このページについて
CH825 クレデンザは、ハンス・J・ウェグナーが1959年に設計した収納である。カール・ハンセン&サンが製造する。扉は巻き上げる方式で、二重の壁の内部へ収まる。脚を2種から選ぶ。
このページでは、巻き上げる扉の条件、脚の選択、内部の構成、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
ハンス・J・ウェグナーの設計思想や経歴について詳しくはハンス・J・ウェグナー プロフィールページをご覧ください。
CH825 クレデンザのデザインストーリーについて詳しくはCH825 クレデンザ紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
CH825クレデンザは、カール・ハンセン&サン社がウェグナーのオリジナル図面に基づき2014年に復刻した現行生産品である。オリジナルは3点のクレデンザのうちの1台であった。現行モデルでは素材をオークとウォールナットに改め、前後の縁を調整して幅木のある壁面にも寄せて置けるようになっている。
| 正式名称 | CH825 クレデンザ |
|---|---|
| 製造ブランド | カール・ハンセン&サン |
| 生産状況 | 現行の製品。受注生産にあたる。納期は取扱店に確認する |
| サイズ | 幅2,000 × 奥行490 × 高さ808mm |
| 重量 | 約40kg |
| 外装 | オークまたはウォールナットの突板。オイルの仕上げによる |
| 内装 | オークの無垢材による。棚板と引き出しの受け皿 |
| 扉 | 巻き上げる方式の扉が2枚。レールの上を滑り、二重の壁の内部へ収まる。閉じた状態では木目が縦に連続する平らな面になる |
| 取手 | 木の握りを縦に配する。金属の板を介して扉の前縁に固定される |
| 内部構成 | 3つの区画による。左右の2区画は可動する棚板が各2枚、中央の区画は4段の引き出しの受け皿。引き出しを後から加えることもできる |
| 脚部 | 2種から選ぶ。本体と同じ無垢材による丸い脚と、ステンレス鋼を曲げた脚 |
| 保証 | メーカーの保証の対象。期間は取扱店に確認する |
| 収蔵 | 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない |
| 価格 | カール・ハンセン&サンは公式サイトで製品情報を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なる |
巻き上げる扉の条件
扉は巻き上げる方式による。レールの上を滑り、二重の壁の内部へ収まる。
開いても扉が外に出ない。前方にも側方にも張り出さないため、通路に面した場所にも置ける。
いっぽうで、扉を収める空間の分だけ内部の奥行が減る。本体の奥行490mmに対し、収納できる奥行はこれより浅くなる。
細かい部材が組み合わさる方式にあたる。無理に動かすと傷める。滑りが悪い場合、取扱店に相談する。
選び分けの目安
- 通路に面した場所に置く場合
- 開いても扉が外に出ない。開き戸とは条件が異なる。
- 収納するものの奥行を確かめる場合
- 扉を収める空間の分だけ内部の奥行が減る。本体の寸法とは異なる。
- 長く使う前提の場合
- 細かい部材が組み合わさる。滑りが悪い場合は無理に動かさない。
脚の選択
2種から選ぶ。本体と同じ無垢材による丸い脚と、ステンレス鋼を曲げた脚である。
| 比較項目 | 無垢材の脚 | 鋼の脚 |
|---|---|---|
| 本体との関係 | 樹種が揃う | 対比になる |
| 経年変化 | 日光で色が変わる | 細かい傷が付く |
| 手入れ | 本体と同じ | 研磨剤を避ける |
| 床との接し方 | 点で接する | 曲げた形状で接する |
脚の選択によって、床から本体までの見え方が変わる。設置場所の床材との関係も確かめる。
選び分けの目安
- 木で揃えたい場合
- 無垢材の脚は本体と樹種が揃う。
- 対比を求める場合
- 鋼の脚では素材が異なる。床から本体までの見え方が変わる。
- 手入れの条件で選ぶ場合
- 無垢材の脚は本体と同じ扱いで足りる。鋼の脚では研磨剤を避ける。
内部の構成
3つの区画による。左右の2区画は可動する棚板が各2枚、中央の区画は4段の引き出しの受け皿である。
引き出しを後から加えることもできる。用途が変わった場合に対応できる。
中央の区画は引き出しのため、高さのあるものは左右の区画に入れることになる。
棚板は可動する。収納するものの高さに応じて位置を変えられる。
選び分けの目安
- 高さのあるものを収納する場合
- 左右の区画に入れることになる。中央は引き出しの受け皿にあたる。
- 後から構成を変えたい場合
- 引き出しを加えられる。棚板の位置も変えられる。
- 収納の奥行を確かめる場合
- 扉を収める空間の分だけ内部の奥行が減る。
同種の収納との比較
収納は扉の方式と入手の条件で性格が分かれる。
| 比較項目 | CH825 | モデル75 サイドボード | モンタナシステム |
|---|---|---|---|
| 扉の方式 | 巻き上げて壁の内部へ収まる | 引き戸 | 開き戸、引き戸などから選ぶ |
| 入手 | 注文できる | 中古のみ(現行の後継品がある) | 注文できる |
| 寸法 | 幅2,000mm(固定) | 幅2,000mm | 組み合わせる数による |
| 脚 | 2種から選ぶ | 先細りの無垢材 | 4種の設置方式から選ぶ |
| 素材 | オークまたはウォールナット | ローズウッドまたはチーク材 | 木質の板に塗装 |
選び分けの目安
- 扉が外に出ない構成を求める場合
- 巻き上げて壁の内部へ収まる。引き戸とも異なる方式にあたる。
- 新品で入手したい場合
- 注文できる。中古でのみ入手できる製品とは条件が異なる。
- 寸法を選びたい場合
- 幅2,000mmで固定される。組み合わせて寸法を決める製品とは異なる。
使用感と設置条件
寸法と搬入
幅2,000 × 奥行490 × 高さ808mm。重量は約40kg。
搬入経路が幅2,000mmを通るかを確認する。運搬には複数人を要する場合がある。
閉じた状態の見え方
扉を閉じると、木目が縦に連続する平らな面になる。取手のみが前に出る。
壁に沿わせても、部屋の中央に置いても用いられる。ただし背面の仕上げは取扱店に確認する。
樹種の選択
オークまたはウォールナットの突板から選ぶ。オイルの仕上げによる。
オイルの仕上げは塗膜をつくらない。定期的な塗り直しが要る。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
オークは日光で黄みを帯びる。ウォールナットは色が明るくなる。
オイルの仕上げは塗膜をつくらない。水分が染み込むため、こぼした場合はすぐに拭き取る。
巻き上げる扉のレールは、繰り返しの開閉で摩耗する。滑りが悪くなる。
突板は接着が弱まると浮く。縁の部分から現れやすい。
日常の手入れ
- 木部
- 乾いた布で拭く。水分はすぐに拭き取る。定期的な塗り直しが要る。
- 扉のレール
- 埃を取り除く。滑りが悪い場合、無理に動かさない。
- 鋼の脚
- 乾いた布で拭く。研磨剤は仕上げを損なう。
- 置き場所
- 直射日光、暖房の風、床暖房を避ける。急な乾燥は木部の割れを招く。
修理と部品
扉の滑りが悪くなった場合、取扱店を通じて相談する。細かい部材が組み合わさるため、自分で分解しない。
棚板や引き出しの追加についても、あわせて確認する。
どこで買うか
取扱店の調べ方
カール・ハンセン&サンは公式サイトで製品情報を公開している。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
受注生産にあたる。樹種と脚を決めてから製作される。納期を確かめる。
実物を確認する
巻き上げる扉の動きは、実物で確かめられるとよい。開いたときに扉が壁の内部へ収まる様子も確認できる。
収納できる奥行が本体の寸法より浅くなる点も、現物で分かる。
中古の流通
2014年以降の個体が流通している。当初の製作ではローズウッドやチーク材が用いられており、素材が異なる。
確認箇所は、扉の滑りとレールの摩耗、突板の浮きと色の変化、脚の状態、棚板と引き出しが揃っているかである。
購入前チェックリスト
- 扉を収める空間の分だけ内部の奥行が減ること
- 設置場所の寸法(幅2,000mm)と搬入経路
- 樹種の選択(オーク/ウォールナット)
- 脚の選択(無垢材/鋼)
- 収納するものの高さ(中央の区画は引き出し)
- オイルの仕上げ(定期的な塗り直しが要る)
- 間仕切りとして用いる場合、背面の仕上げ
- 受注生産の納期
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- カール・ハンセン&サンは公式サイトで製品情報を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なります。
- どこで購入できますか?
- カール・ハンセン&サンの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。受注生産にあたるため納期もお確かめください。
- 扉はどのような構成ですか?
- 巻き上げる方式で、レールの上を滑り二重の壁の内部へ収まります。開いても扉が外に出ないため、通路に面した場所にも置けます。閉じた状態では木目が縦に連続する平らな面になります。
- 収納できる奥行を教えてください。
- 扉を収める空間の分だけ内部の奥行が減ります。本体の奥行490mmに対し、収納できる奥行はこれより浅くなります。収納するものの奥行をお確かめください。
- 脚は選べますか?
- 2種から選べます。本体と同じ無垢材による丸い脚は樹種が揃い、ステンレス鋼を曲げた脚では対比になります。経年変化と手入れの条件も異なり、鋼の脚では研磨剤を避けてください。
- 内部はどのような構成ですか?
- 3つの区画によるもので、左右の2区画は可動する棚板が各2枚、中央の区画は4段の引き出しの受け皿です。中央は引き出しのため、高さのあるものは左右の区画に入れることになります。引き出しを後から加えることもできます。
- 扉の滑りが悪くなったらどうすればよいですか?
- 取扱店を通じてご相談ください。細かい部材が組み合わさる方式のため、無理に動かすと傷めます。自分で分解しないでください。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 木部は乾いた布で拭き、水分はすぐに拭き取ってください。オイルの仕上げは塗膜をつくらないため定期的な塗り直しが要ります。扉のレールは埃を取り除いてください。直射日光と床暖房は避けてください。