概要

シーズンプーフは、ピエロ・リッソーニがヴィッカルベのために設計した張り地のスツールで、2014年に発表された。背もたれを持たない塊だけの製品で、足を載せる台としても、独立した一人分の座席としても使われる。一辺40cmから90cmまでの寸法が用意され、隠しキャスター、持ち手、電源の組み込みを選べる。現在も生産が続いている。

特徴・コンセプト

持ち運ぶための手がかり

全面を布で覆った塊には、手をかける縁がない。シーズンプーフは張り地に帯状の持ち手を組み込み、そこをつかんで運べるようにしている。人数が増えたときに別室から一つ足す、使い終わったら隅へ寄せる、といった扱いを前提とした仕様である。

持ち手に加えて、台座の内側に収めたキャスターも選べる。持ち上げずに床の上を滑らせて動かす場合はこちらが使われる。キャスターを付けない固定仕様も用意されている。

寸法で役割が変わる

平面寸法は40cm、50cm、60cm、90cmが用意され、90cmには座面の高い型も加わる。小さい型は足を載せる台や補助の腰掛けに、大きい型は複数人が腰を下ろせる面になる。同じ形のまま寸法だけを変えることで、一つの空間に大小を混ぜて置ける。

内部の構法はシーズンの各製品と共通で、無垢材と板材の枠に発泡ポリウレタンフォームを重ねている(→シーズン コレクション)。靴が当たる下端には耐久性の高いテクニカルファブリックの帯を巻く仕様があり、これを外した仕様も選べる。

エピソード

シーズンの製品としては、2011年のベンチに続く二番目にあたる。ベンチが幅190cmまたは250cmの据え置きの家具であるのに対し、プーフは一辺40cmから90cmに収められ、持ち手とキャスターによって一人で動かせる大きさになっている。大きな塊を置く方法に、動かせる小さな塊を足したかたちである。

ベンチと同じく、電源やコンセントを内部に組み込む選択肢が用意されている。オフィスや教育施設で、席を固定せずに作業する使い方に対応するためである。

評価と影響

オフィスの共用部や大学、ホテル、待合を持つ施設での導入例がヴィッカルベによって公開されている。後に屋外用の仕様が加わり、40cmから90cmまでの寸法展開はそちらにも引き継がれている。

基本情報

名称 シーズン プーフ / Season Pouf
デザイナー ピエロ・リッソーニ(Piero Lissoni)
ブランド ヴィッカルベ(Viccarbe)
発表年 2014年
デザインの成立国 スペイン
分類 スツール(プーフ)
主要素材 無垢材と板材による内部構造、発泡ポリウレタン、ファブリックまたはレザー
寸法展開 40 / 50 / 60 / 90(90は座面の高い型もあり)
オプション 隠しキャスター/固定仕様、持ち手、電源の組み込み、足元のテクニカルファブリック帯
所属コレクション シーズン コレクション

Reference

Season Pouf | Viccarbe(製品ページ・発表年・寸法展開)
https://www.viccarbe.com/benches/season-pouf/
Season bench | Viccarbe(コレクションの起点)
https://www.viccarbe.com/benches/season-bench/