このページについて
ファウボーチェアは、コーア・クリントが1914年に設計しカール・ハンセン&サンが製造する椅子である。背もたれは籐を手で編んだ面による。座面は革を張る。樹種3種と革2色の組み合わせから選ぶ。
このページでは、籐の背もたれがもたらす条件、樹種と仕上げの選択、正規品の識別、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
コーア・クリントの設計思想や経歴について詳しくはコーア・クリント プロフィールページをご覧ください。
ファウボーチェアのデザインストーリーについて詳しくはファウボーチェア紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
カール・ハンセン&サンが製造する現行正規品の仕様は以下の通りである。
| 正式名称(日本語) | ファウボーチェア |
|---|---|
| 製造ブランド | カール・ハンセン&サン |
| 製造国 | デンマーク |
| フレーム素材 | オーク(オイルの仕上げ)、ウォールナット(オイルの仕上げ)、マホガニー(ラッカーの仕上げ)から選ぶ。FSC認証材を用いる |
| 背もたれ | 籐を手で編んだ面による |
| 座面 | 革を張る。無着色と黒の2色から選ぶ |
| サイズ | 幅700 × 奥行545 × 高さ730mm |
| 座面高 | 440mm |
| 重量 | 約7kg。樹種によって差がある |
| カラーバリエーション | 樹種と革の色の組み合わせから選ぶ |
| 価格 | カール・ハンセン&サンは公式サイトで価格を公表していない(2026年8月19日確認)。正規取扱店への問い合わせによる。樹種と革の色で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受ける |
| 収蔵 | 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない |
| 保証 | 5年 |
| スタッキング | できない |
| 付属品・オプション | 特注の素材に応じる場合がある。取扱店に確認する |
正規品とライセンスを受けていない製品の違い
権利者のライセンスを受けていない同型の製品が流通している。公表されている情報から確認できる差を整理する。仕様が公表されていない項目は「公表なし」と記し、推測では埋めていない。
公表されている仕様
カール・ハンセン&サンは、選べる樹種と仕上げ、背もたれが籐を手で編んだ面であること、座面が革であること、寸法、デンマークでの製造、5年の保証を公表している。
ライセンスを受けていない製品では、これらの仕様が公表されていない場合が多い。籐の編み目は外から確認できる箇所にあたる。手で編む場合、編み目の間隔に個体差が生じる。
| 比較項目 | 正規品(カール・ハンセン&サン) | ライセンスを受けていない製品 |
|---|---|---|
| 樹種 | 3種から選ぶ(公表) | 公表なし |
| 背もたれ | 籐を手で編む(公表) | 公表なし |
| 座面 | 革(公表) | 公表なし |
| 製造国 | デンマーク(公表) | 公表なし |
| メーカー保証 | 5年 | 対象外 |
籐の背もたれ
背もたれは籐を手で編んだ面による。編み目の間隔に個体差が生じる。
編み目の隙間から空気が抜ける。背中が触れる面に通気があり、張った背もたれとは感触が異なる。
いっぽうで籐は乾燥すると割れる。編んだ部分が切れた場合、補修は専門の作業による。木部の補修とは条件が異なるため、取扱店に確認する。
選び分けの目安
- 通気を求める場合
- 編み目の隙間から空気が抜ける。張った背もたれでは通気がない。
- 手入れの手間を抑えたい場合
- 籐は乾燥すると割れるため、置き場所に注意が要る。張った背もたれでは、この条件が異なる。
- 個体差を受け入れる場合
- 手で編むため、編み目の間隔に個体差が生じる。
類似商品・競合との比較
椅子は座面と背もたれの構成で性格が分かれる。編んだ面と張った面では、通気と補修の条件が変わる。
| 比較項目 | ファウボーチェア | CH24 ウィッシュボーンチェア | モーエンセン 3236 チェア |
|---|---|---|---|
| 背もたれ | 籐を手で編む | 曲げた木 | 無垢材と成形合板 |
| 座面 | 革を張る | ペーパーコードを編む | 張った座面 |
| 通気 | 背もたれにある | 座面にある | ない |
| 座面高 | 440mm | 製品による | 460mm |
| 樹種 | 3種から選ぶ | 複数から選ぶ | オーク |
選び分けの目安
- 背中の通気を求める場合
- 籐を編んだ背もたれには通気がある。張った背もたれでは通気がない。
- 座面の手入れを想定する場合
- 革を張った座面は張り替えられる。編んだ座面では編み直しになる。
- 樹種を選びたい場合
- オーク、ウォールナット、マホガニーから選ぶ。仕上げも樹種によって異なる。
使用感と設置条件
寸法と座り方
幅700×奥行545×高さ730mm、座面高440mm。座面高440mmは一般的な食卓の椅子と同程度である。
重量は約7kg。樹種によって差がある。重ねられないため、使わない時期に片付ける用途には向かない。
背もたれは籐を編んだ面で、通気がある。座面は革を張り、詰め物を持つ。
樹種と仕上げ
オークとウォールナットはオイルの仕上げ、マホガニーはラッカーの仕上げによる。樹種によって仕上げが決まる。
オイルの仕上げは塗膜をつくらない。定期的な塗り直しが要る。ラッカーの仕上げは塗膜が水分を防ぐが、部分的な補修は難しい。
置き場所
籐は乾燥すると割れる。直射日光、暖房の風、床暖房を避ける。
木部にとっても同じ条件が該当する。急な乾燥は割れを招く。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
籐は経年で色が濃くなる。乾燥すると割れ、編んだ部分が切れる場合がある。
オークは日光で黄みを帯びる。ウォールナットは色が明るくなる。マホガニーは赤みが濃くなる。樹種によって変化の方向が異なる。
革は使用と日光によって色が濃くなる。乾燥するとひび割れるため、油分を補う。
日常の手入れ
- 籐の背もたれ
- 柔らかい刷毛で編み目の埃を払う。強く押さない。乾燥を避ける。
- 木部
- 仕上げに応じた手入れを行う。オイルの仕上げは定期的な塗り直しが要る。
- 革の座面
- 乾いた布で埃を払う。年に数回、革用のクリームで油分を補う。
- 置き場所
- 直射日光、暖房の風、床暖房を避ける。籐と木部の双方に影響する。
補修
編んだ部分が切れた場合、補修は専門の作業による。木部の補修とは条件が異なるため、取扱店に確認する。
座面の張り替えについても、あわせて相談する。
どこで買うか
取扱店の調べ方
カール・ハンセン&サンは公式サイトで製品情報を公開している。同社は価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによる。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
注文の際に決める項目は、樹種(3種)と革の色である。樹種によって仕上げが決まる。
実物を確認する
籐の編み目は個体によって間隔が異なる。現物で確かめられるとよい。
樹種と革の色の組み合わせも、現物で見え方が変わる。
中古の流通
相場は樹種、革の色、状態で幅があり、一定していない。
確認箇所は、籐の割れと切れ、色の変化、木部の傷と割れ、革の座面の傷みとひび割れ、脚の接合部の緩みである。籐の補修は専門の作業によるため、傷みがある個体では費用も含めて判断する。
購入前チェックリスト
- 樹種の選択(オーク/ウォールナット/マホガニー。仕上げも決まる)
- 革の色(2色)
- 座面高440mm(合わせるテーブルとの関係)
- 籐が乾燥すると割れること
- 直射日光と暖房の風を避けられる位置か
- 重ねられないこと
- 籐の補修は専門の作業によること
- 中古の場合、籐の割れと切れ
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- カール・ハンセン&サンは公式サイトで価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによります(2026年8月19日確認)。樹種と革の色で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受けます。
- どこで購入できますか?
- カール・ハンセン&サンの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
- 背もたれの籐はどんな感触ですか?
- 籐を手で編んだ面によるもので、編み目の隙間から空気が抜けます。背中が触れる面に通気があり、張った背もたれとは感触が異なります。手で編むため、編み目の間隔に個体差が生じます。
- 籐は傷みませんか?
- 籐は乾燥すると割れ、編んだ部分が切れる場合があります。直射日光、暖房の風、床暖房を避けてください。編んだ部分が切れた場合、補修は専門の作業によります。木部の補修とは条件が異なるため取扱店にご確認ください。
- 樹種はどう選べばよいですか?
- オーク、ウォールナット、マホガニーから選べます。オークとウォールナットはオイルの仕上げ、マホガニーはラッカーの仕上げで、樹種によって仕上げが決まります。日光による変化も、オークは黄みを帯び、ウォールナットは色が明るくなり、マホガニーは赤みが濃くなります。
- 座り心地はどうですか?
- 座面は革を張り詰め物を持ちます。背もたれは籐を編んだ面で通気があります。座面高440mmは一般的な食卓の椅子と同程度です。
- 重ねて収納できますか?
- できません。重量は約7kgで樹種によって差がありますが、使わない時期に片付ける用途には向きません。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 籐の背もたれは柔らかい刷毛で編み目の埃を払い、強く押さないでください。木部は仕上げに応じた手入れが必要で、オイルの仕上げは定期的な塗り直しが要ります。革の座面は乾いた布で埃を払い、年に数回クリームで油分を補ってください。