このページについて
バユは、ジャン・プルーヴェが1951年に設計したサイドボードである。折り曲げた金属板の本体に、菱形の突起が並ぶ縞鋼板の扉と木の取手を組み合わせる。ヴィトラによる復刻は限定生産で終わっており、現在は中古でのみ入手できる。
このページでは、当初の製作と復刻の違い、中古で確かめる箇所、手入れ、入手の経路を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
ジャン・プルーヴェの設計思想や経歴について詳しくはジャン・プルーヴェ プロフィールページをご覧ください。
バユのデザインストーリーについて詳しくはバユ紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
| 正式名称 | Bahut |
|---|---|
| 当初の製作 | プルーヴェがフランス・マクセヴィルで率いた工房。製作数は限られる |
| 復刻 | ヴィトラがG-Star RAWと組んだ限定シリーズ「Prouvé RAW Office Edition」の一点として製造。特別仕様を示すラベルが付き、販売は2016年末まで |
| 生産状況 | ヴィトラの現行の製品には含まれない。中古でのみ入手できる |
| 本体 | 折り曲げた金属板。塗装仕上げ |
| 扉 | 菱形の突起が並ぶ縞鋼板 |
| 取手 | オークの無垢材。復刻ではオークとスモークドオークの仕様があった |
当初の製作と復刻の違い
当初の製作はプルーヴェ自身の工房によるもので、数は限られる。復刻はヴィトラによる限定シリーズで、2016年末までの販売だった。どちらも新品では買えない。
復刻の個体には、限定シリーズであることを示すラベルが付く。中古で探す場合は、ラベルの有無でどちらの個体かを確かめる。当初の製作の個体は製作から70年以上が経っており、状態の差が大きい。
中古で確かめる箇所
| 箇所 | 確かめること |
|---|---|
| 塗装した面 | 擦れ、剥がれ、錆。折り曲げた角から傷みやすい |
| 扉 | 突起の潰れと擦れ、開閉の具合 |
| 木の取手 | 割れ、色の変化 |
| 内部 | 棚板が揃っているか、錆 |
| ラベル | 復刻を示すラベルの有無 |
寸法は個体ごとに実測して、置き場所と搬入経路を確かめる。塗装の補修は専門の業者の作業になり、折り曲げた形状のため部分的な塗り直しでは色が揃わないことがある。部品の入手も難しい。
同じ設計者の他の製品との比較
同じ収納や同じ設計者の製品でも、現行品か生産終了品かで入手の条件が異なる。
| 比較項目 | バユ | ゲリドン | モデル75 サイドボード |
|---|---|---|---|
| 入手 | 中古のみ | 注文できる | 中古が中心 |
| 主要素材 | 金属板と木の取手 | 木と鋼 | 木 |
経年変化とメンテナンス
素材に起きること
塗装した金属は擦れると下地が出て、そこから錆が進む。扉の突起は手が触れるため塗装が薄くなりやすい。木の取手は日光で色が変わり、乾燥すると割れることがある。
日常の手入れ
塗装した面は柔らかい布で拭き、研磨剤は使わない。扉の突起の凹凸に溜まる埃は柔らかい刷毛で払う。水分は残さない。塗装が傷んだ箇所から錆が進む。
どこで買うか
入手の経路
当初の製作の個体も復刻の個体も、20世紀の家具を扱う販売店や競売で流通している。
購入前チェックリスト
- 新品では買えず、中古でのみ入手できること
- 当初の製作か復刻か(復刻にはラベルが付く)
- 個体の実測寸法と搬入経路
- 塗装の擦れ、剥がれ、錆(折り曲げた角から傷みやすい)
- 扉の突起の潰れと開閉の具合、取手の割れ、棚板
- 塗装の補修を頼める業者
よくある質問
- 新品は買えますか?
- 買えません。当初の製作は数が限られ、ヴィトラの復刻も限定シリーズで2016年末に販売を終えています。現在のヴィトラの製品には含まれません。
- どこで購入できますか?
- 20世紀の家具を扱う販売店や競売で、中古の個体が流通しています。
- 当初の製作と復刻はどう見分けますか?
- ヴィトラの復刻は限定シリーズ「Prouvé RAW Office Edition」の一点で、特別仕様を示すラベルが付きます。ラベルの有無をご確認ください。
- 寸法を教えてください。
- 個体によって異なるため、購入前に実測して置き場所と搬入経路をご確認ください。
- 中古で何を確かめればよいですか?
- 塗装の擦れ・剥がれ・錆、扉の突起の潰れと開閉の具合、木の取手の割れ、棚板が揃っているか、ラベルの有無をご確認ください。傷みは折り曲げた角から進みやすいです。
- 傷んだら直せますか?
- 塗装の補修は専門の業者の作業になります。折り曲げた形状のため、部分的な塗り直しでは色が揃わないことがあります。部品の入手は難しいです。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 塗装した面は柔らかい布で拭き、研磨剤は使わないでください。扉の突起の凹凸の埃は柔らかい刷毛で払います。水分を残すと、塗装が傷んだ箇所から錆が進みます。