概要
スヌーピーは、アキッレとピエル・ジャコモのカスティリオーニ兄弟が1967年に設計したテーブルランプである。カラーラ産の白大理石のベースに、塗装した金属のシェードを載せる。シェードの下端から出た光をガラスのディスクが受ける。フロスが製造している。
特徴・コンセプト
重い台と軽いシェード
ベースには大理石、シェードには薄い金属板が使われる。重心が下に集まるため、シェードを前方へ張り出させても倒れない。石の塊の上に金属の面が載る構成が、そのまま外形になっている。
ベースはわずかに傾いており、シェードの開口が斜め下を向く。光は手元へ落ち、目に直接入らない。
放熱の穴
シェードの上部には穴が三つ空いている。中に熱がこもると光源の寿命が縮むため、上へ抜ける経路が要る。穴は放熱のためのもので、結果としてシェードの表情も決めている。
ガラスのディスク
シェードの開口部には厚いガラスのディスクが入る。光源が直接見えないため、グレアが抑えられる。調光に対応し、光量を変えられる。
エピソード
名称は、チャールズ・M・シュルツの漫画『ピーナッツ』に登場する犬に由来する。丸みのあるシェードと突き出た開口部の輪郭が、その横顔に見えることによる。設計が先にあり、できあがった形から名が付いた。
1967年の発表当時、調光はベースに組み込んだ回転式のスイッチで行われた。2003年にタッチセンサー式へ変更されている。
評価と影響
既存の部品や日用品の形を照明に転用するという進め方は、同じ兄弟によるルミナトールやタッチア、ガット テーブルランプにも見られる。スヌーピーは、放熱や配光といった要件から形を決めたうえで、結果として生まれた輪郭に名を与えた例にあたる。
美術館コレクション
ニューヨーク近代美術館は、塗装金属と大理石による1967年のスヌーピーランプを収蔵番号20.2008で登録している(製造元からの寄贈。寸法36.9×39.4×36.8cm)。
二人の設計思想や経歴について詳しくはアキッレ・カスティリオーニ、ピエル・ジャコモ・カスティリオーニの各プロフィールページをご覧ください。
フロスの歴史や他の製品について詳しくはフロスブランドページをご覧ください。
基本情報
| 名称 | スヌーピー / Snoopy |
|---|---|
| デザイナー | アキッレ・カスティリオーニ、ピエル・ジャコモ・カスティリオーニ |
| ブランド | フロス(Flos) |
| 発表年 | 1967年 |
| デザインの成立国 | イタリア |
| 分類 | テーブルランプ |
| 主要素材 | ベース:カラーラ産白大理石/シェード:塗装金属/ディフューザー:ガラス |
| 構造 | 重い石のベースで重心を下げ、シェードを前方へ張り出させる。上部の三つの穴で放熱 |
| 機能 | 調光対応(当初は回転式スイッチ、2003年よりタッチセンサー式) |
| 収蔵 | ニューヨーク近代美術館(20.2008) |
Reference
- Snoopy lamp | MoMA
- https://www.moma.org/collection/works/114298
- Snoopy | Flos
- https://flos.com/en/products/snoopy/