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CH88 チェアは、ハンス・J・ウェグナーが1955年に設計しカール・ハンセン&サンが2014年から製造する椅子である。鋼の脚に木の座面と背もたれを組み合わせる。座面は木のままの仕様と、布や革を張った仕様がある。

このページでは、2つの座面の選択、樹種と仕上げ、寸法と設置、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

CH88チェアには、木製の板座を持つ「CH88T」と、ファブリックまたはレザーで座面を張った「CH88P」の二つのバリエーションが存在する。以下に両モデルの主要仕様を示す。

正式名称 CH88 チェア。木の座面の仕様と、張った座面の仕様がある
製造ブランド カール・ハンセン&サン。2014年から製造されている
製造国 デンマーク
主要素材(背もたれ・座面) オークまたはビーチの無垢材。背もたれは蒸気で曲げて成形する。FSC認証材を用いる
素材(フレーム・脚部) ステンレス鋼、または黒の粉体塗装を施したスチールから選ぶ
サイズ 幅570 × 奥行445 × 高さ765mm
座面高 445mm
木部仕上げ(オーク) 石鹸、オイル、白いオイル、ラッカー、黒の塗装から選ぶ
木部仕上げ(ビーチ) 石鹸、オイル、ラッカー、色の塗装から選ぶ
張地(張った座面の仕様のみ) 布と革から選ぶ。複数の種別が展開される
スタッキング 木の座面の仕様は4脚まで重ねられる。張った座面の仕様については取扱店に確認する
価格 カール・ハンセン&サンは公式サイトで価格を公表していない(2026年8月19日確認)。正規取扱店への問い合わせによる。座面の仕様、樹種、仕上げ、張り地で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受ける
付属品 脚裏のフェルトの部材が1脚分付く
収蔵 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない。同じ設計者の椅子では、MoMA と Met が複数の作品を収蔵している
保証 5年

※上記の参考価格は2026年4月時点の目安であり、為替変動や価格改定により変更となる場合がある。2026年1月にはカール・ハンセン&サン社の価格改定が実施されており、CH88のオーク材×レザー仕様は一部値下げとなっている。最新の価格は正規販売店に確認されたい。

2つの座面

座面は木のままの仕様と、布や革を張った仕様がある。背もたれはいずれも木による。

比較項目 木の座面 張った座面
座り心地 詰め物を持たない 詰め物を持つ
重ねられるか 4脚まで 取扱店に確認する
手入れ 木部の手入れのみ 張り地の手入れも要る
汚れ 拭き取れる 染み込む場合がある
張り替え 該当しない 必要になる場合がある

選び分けの目安

重ねて片付ける場合
木の座面の仕様は4脚まで重ねられる。張った座面の仕様については取扱店に確認する。
食卓で使う場合
木の座面は汚れを拭き取れる。張った座面は染み込む場合がある。
座り心地を求める場合
張った座面は詰め物を持つ。木の座面では硬さがそのまま伝わる。

類似商品・競合との比較

食卓向けの椅子は、脚の素材と座面の構成で性格が分かれる。

比較項目 CH88 CH24 ウィッシュボーンチェア モーエンセン 3236 チェア
座面 木または張った座面 ペーパーコードを編む 張った座面
背もたれ 蒸気で曲げた木 曲げた木 無垢材と成形合板
重ねられるか 木の座面は4脚まで できない できない
座面高 445mm 製品による 460mm

選び分けの目安

重ねて片付ける場合
木の座面の仕様は4脚まで重ねられる。同種の椅子では重ねられないものが多い。
脚の素材で選ぶ場合
脚は鋼による。ステンレス鋼と黒の粉体塗装から選べる。木の脚とは見え方と手入れが異なる。
座面の構成で選ぶ場合
木の座面と張った座面から選べる。編んだ座面では通気があるが、編み直しという手入れが生じる。

使用感と設置条件

寸法と座り方

幅570×奥行445×高さ765mm、座面高445mm。座面高445mmは一般的な食卓の椅子の範囲にあたる。

背もたれは蒸気で曲げた木による。背中に沿う面をつくる。

脚の素材

ステンレス鋼と、黒の粉体塗装を施したスチールから選ぶ。

ステンレス鋼は錆びにくい。粉体塗装は塗膜が厚いが、剥がれると下地の鋼が現れ、そこから錆が進む。

金属の脚のため、木の脚とは床への当たり方が異なる。脚裏のフェルトの部材の状態を確かめる。

重ねる

木の座面の仕様は4脚まで重ねられる。重ねた高さで収納の場所を判断できる。

重ねる際、座面と背もたれが接する箇所に傷が付く。頻繁に出し入れする場合、この箇所から傷みが進む。

経年変化とメンテナンス

素材ごとに起きること

オークは日光で黄みを帯びる。ビーチも同様に色が変わる。塗装の仕上げでは、この変化が現れにくい。

ステンレス鋼の脚は錆びにくいが、細かい傷が付く。粉体塗装の脚は剥がれると下地が現れる。

張った座面のフォームは荷重で潰れる。布は日光で色が褪せる。

脚裏のフェルトは摩耗する。

日常の手入れ

木部
仕上げに応じた手入れを行う。石鹸の仕上げは水気に弱く、オイルの仕上げは塗り直しが要る。
乾いた布で拭く。研磨剤は仕上げを損なう。
張った座面
布は掃除機のブラシ付きノズルで埃を吸う。革は乾いた布で埃を払い、年に数回クリームで油分を補う。
重ねる前
埃を払ってから重ねる。付いたまま重ねると接する箇所が擦れる。

張り替え

張った座面の張り替えについては取扱店を通じて相談する。木の座面の仕様では、この手入れが生じない。

どこで買うか

取扱店の調べ方

カール・ハンセン&サンは公式サイトで製品情報を公開している。同社は価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによる。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。

注文の際に決める項目は、座面の仕様、樹種、木部の仕上げ、脚の素材、張り地である。

実物を確認する

木の座面と張った座面では座り心地が異なる。実物で確かめられるとよい。

脚の素材による見え方の差も、現物で確認する。座面高445mmが合わせるテーブルに対して適切かもあわせて確かめる。

中古の流通

2014年以降の個体が流通している。相場は座面の仕様、樹種、仕上げ、状態で幅があり、一定していない。

確認箇所は、木部の傷と色の変化、脚の錆と塗装の剥がれ、重ねた際に接する箇所の擦れ、脚裏のフェルトの有無である。張った座面ではフォームの潰れと張り地の状態も確かめる。

購入前チェックリスト

  • 座面の仕様(木/張った座面)
  • 重ねる場合の脚数(木の座面は4脚まで)
  • 樹種と木部の仕上げ
  • 脚の素材(ステンレス鋼/黒の粉体塗装)
  • 張り地(張った座面の仕様のみ)
  • 座面高445mm(合わせるテーブルとの関係)
  • 脚裏のフェルトの部材
  • 中古の場合、脚の錆と塗装の剥がれ

よくある質問

価格はどのくらいですか?
カール・ハンセン&サンは公式サイトで価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによります(2026年8月19日確認)。座面の仕様、樹種、仕上げ、張り地で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受けます。
どこで購入できますか?
カール・ハンセン&サンの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
木の座面と張った座面はどう違いますか?
木の座面は詰め物を持たず汚れを拭き取れ、手入れは木部のみで足ります。張った座面は詰め物を持ちますが、汚れが染み込む場合があり張り地の手入れと張り替えが生じます。背もたれはいずれも木によります。
重ねて収納できますか?
木の座面の仕様は4脚まで重ねられます。張った座面の仕様については取扱店にご確認ください。重ねる際は座面と背もたれが接する箇所に傷が付くため、埃を払ってから重ねてください。
脚の素材は選べますか?
ステンレス鋼と、黒の粉体塗装を施したスチールから選べます。ステンレス鋼は錆びにくく、粉体塗装は塗膜が厚いものの剥がれると下地の鋼が現れそこから錆が進みます。
座り心地はどうですか?
背もたれは蒸気で曲げた木によるもので、背中に沿う面をつくります。座面高445mmは一般的な食卓の椅子の範囲にあたります。木の座面では硬さがそのまま伝わります。
樹種はどう選べばよいですか?
オークとビーチから選べます。いずれも日光で色が変わりますが、塗装の仕上げではこの変化が現れにくくなります。仕上げは樹種によって選べる種類が異なります。
手入れはどうすればよいですか?
木部は仕上げに応じた手入れが必要です。石鹸の仕上げは水気に弱く、オイルの仕上げは塗り直しが要ります。脚は乾いた布で拭き、研磨剤は使わないでください。脚裏のフェルトの摩耗も確かめてください。