概要
シーズンソファは、ピエロ・リッソーニがヴィッカルベのために設計したモジュール式のソファで、2017年に発表された。三種類のモジュールを並べ替えることで、直線にも円形にも組める。空港やホテル、オフィスの休憩スペース、小売店、教育施設など、決まった向きを持たない広い場所での使用が想定されている。現在も生産が続いている。
特徴・コンセプト
三種類のモジュールで曲線をつくる
モジュールは直線型、閉じた弧を描く型、開いた弧を描く型の三種で構成される。二種類の弧を向きを変えて挟むことで、まっすぐな列にも、輪にも、緩やかに折れた列にもなる。ヴィッカルベはこの三種の組み合わせによる標準的な構成を八通り公開しており、そこから選ぶことも、条件に合わせて別の並びを組むこともできる。
広い床に置くソファは、壁に沿わせるとは限らない。中央に島のように置く、通路を挟んで向かい合わせる、といった配置では、直線の家具だけでは輪郭が硬くなる。弧のモジュールを持たせているのは、置いた列そのものが空間を仕切る線になるためである。
コレクションと共有するもの
座部の塊と、そこに立てかけたように見える垂直な板という組み合わせは、シーズンの他の製品と共通する。内部の構法や張り地の選択肢も共有されているため、同じ空間にチェアやプーフを混ぜても仕上げをそろえられる(→シーズン コレクション)。
足が当たる下端には、耐久性の高いテクニカルファブリックの帯を巻く選択肢が用意されている。人の出入りが多い場所で座面より先に傷む位置を保護するためのもので、コレクション全体で共通する仕様である。
エピソード
2017年、シーズンの四番目の製品として加わった。2011年のベンチは幅と奥行が決まった一体の家具で、置いた場所の形を変えられない。ソファではこれをモジュールに分け、並べ方によって長さと曲がり方を決められるようにしている。ヴィッカルベは、2011年に掲げたくつろげる場所をつくるという考え方を、この製品で広げたものと説明している。
評価と影響
ヴィッカルベはオフィス、空港ターミナル、医療施設、学生寮などでの導入例を公開している。後に屋外用の仕様が加わり、直線・円形・曲線に並べられる構成はそちらにも引き継がれている。
ピエロ・リッソーニの設計思想や経歴について詳しくはピエロ・リッソーニプロフィールページをご覧ください。
ヴィッカルベの歴史や他の製品について詳しくはヴィッカルベブランドページをご覧ください。
基本情報
| 名称 | シーズン ソファ / Season Sofa |
|---|---|
| デザイナー | ピエロ・リッソーニ(Piero Lissoni) |
| ブランド | ヴィッカルベ(Viccarbe) |
| 発表年 | 2017年 |
| デザインの成立国 | スペイン |
| 分類 | ソファ(モジュール式) |
| モジュール | 直線型(Model A)/閉じた弧(Model B)/開いた弧(Model C) |
| 主要素材 | 無垢材と板材による内部構造、発泡ポリウレタン、ファブリックまたはレザー |
| サイズ | 組み合わせにより変動(標準構成8種) |
| オプション | 足元のテクニカルファブリック帯 |
| 所属コレクション | シーズン コレクション |
Reference
- Season sofa | Viccarbe(製品ページ・発表年・標準構成)
- https://www.viccarbe.com/sofas/season-sofa/
- Season Outdoor sofa | Viccarbe(直線・円形・曲線への展開)
- https://www.viccarbe.com/outdoor/season-outdoor-sofa/
- Season Sofa, a Game of Geometry | Archiproducts(コレクション内の位置づけ)
- https://www.archiproducts.com/en/news/season-sofa-a-game-of-geometry_73172