DEDON(デドン)
DEDONは、ドイツに本社を置く屋外用家具のメーカーである。1990年、Bobby Dekeyserが設立した。高密度ポリエチレンを基材とする合成繊維を自社で製造し、これをフィリピン・セブ島の工場で手編みして家具に仕上げる構成を採る。天然の籐に近い外観を保ちながら、紫外線、塩水、温度変化への耐性を備える点が製品の性格を定めている。100を超える国で販売される。
事業と製造の実体
DEDONの事業は、繊維の製造と編みの工程の二つからなる。繊維はドイツ本社の自社工場で製造される。高密度ポリエチレンを基材とし、紫外線、塩水、塩素、気温の変動に耐える性質を持たせてある。製品には10年の保証が付される。
編みはフィリピン・セブ島マンダウエ市の自社工場で行われる。合成繊維を用いながら手編みを採る理由は、編み目の密度と方向を場所ごとに変えられる点にある。荷重のかかる座面は密に、側面は粗くといった調整が、機械編みでは難しい。曲面に沿って編む工程も手作業を要する。
編みの構造は骨組みと組み合わせて成立する。骨組みにアルミニウムの管を用い、その上に繊維を編むため、骨組みの形状が編みの展開を規定する。球形や卵形の製品では、編み始めの位置と増減の配分が形の精度を決める。
2021年には、原料の9割を植物由来の資源から調達する繊維が発表された。従来の繊維と同等の外観と耐候性を保つ仕様にあたる。
沿革
1990年、Bobby Dekeyserがドイツでこの事業を始めた。当時の屋外用家具はチーク材、ステンレス鋼、天然の籐が主流で、合成繊維を手編みして家具にする方式は例がなかった。
同社は高密度ポリエチレンを基材とする繊維を自社で開発し、フィリピン・セブ島に編みの工場を設けた。この地域には織りの技術が定着しており、職人の確保が可能だった。
その後、Philippe Starck、Sebastian Herkner、Jean-Marie Massaudをはじめとする設計者との協働により製品群を広げている。
2021年、植物由来の原料を用いる繊維が発表された。現在も繊維の製造をドイツで、編みをセブ島で行う体制が保たれている。
デザイナーとの協働
DEDONの製品開発は、外部の設計者と自社の技術部門の往復によって進む。編みの構造が形の成立を左右するため、設計案は骨組みの形状と編みの展開を同時に検討する必要がある。屋外での使用という条件も、素材と構成を規定する。
協働相手にはPhilippe Starck、Sebastian Herkner、Jean-Marie Massaud、Richard Frinier、Toan Nguyenらがいる。
Philippe Starckの設計思想や経歴について詳しくはPhilippe Starckプロフィールページをご覧ください。
主な製品群
デドン オービットは、繊維を編んだ面で身体を受ける屋外用の座具である。骨組みの形状に沿って編み目を配する構成を採る。
このほか、吊り下げ式の座具、椅子、卓、寝椅子、日除けを扱う。いずれも屋外での使用を前提とした素材と構成による。
基本情報
| ブランド名 | DEDON(デドン) |
|---|---|
| 設立 | 1990年 |
| 創業者 | Bobby Dekeyser |
| 本社所在地 | ドイツ |
| 生産拠点 | 繊維の製造はドイツ、編みはフィリピン・セブ島マンダウエ市 |
| 事業内容 | 屋外用家具の設計、製造および販売 |
| 公式サイト | https://www.dedon.de |
Reference
- DEDON - 公式サイト
- https://www.dedon.de