概要
CH327 ダイニングテーブルは、デンマークの家具デザイナー ハンス J. ウェグナーが1962年にデザインした無垢材のダイニングテーブルである。カール・ハンセン&サンが製造を手がけ、60年以上にわたり生産が続けられている。天板と幕板の間に隙間を設けることで、天板が浮いて見える。
特徴とコンセプト
天板は、テーブルの長さに合わせて木取りした無垢の広葉樹材による。短い材を継げば木目が途中で途切れるが、全長で取れば端から端まで流れが続く。
天板と幕板の間には隙間が設けられる。幕板を天板の直下に付ければ厚みが一つの塊として見えるが、離せば天板の断面が独立して読める。縁の面取りとあわせて、厚い無垢材でも重さが目立たない。
構造
天板を支える3本の横桟と、その下を走る左右の幕板が長手方向の安定を担う。両端には2本ずつの脱着式の脚が配され、クロスストレッチャーで連結して横方向の剛性を確保する。
幕板は脚の付近で高く、中央へ向かって細く絞られる。全長で同じ断面にすれば加工は単純だが、座る人の膝が当たる位置は中央寄りになる。荷重のかかる端部だけを太くすることで、膝まわりの空間が空く。
素材と仕上げの選択肢
オーク、ビーチ、ウォールナットといった広葉樹材から選べる。天板と脚で異なる樹種を組み合わせた仕様もある。仕上げはソープ、オイル、ホワイトオイル、ラッカーから選択する。
エピソードとバリエーション
ウェグナーは自身の椅子との組み合わせを念頭にこのテーブルを設計している。同じカール・ハンセン&サンではCH25 ラウンジチェアも生産が続く。
2014年、ウェグナー生誕100周年を機に、カール・ハンセン&サンはCH327の記念エディションを発表した。天板にウォールナット、フレームにオークを組み合わせた仕様で、通常モデルでは天板とフレームに同一の樹種が用いられるところ、あえて異なる樹種を組み合わせた表現となっている。
また2022年には、チーク材を用いたCH24およびCH327の仕様が発売された。1950年代から60年代にかけてウェグナーが用いたチーク材を、天板にチーク、フレームと脚にオークを組み合わせるかたちで現代の生産に取り入れたものである。
評価と影響
脚を細くして床から本体を持ち上げる扱いは、同じ時期の北欧の家具に広く見られる。CH327は天板と幕板を離すことで、厚い無垢材のまま軽さを出している。
4館の公開データでは、CH327の収蔵は確認できていない。
ハンス・J・ウェグナーの設計思想や経歴について詳しくはハンス・J・ウェグナープロフィールページをご覧ください。
カール・ハンセン&サンの歴史や他の製品について詳しくはカール・ハンセン&サンブランドページをご覧ください。
基本情報
| 商品名(日本語) | CH327 ダイニングテーブル |
|---|---|
| 商品名(英語) | CH327 Dining Table |
| デザイナー | ハンス J. ウェグナー / Hans J. Wegner |
| デザイン年 | 1962年 |
| ブランド | カール・ハンセン&サン / Carl Hansen & Søn |
| 製造国 | デンマーク |
| サイズ(190cmモデル) | W1900 × D950 × H720 mm(幕板まで:610 mm / 天板厚み:25 mm)6人掛け |
| サイズ(248cmモデル) | W2480 × D950 × H720 mm(幕板まで:610 mm / 天板厚み:25 mm)8人掛け |
| エクステンション | CH327T 伸長板(各端 400 mm × 950 mm)を追加可能。190cmモデルは最大10人掛け、248cmモデルは最大12人掛けに拡張 |
| 素材 | オーク、ビーチ、ウォールナット、チーク/オーク(ミックス仕様)、ウォールナット/オーク(ミックス仕様)※FSC™認証材 |
| 仕上げ | ソープ仕上げ、オイル仕上げ、ホワイトオイル仕上げ、ラッカー仕上げ |
| 伸長板オプション | 同素材の木製伸長板、またはMDF製伸長板(ブラック/グレー) |
| 保証 | 5年間(室内用家具) |
| 備考 | 天板部と脚部の組み立てが必要。受注生産品につき納期6〜10ヶ月程度(国内在庫がある場合は2〜3週間程度) |