Vondom(ボンドム)
Vondomは、スペイン・バレンシア地方に拠点を置く屋外用家具のメーカーである。2006年に創業した。回転成形による樹脂の製品を主軸とし、中空の一体成形により継ぎ目のない曲面を作る。この工法が、屋外で用いる大型の造形を成立させる条件になっている。建築家Ramón Estéveがアートディレクターを務め、外部の設計者との協働によって製品群を構成する。
事業と製造の実体
Vondomの製造の中核にあるのは回転成形である。金型の内部に樹脂の粉を入れ、加熱しながら回転させることで、内壁に沿って樹脂が広がり中空の形が成形される。継ぎ目がなく、内部が空洞のため軽い。射出成形と異なり大型の製品を一体で作れる一方、肉厚の管理が難しく、寸法の精度は射出成形より劣る。
この工法が屋外用の製品と結びつくのは、素材の性質による。用いられるポリエチレンは紫外線と温度変化への耐性を持ち、着色は成形時に樹脂へ混ぜるため塗装の剥離が生じない。内部が空洞であることは、水を入れて重量を確保する使い方も可能にする。
ストーンプランターは、植物を置くための容器である。回転成形により継ぎ目のない外形を持ち、内部が空洞となる。
近年は、ガスを併用する射出成形によるポリプロピレンの製品、アルミニウム、チーク材、イロコ材、アクリルの生地も扱う。2019年からは、地中海沿岸で回収された廃棄樹脂や漁網を原料とする製品も展開している。同社はISO 14001の認証を取得し、本社工場に太陽光発電の設備を備える。
沿革
2006年、Vondomがスペイン・バレンシア地方で創業した。回転成形による樹脂の屋外用家具を扱う事業として始まっている。
建築家Ramón Estéveがアートディレクターを務め、外部の設計者との協働による製品開発が進められた。協働相手にはKarim Rashid、Stefano Giovannoni、Marcel Wanders、Eero Aarnio、Ross Lovegroveらが含まれる。
2019年、地中海沿岸で回収された廃棄樹脂や漁網を原料とする製品の展開が始まった。既存の系列について、この原料による仕様が用意されている。
現在は屋外用の家具、照明、植木鉢を扱い、宿泊施設や住宅の屋外空間へ供給している。
デザイナーとの協働
Vondomの製品開発は、アートディレクターが方向を統括し、外部の設計者との協働で進む。回転成形が扱える形の範囲が設計の条件になるため、設計案は肉厚と抜き勾配の検討と並行して進められる。屋外での使用という条件も素材の選定を規定する。
協働相手にはRamón Estéve、Karim Rashid、Stefano Giovannoni、Marcel Wanders、Eero Aarnio、Ross Lovegroveらがいる。
Eero Aarnioの設計思想や経歴について詳しくはEero Aarnioプロフィールページをご覧ください。
Marcel Wandersの設計思想や経歴について詳しくはMarcel Wandersプロフィールページをご覧ください。
主な製品群
ストーンプランターは、植物を置くための容器である。回転成形により継ぎ目のない外形を持ち、内部が空洞となる。
このほか、屋外用の椅子、卓、ソファ、寝椅子、照明を扱う。素材は樹脂を中心に、アルミニウム、木材、生地が用いられる。
基本情報
| ブランド名 | Vondom(ボンドム) |
|---|---|
| 創業 | 2006年 |
| 本社所在地 | スペイン・バレンシア地方 |
| アートディレクター | Ramón Estéve |
| 事業内容 | 屋外用家具・照明・植木鉢の設計、製造および販売 |
| 公式サイト | https://www.vondom.com |
Reference
- Vondom - 公式サイト
- https://www.vondom.com