このページについて

コッパー シェイドは、トム・ディクソンが2005年に設計し同名のブランドが製造する照明である。ポリカーボネートの球体の内側に銅を蒸着する。金属そのものではなく、樹脂に金属の層を施す構成にあたる。

このページでは、蒸着による構成がもたらす条件、2つの寸法と光源の選択、取り付け、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

コッパー シェイドは、トム・ディクソンのドイツ提携工場において精密に製造されるペンダントライトである。射出ブロー成形によって継ぎ目のない完全な球体を形成し、真空蒸着技術によって内面に約0.02マイクロメートルの銅膜を施す。この二段階の高度な製造プロセスが、コッパー シェイド固有のミラーフィニッシュと温かな光を生み出している。

正式名称 コッパー シェイド
製造ブランド トム・ディクソン
製造国 ドイツ
主要素材 ポリカーボネートの球体に銅を真空で蒸着する。天井の部品は粉体塗装の金属による
サイズ(25cmモデル) 直径250 × 高さ225mm。コードの長さ約2,500mm、天井の部品は直径125mm
サイズ(45cmモデル) 直径450 × 高さ410mm。コードの長さ約2,500mm、天井の部品は直径125mm
重量 小さい仕様 約0.9kg、大きい仕様 約2.0kg
光源 E26口金の専用のLED電球(調光に対応、別売)。LEDを内蔵する仕様もある
LED仕様(25cmモデル) 6W、800ルーメン、色温度3000K
カラーバリエーション 銅を蒸着した仕様と、アルミニウムを蒸着した仕様がある
形状バリエーション 球体、扁平な球体、縦長の球体の3種
価格 トム・ディクソンは公式サイトで価格を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なる。寸法と仕様で価格が変わる
取付方法 引掛シーリングに対応する。ダクトへの変換もできる
付属品 天井の部品、コード、取り付けの金具
収蔵 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない。同じ設計者の他の作品では、MoMA と V&A が複数点を収蔵している
保証 購入の経路によって期間が異なる。取扱店に確認する

正規品とライセンスを受けていない製品の違い

権利者のライセンスを受けていない同型の製品が流通している。公表されている情報から確認できる差を整理する。仕様が公表されていない項目は「公表なし」と記し、推測では埋めていない。

公表されている仕様

トム・ディクソンは、球体がポリカーボネートで内側に銅を真空で蒸着すること、天井の部品が粉体塗装の金属であること、寸法、光源の仕様、ドイツでの製造を公表している。

ライセンスを受けていない製品では、これらの仕様が公表されていない場合が多い。蒸着した層の見え方と、球体の継ぎ目の処理は外から確認できる箇所にあたる。

比較項目 正規品(トム・ディクソン) ライセンスを受けていない製品
球体 ポリカーボネート(公表) 公表なし
金属の層 真空で蒸着(公表) 公表なし
光源 専用のLED電球またはLEDを内蔵(公表) 公表なし
製造国 ドイツ(公表) 公表なし
メーカー保証 対象 対象外

蒸着による構成

ポリカーボネートの球体の内側に、銅を真空で蒸着する。金属そのものではなく、樹脂に金属の層を施す構成にあたる。

そのため、無垢の銅のように経年で色が濃くなることはない。真鍮や銅の照明で生じる色の変化は、この製品では現れない。

いっぽうで、層が薄いため擦れに弱い。傷が付くと下地の樹脂が現れる。補修はできない。

内側が鏡のように反射するため、電球の像が球体の内面に映る。この反射が光の広がり方を決める。

選び分けの目安

経年での色の変化を求める場合
蒸着した層のため、無垢の銅のような色の変化は生じない。
手入れを想定する場合
層が薄く擦れに弱い。研磨剤と金属用の研磨剤は使えない。
軽さを求める場合
樹脂の球体のため軽い。小さい仕様で約0.9kg、大きい仕様で約2.0kgである。

2つの寸法と光源

直径250mmと450mmの2つの寸法がある。形状も3種が展開される。

光源は専用のLED電球(別売)と、LEDを内蔵する仕様がある。内蔵する仕様では、電球の交換ができない点を確認する。

小さい仕様の光源は6W、800ルーメン、色温度3000Kである。

選び分けの目安

設置場所の広さで選ぶ場合
直径250mmと450mm。差は200mmある。テーブルの幅に対して大きすぎないかを確かめる。
光源の方式で選ぶ場合
専用のLED電球を用いる仕様と、LEDを内蔵する仕様がある。内蔵する仕様では交換の可否を確認する。
形状で選ぶ場合
球体、扁平な球体、縦長の球体の3種がある。

類似商品・競合との比較

金属の見え方を持つ照明は、素材の構成によって経年での変化が変わる。

比較項目 コッパー シェイド ウッツォン ペンダント JU1 モバイルシャンデリア 1
金属の扱い 樹脂に蒸着 金属の板 真鍮に着色
経年での色の変化 生じない めっきの仕上げでは生じる場合がある 着色のため生じない
光源 専用の電球またはLEDを内蔵 電球は別売 LEDを内蔵(交換不可)
重量 約0.9〜2.0kg 約1.4kg 約15kg
補修 蒸着した層はできない 仕上げによる 着色は削れる

選び分けの目安

金属の色の変化を求める場合
この製品は蒸着した層のため生じない。無垢の金属を用いる製品が該当する。
軽さを求める場合
樹脂の球体のため軽い。取り付け部への負担が小さい。
電球を交換したい場合
専用のLED電球を用いる仕様が該当する。LEDを内蔵する仕様では交換の可否を確認する。

使用感と設置条件

光の出方

球体の内側が鏡のように反射する。電球の像が内面に映り、この反射が光の広がり方を決める。

球体の下部が開いた構成のため、下方への光が主になる。

銅を蒸着した仕様では、反射する光が暖かみを帯びる。アルミニウムを蒸着した仕様では、この色味が生じない。

取り付け

引掛シーリングに対応する。ダクトへの変換もできる。

コードの長さは約2,500mm。重量は約0.9kgまたは約2.0kg。取り付け部の耐荷重を確認する。

吊り下げる高さ

食卓の上に吊るす場合、頭が当たらない位置を決める。球体の高さに、吊り下げる長さが加わる。

下部が開いた構成のため、座った位置から電球が見える場合がある。確かめる。

経年変化とメンテナンス

素材に起きること

蒸着した層は薄く、擦れに弱い。傷が付くと下地の樹脂が現れる。補修はできない。

無垢の銅のような色の変化は生じない。

ポリカーボネートは紫外線で劣化する。直射日光の当たる位置を避ける。

球体の内側は電球に向いている。埃が溜まると、反射に現れる。

日常の手入れ

外側
柔らかい乾いた布で拭く。強く擦らない。
内側
柔らかい布で軽く拭く。反射面のため、傷が付くと目立つ。
避けるもの
研磨剤、金属用の研磨剤、有機溶剤、アルコールを含む洗剤はいずれも使えない。
電球の交換
電源を切り、本体が冷めてから行う。内側に触れないよう注意する。

部品の交換

球体が傷んだ場合、交換の可否を取扱店に確認する。LEDを内蔵する仕様では、光源の対応についてもあわせて確認する。

どこで買うか

取扱店の調べ方

トム・ディクソンは公式サイトで製品情報と価格を公開している。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なるため、正規取扱については輸入代理店の案内を確認するのが確実である。

注文の際に決める項目は、寸法(2種)、形状(3種)、蒸着の種別、光源の方式である。

実物を確認する

内側の反射による光の広がり方は、点灯した状態で確かめられるとよい。銅とアルミニウムでは光の色味が異なる。

座った位置から電球が見えないかも、あわせて確認する。

中古の流通

相場は寸法、仕様、状態で幅があり、一定していない。

確認箇所は、蒸着した層の傷と剥がれ、内側の埃と傷、球体のひび、コードと取り付け部品が揃っているかである。蒸着した層の補修はできない。

購入前チェックリスト

  • 寸法(直径250mm/450mm)と形状(3種)
  • 蒸着の種別(銅/アルミニウム。光の色味が変わる)
  • 光源の方式(専用の電球/LEDを内蔵)
  • 取り付けの方式(引掛シーリング/ダクト)
  • 吊り下げる高さ(座った位置から電球が見えないか)
  • 蒸着した層が擦れに弱く補修できないこと
  • 無垢の銅のような色の変化が生じないこと
  • 中古の場合、蒸着した層の傷と剥がれ

よくある質問

価格はどのくらいですか?
トム・ディクソンは公式サイトで価格を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なり、寸法と仕様で価格が変わります。
どこで購入できますか?
トム・ディクソンの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
銅でできているのですか?
ポリカーボネートの球体の内側に銅を真空で蒸着する構成です。金属そのものではなく、樹脂に金属の層を施しています。そのため無垢の銅のように経年で色が濃くなることはありません。
傷が付いたら直せますか?
蒸着した層は薄く擦れに弱く、傷が付くと下地の樹脂が現れます。補修はできません。研磨剤、金属用の研磨剤、有機溶剤、アルコールを含む洗剤はいずれも使えません。
光はどのように出ますか?
球体の内側が鏡のように反射し、電球の像が内面に映ります。この反射が光の広がり方を決めます。球体の下部が開いた構成のため下方への光が主になります。銅を蒸着した仕様では反射する光が暖かみを帯び、アルミニウムを蒸着した仕様ではこの色味が生じません。
どの寸法を選べばよいですか?
直径250×高さ225mmと、直径450×高さ410mmの2種です。差は200mmあり、テーブルの幅に対して大きすぎないかをご確認ください。形状も球体、扁平な球体、縦長の球体の3種があります。
電球は交換できますか?
専用のLED電球を用いる仕様と、LEDを内蔵する仕様があります。内蔵する仕様では交換の可否をご確認ください。専用のLED電球は別売です。
手入れはどうすればよいですか?
外側は柔らかい乾いた布で拭き、強く擦らないでください。内側は反射面のため傷が付くと目立ちます。柔らかい布で軽く拭いてください。球体の内側は電球に向いており、埃が溜まると反射に現れます。