シソ科チーク属の広葉樹とその木材。木そのものが油分を含み、無塗装でも水と虫害に強い。乾燥後の狂いも少なく、船の甲板材とされてきた。
チーク
チークとは、シソ科チーク属の落葉広葉樹 Tectona grandis とその木材のこと。旧分類ではクマツヅラ科に置かれていた。南アジアから東南アジアの熱帯モンスーン気候の地域に自生する。
解説
この材を他と分けているのは、木そのものが油分を含んでいることである。タール状の成分が材の内部に行き渡って水と湿気を弾き、塗装を施さなくても腐りにくい。テクトキノンなどの成分により、シロアリやフナクイムシの害も受けにくい。外から油を補って保たせるのではなく、もとから入っている油で保つ材にあたる。
乾燥後に寸法が動きにくい点も併せ持つ。一度乾かした材は伸縮も反りも割れも少ない。耐水性と寸法の安定が同時に成り立つため、船の甲板材として長く最良とされてきた。屋外に置く家具でこの材が選ばれるのも、同じ性質による。
色は時間とともに変わる。製材した直後は黄褐色で材面もまだ落ち着かないが、使ううちに油分が表面へ染み出し、深みのある褐色へ移っていく。
ピエール・ジャンヌレ チャンディーガルチェアは、インドのチャンディーガル計画のための家具として、現地で調達できるチーク材とラタンで組まれた。輸入材に頼らず土地の材料で家具を成立させるという条件が、そのまま構成に表れている。1950年代から60年代のデンマークの家具にも広く用いられ、モデル45チェアのように当初の仕様がチーク材だった例がある。
供給には制約がある。主産地のうちミャンマーやタイは天然林の材が中心で、資源の保護のため伐採が制限されている。いっぽうインドネシアなどでは人工造林が行われており、現在流通するチークにはこの植林材が多く含まれる。天然林の古木から採った材はとりわけ耐久性が高いとされ、植林材とは性質に差がある。高価な材であるため、突板として表面材にのみ用いる使い方も広く行われてきた。
Reference
- チーク|樹種図鑑 PRIME WOOD(住友林業)
- https://sfc.jp/ie/tree/primewood/woodguide/teak/
- チーク|樹種紹介(マルトク)
- https://shop.woodworks-marutoku.com/types/teak/
- 製材|木質建材の種類と特徴(日本木材総合情報センター)
- https://www.jawic.or.jp/syurui/01.php