美さを兼ね備えたミッドセンチュリーモダンの代表作。1952年発表以来、継続生産されている名作。
ボボ Bobo
チニ・ボエリが1967年にアルフレックスのために設計した座具。内部フレームを持たず、異密度のポリウレタンフォームを一体成形してつくられる。セルペントーネへ続く単一素材の実験の出発点にあたる。
キャブ 412 Cab 412 Chair
ベリーニがカッシーナのために設計したアームレスのチェア。裁断した革を縫い合わせたカバーが自立して外形を保ち、スチールパイプのフレームは内側に隠れる。カバーは脚の内側のジッパーで留める。
キャブ 413 Cab 413 Armchair
ベリーニによるキャブのアームレスト付きモデル。アームレストは別部材ではなく、背もたれから続く革の面として立ち上がる。幅620mm、座面高450mmで、アームレスのない412と座面の高さをそろえている。
カマレオンダ Camaleonda
マリオ・ベリーニが1970年にデザインしたB&B Italiaの伝説的モジュラーソファ。カメレオンのように変幻自在な構成が可能。1972年MoMA展で成功を収め、永久コレクションに収蔵。2020年にサステナブル仕様で復刻。
CH445 ウイングチェア CH445 Wing Chair
ハンス・J・ウェグナーが1960年にデザインし、カール・ハンセン&サンが2006年に復刻した名作。彫刻的なシルエットとウイングバックが身体を包み込む、機能美を極めたラウンジチェアである。
チャールズ ソファ Charles Sofa
1997年発表、アントニオ・チッテリオによる現代デザインの代表作。逆L字型アルミニウム脚が生み出す浮遊感、チャールズ・イームズへのオマージュとして命名された本作は、B&B Italiaの世界的ベストセラーとして四半世紀以上愛され続けている。
クラウド Cloud
深澤直人が2006年にB&B Italiaのために設計したベンチ型ソファ。「雲」の名の通り、宙に浮くような軽やかさとミニマリズムを極めた水平基調のフォルムが特徴。カーブエレメントによるモジュラー構成でパブリックスペースに独自の景観を創出する。
ココナッツチェア Coconut Chair
ココナッツの殻を割ったひとかけらを思わせる三角形のシェルが特徴の、1955年デザインのラウンジチェア。さまざまな姿勢でくつろげる自由な着座性をもち、シカゴ美術館やLACMAに収蔵される、20世紀モダンデザインを代表するラウンジチェアの一つ。
コロナチェア Corona Chair
1961年にポール・M・ヴォルターがデザインした北欧モダンを代表するラウンジチェア。皆既日食の光環に着想を得た4つの楕円形クッションが、人体の脊椎を思わせる形で宙に浮かぶ独創的なシルエットを持つ。2002年EUサミットで各国首脳が着座したことでも知られる。
コロナード Coronado
1966年、アフラ&トビア・スカルパがB&B Italiaのために設計した「コロナード」。鉄骨フレームと低温発泡ポリウレタンを融合し、伝統と近代を架橋する端正なフォルムで、半世紀以上にわたり生産が続くイタリアンモダンの原点。
コステスチェア Costes Chair
1984年にフィリップ・スタルクがパリのカフェ・コステスのためにデザインした三本脚のチェア。湾曲したマホガニー合板シェルとブラックスチールの脚部が特徴で、ポストモダンデザインを代表する作品として知られる。
デルフィーノ Delfino
エルベルト・カルボーニが1954年に設計したアルフレックスのアームチェア。ヒレのような肘掛けと途切れずに続く曲面を持ち、名称はイタリア語で「イルカ」を意味する。1950年代のオーガニックデザインの一例。
ディエシス Diesis
1979年発表、チッテリオとナヴァによる名作。精密な金属構造と柔らかなクッションが釣り合い、技術と造形を統合したモダンデザインの代表作。45年を経て今なお生産され続ける普遍的な価値を持つソファ。
ジン シェーズロング Djinn Chaise Longue
オリヴィエ・ムルグがエアボーンのために設計した「ジン」シリーズの寝椅子。鋼管の骨組みにウレタンフォームを重ね、全体をファスナーで着脱できるジャージーのカバーで覆う。骨組みを外に見せず、背から脚先まで一続きの起伏として現れる。1968年の映画『2001年宇宙の旅』の室内に用いられ、広く知られるようになった。MoMA、V&A、メトロポリタン美術館、ポンピドゥー・センターが収蔵している。
イームズ ソファ コンパクト Eames Sofa Compact
1954年発表。チャールズ&レイ・イームズが自邸の造り付けソファを原型にデザイン。ブラックエナメルのスチールフレームとクローム脚が軽快な印象を与え、70年以上にわたり生産が続くハーマンミラーの定番ソファ。MoMA収蔵。
エッグチェア Egg Chair
骨組みを置かず、硬質フォームそのものを成形してシェルとした1958年のラウンジチェア。継ぎ目のない曲面が座る人を左右と背後から囲い、人の行き交う場所のなかに区切られた居場所をつくる。
エクストラウォール ベッド Extra Wall Bed
ピエロ・リッソーニがLiving Divaniのために手がけたモジュラーベッド。Extra Wallソファ譲りの端正な直線と幾何学的ボリュームが、寝室に知的で洗練された静謐をもたらす。ヘッドボードの自在な構成が特徴。
ファットソファ アウトドア Fat-Sofa Outdoor
パトリシア・ウルキオラが手がけたB&B Italia Outdoorのシーティングコレクション。インドア版の柔らかなフォルムを継承し、ねじりポリエチレンファイバーの大胆な編み込みバックレストで、屋外空間との軽やかな対話を生み出す。
フィオレンツァ Fiorenza
フランコ・アルビーニが1952年にアルフレックスのために設計したハイバックのアームチェア。X字に交差する木製ベースの上に背の高い張りぐるみの本体が載る。発表以来、生産が続いている。
フィヨルド アームチェア Fjord Armchair
殻を思わせる一続きの曲面に、背から立ち上がる長い切れ込みを入れた回転椅子。北の海岸の入り江に見立てたその切れ込みが、フィヨルドという名の由来でもある。内部の細いスチールフレームに難燃ウレタンを注入発泡させ、張地の縫い目は隠さず造形の線として表に出す。
グラン レポ Grand Repos
アントニオ・チッテリオが2011年にヴィトラから発表したラウンジチェア。オフィスチェアで培ったシンクロナイズドメカニズムを内蔵し、優美なウイングチェアの佇まいのなかに、無段階リクライニングと最適な脊椎サポートを実現した現代の名作。
グラウンドピース Groundpiece
2001年に発表されたモジュール式のソファ。座面を床に近づけ、奥行きを深くとることで、姿勢を正して腰かけるという前提から離れた。肘掛けや背もたれの一部は牛革を張った金属のユニットに置き換えられ、物を置く面が座面と一体になる。
ハスク・ベッド Husk Bed
パトリシア・ウルキオラがB&B Italiaのために創造したHusk Bedは、伝統的なキャピトネ技法を現代的に翻案した作品。幾何学的なステッチングが織りなすヘッドボードは、彫刻的な美しさと包み込むような快適性を両立し、寝室に格調高い存在感をもたらします。
レディチェア Lady Chair
1951年、マルコ・ザヌーゾがアルフレックスのためにデザイン。フォームラバーを初めて本格採用し、第9回ミラノ・トリエンナーレで金賞を受賞した戦後イタリアンモダンの原点。現在はカッシーナがリエディションを生産。
LC2 ソファ LC2 Sofa
1928年にル・コルビジェらがデザインしたLC2ソファは、クロームスチールフレームと独立クッションの革新的構造で知られる20世紀モダニズムの代表作。MoMA収蔵品としても名高く、カッシーナ社が独占製造する永遠のアイコン。
LC3 グランコンフォール LC3 Grand Confort
1928年、ル・コルビュジエ、ジャンヌレ、ペリアンの三者が生み出したモダニズムの象徴的ソファ。スチールフレームの「クッションの籠」という革新的構造が、建築の論理を家具へと翻訳した名作。カッシーナが正規製造。
ル・バンボーレ Le Bambole
972年、マリオ・ベリーニがB&Bイタリアのためにデザインしたシーティングコレクション。巨大なクッションのような有機的フォルムが支持構造の存在を消去し、ソファの概念を一新。1979年コンパッソ・ドーロ受賞、MoMA永久収蔵の名作。
ルイーザ Luisa
フランコ・アルビーニが十五年にわたって描き直した木の椅子。架台状の二枚の枠を貫でつなぎ、座と背をその上に載せる。部材は細く、接合部に近づくほど断面が太くなる。1955年にコンパッソ・ドーロを受け、現在はカッシーナが生産している。
マグス ソファ Mags Sofa
デンマークのHAYが手掛けるモジュラーソファ。シンプルで洗練されたデザインと深い座面が特徴で、多彩なモジュールとKvadrat社の上質なファブリックにより、空間に合わせた自由なカスタマイズを実現。北欧デザインの名作として世界中で愛されている。
マレンコ Marenco
マリオ・マレンコが1970年にアルフレックスのために設計したソファ。座・背・肘のクッションが個別に仕上げられ、支持フレームごとベースへ差し込まれる。発表から半世紀を経て今も主力製品である。
オレンジスライスチェア Orange Slice Chair
1960年にピエール・ポーランがデザインした彫刻的なラウンジチェア。オレンジのスライスを思わせる2つの同一シェルが特徴で、見る角度により異なる表情を見せます。優美な曲線と快適な座り心地を両立させた息の長い名作です。
パーク Park
カルロ・コロンボがデザインしたPoliformのParkベッドは、大胆なヘッドボードの存在感と軽やかなアルミニウムフレームが生み出す絶妙なバランスで、都市型ライフスタイルに理想的な洗練された睡眠空間を演出します。
プルーム ソファ Ploum Sofa
ブルレック兄弟が快適性を追求し生み出した有機的フォルムのソファ。ストレッチ素材と超柔軟フォームの革新的な組み合わせにより、座る、横たわる、くつろぐといった多様な姿勢を可能にする。2011年Red Dot「Best of the Best」受賞。
ポルダーソファ Polder Sofa
オランダの干拓地をモチーフとした、ヘラ・ヨンゲリウスの代表作。非対称のフォルムと独自開発の多彩なファブリックが織りなす色彩美が、現代的でありながら温もりのある空間を創出します。
プロジェッティ Progetti
1987年に発表された肘掛け椅子。肘は古い杖の握り手を写した形で、密度が高く摩耗に強い南米産のパウフェロでつくられる。ブナの無垢材で組んだ枠に、密度を変えたポリウレタンフォームと繊維の詰め物を合わせ、布や革の張り地はカバーごと取り外せる。
パンプキンチェア Pumpkin Chair
1971年、ポンピドゥー大統領のエリゼ宮殿のためにピエール・ポランがデザイン。カボチャを思わせる豊かな曲線と包容力のある座り心地を併せ持つ、フランスデザイン史に輝くリーン・ロゼの名作ラウンジチェア。
リボンチェア Ribbon Chair
リボンのように流れる有機的曲線が特徴的な、ピエール・ポーラン1966年の代表作。スチールフレームとストレッチファブリックの革新的な組み合わせにより、彫刻的な美しさと卓越した快適性を実現した、アルティフォート社の記念碑的ラウンジチェア。
サーリネン エグゼクティブ アームチェア(モデル71) Saarinen Executive Arm Chair (Model 71)
1950年発表。エーロ・サーリネンがノル社のために設計した70シリーズの代表作。背もたれとアームが一体のシェル形状による彫刻的な美しさと快適な座り心地を両立し、オフィスからダイニングまであらゆる空間に調和する名作チェア。
シーズン Season
2015年にヴィッカルベが発表した椅子。角に丸みをつけた立方体の座部と、そこに立てかけたように見える矩形の背もたれという二つの塊だけで構成される。脚も金物も外に出さず、台座の内側に収めたキャスターで位置を変えられる。
シーズン ベンチ Season Bench
2011年に発表されたベンチで、シーズンと名づけられた一連の製品の出発点にあたる。床から360mmの低い面と600mmの高い面を組み合わせ、受付や待合で人が短時間とどまるときの姿勢に幅を持たせている。
シーズン プーフ Season Pouf
2014年に発表された背もたれのないスツール。足を載せる台にも一人分の座席にもなり、一辺400mmから900mmまでの寸法が用意されている。張り地に縫い込んだ持ち手と台座内部のキャスターにより、位置を変えて使うことを前提としている。
シーズン ソファ Season Sofa
2017年に発表されたモジュール式のソファ。直線と二種類の弧という三つのモジュールを並べ替えることで、まっすぐな列にも輪にも組める。壁に沿わせず広い床の中央に置く使い方を想定している。