このページについて
ETR エリプティカル・テーブルは、チャールズ・イームズとレイ・イームズが1951年に設計した机である。幅2,260mm、奥行746mm、高さ254mm。細長い天板を2基の線材の台が支える。地域によって製造元が異なる。
このページでは、寸法と設置の条件、製造元による仕様の違い、ライセンスを受けていない製品との違い、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
チャールズ&レイ・イームズの設計思想や経歴について詳しくはチャールズ・イームズ プロフィールページをご覧ください。
ETR エリプティカル・テーブルのデザインストーリーについて詳しくはETR エリプティカル・テーブル紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
ETRは、ハーマンミラー(Herman Miller)が米国および極東地域(日本を含む)の、ヴィトラ(Vitra)が欧州および中東地域の正規製造元となっている。仕様は両社で細部が異なる。
| 正式名称 | ETR エリプティカル・テーブル |
|---|---|
| ブランド | 地域によって製造元が異なる。米国と極東はハーマンミラー、欧州と中東はヴィトラによる |
| サイズ | 幅約2,260 × 奥行746 × 高さ254mm。製造元と年代により差がある |
| 天板構造(ハーマンミラー) | 合板を芯とする。縁は斜めに削られる。表面は化粧板による |
| 天板構造(ヴィトラ) | 合板を芯とする。縁は塗装による。表面は化粧板による |
| 天板カラー | 2色から選ぶ。初期の個体は1色のみであった |
| ベース | 曲げた線材を溶接した2基の台が天板を支える |
| ベースカラー(ハーマンミラー) | 3種から選ぶ |
| ベースカラー(ヴィトラ) | 塗装2色とめっきから選ぶ |
| 配送形態 | 組み立てを要さない |
| 収蔵 | 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない。同じ設計者の他の作品では、MoMA が複数点を収蔵している |
| 価格 | 両社とも公式サイトで製品情報を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なる |
| 納期 | 取扱店の在庫による。納期は取扱店に確認する |
寸法と設置の条件
幅約2,260mm。低い机としては長い部類にあたる。奥行は746mmと浅い。
そのため、設置には幅2,260mmを収める壁面または空間が要る。搬入経路も実測する。
高さ254mmは低い。座面の低い椅子と組み合わせる寸法にあたる。
天板は細長い楕円による。角を持たないため、周囲を通る際に当たりにくい。
選び分けの目安
- 置き場所を決める場合
- 幅約2,260mm。収める空間があるかを確かめる。
- 搬入を考える場合
- 幅2,260mmが通る経路が要る。組み立てを要さないため分解できない。
- 椅子と組み合わせる場合
- 高さ254mm。座面の低い椅子に合う寸法にあたる。
製造元による仕様の違い
地域によって製造元が異なる。米国と極東はハーマンミラー、欧州と中東はヴィトラによる。
| 比較項目 | ハーマンミラー | ヴィトラ |
|---|---|---|
| 天板の縁 | 斜めに削られる | 塗装による |
| 台の色 | 3種から選ぶ | 塗装2色とめっきから選ぶ |
| 取り扱い地域 | 米国と極東 | 欧州と中東 |
日本国内では前者の取り扱いになる。取扱店に確認する。
いずれも天板は合板を芯とし、表面は化粧板による。寸法にも製造元と年代による差がある。
選び分けの目安
- 購入の経路を確かめる場合
- 地域によって製造元が異なる。日本国内では前者の取り扱いになる。
- 縁の見え方で選ぶ場合
- 斜めに削る仕上げと塗装の仕上げで異なる。
- 中古を検討する場合
- 製造元と年代によって寸法と仕様に差がある。
ライセンスを受けていない製品との違い
本製品には、ライセンスを受けていない類似の製品が流通する。
| 比較項目 | 正規品 | ライセンスを受けていない製品 |
|---|---|---|
| 製造 | ハーマンミラーまたはヴィトラによる | 製造元は個々に異なる |
| 天板の構造 | 公表される仕様による | 公表されない場合がある |
| 台の溶接 | 公表される仕様による | 公表されない場合がある |
| 寸法 | 幅約2,260mm | 個々に確認が要る |
| 部品の供給 | 取扱店を通じて相談できる | 個々に異なる |
幅2,260mmの天板を2基の台で支える構成のため、天板の構造と台の溶接は強度に関わる。確認する事項になる。
選び分けの目安
- 強度を確かめる場合
- 天板の構造と台の溶接を確認する。長い天板を支える構成にあたる。
- 寸法を確かめる場合
- 正規品は幅約2,260mm。設置場所との関係に影響する。
- 長く使う前提の場合
- 部品の供給を確かめる。
同種の机との比較
低い机は寸法と天板の形状で性格が分かれる。
| 比較項目 | ETR | プラットナーコーヒーテーブル | ペドレラコーヒーテーブル |
|---|---|---|---|
| 高さ | 254mm | 385mm | 380mm |
| 形状 | 細長い楕円 | 円形 | 角を持たない曲線 |
| 幅 | 約2,260mm | 直径915/1,070mm | 1,060mm |
| 台 | 線材を溶接した2基 | 多数の棒を円形に溶接 | V字に組む |
| 天板 | 化粧板 | ガラス/石/木の突板 | ガラス |
選び分けの目安
- 置き場所の形から決める場合
- 細長い。円形の製品とは占める範囲が大きく異なる。
- 高さで選ぶ場合
- 254mm。低い机のなかでも低い部類にあたる。
- 手入れの手間を考える場合
- 天板は化粧板による。ガラスや石とは扱いが異なる。
使用感と設置条件
天板の使い方
奥行746mmと浅い。物を置く範囲も細長くなる。
幅2,260mmあるため、複数人で用いる際に置き場所を分けられる。
台の位置
2基の台が天板を支える。台は天板の両端寄りに配置される。
中央付近では台が下にないため、足元の空間が生じる。
色の選択
天板は2色から選ぶ。台の色も選べる。
天板と台の組み合わせによって見え方が変わる。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
化粧板の天板は擦れると下地が現れる。縁の部分から進みやすい。
斜めに削られた縁では、合板の断面が見える仕上げにあたる。
塗装した台は擦れると下地が現れる。めっきの台は湿気の多い環境で曇る。
台の溶接部は繰り返しの荷重で緩む場合がある。
日常の手入れ
- 天板
- 柔らかい布で拭く。研磨剤は表面を傷める。
- 縁
- 柔らかい布で拭く。擦れが進みやすい箇所にあたる。
- 台
- 柔らかい布で拭く。研磨剤は仕上げを損なう。
- 床に接する箇所
- 保護材の状態を確かめる。線材が床に接する。
修理と部品
天板の補修や台の交換については、取扱店を通じて相談する。
どこで買うか
取扱店の調べ方
両社とも公式サイトで製品情報を公開している。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
天板と台の色から選ぶ。組み立てを要さないため、完成した状態で届く。納期も確かめる。
実物を確認する
幅2,260mmが設置場所に対してどの程度を占めるかは、実測しておく。
天板と台の色の組み合わせも現物で変わる。
中古の流通
初期の個体は現行の仕様と異なる。天板の色も1色のみであった。年式を確かめる。
確認箇所は、天板の擦れと縁の状態、台の溶接部、床に接する箇所の保護材である。
購入前チェックリスト
- 設置場所の幅(約2,260mm)
- 搬入経路(組み立てを要さないため分解できない)
- 高さ254mmと組み合わせる椅子
- 奥行746mmと置く物の範囲
- 天板と台の色の組み合わせ
- 製造元による仕様の違い
- 床に接する箇所の保護材
- 中古の場合、年式と初期の仕様
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- 両社とも公式サイトで製品情報を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なります。
- どこで購入できますか?
- 地域によって製造元が異なり、日本国内では米国と極東を担当する製造元の取り扱いになります。輸入代理店の案内をご確認ください。
- 設置に必要な寸法を教えてください。
- 幅約2,260×奥行746×高さ254mmです。低い机としては長い部類にあたるため、幅2,260mmを収める空間が必要です。組み立てを要さないため分解できず、搬入経路も実測してください。
- 高さはどのくらいですか?
- 254mmで、低い机のなかでも低い部類にあたります。座面の低い椅子と組み合わせる寸法です。
- 製造元によって違いはありますか?
- 米国と極東はハーマンミラー、欧州と中東はヴィトラによります。天板の縁が斜めに削られるか塗装によるかで異なり、台の色の選択肢も異なります。寸法にも製造元と年代による差があります。
- 台はどのような構成ですか?
- 曲げた線材を溶接した2基の台が天板を支えます。台は天板の両端寄りに配置されるため、中央付近では足元に空間が生じます。
- 正規品かどうかはどう見分けますか?
- 本製品にはライセンスを受けていない類似の製品が流通します。幅2,260mmの天板を2基の台で支える構成のため、天板の構造と台の溶接は強度に関わります。仕様が公表されるかをご確認ください。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 天板と台は柔らかい布で拭き、研磨剤は表面を傷めます。縁は擦れが進みやすい箇所にあたります。線材が床に接するため、保護材の状態もお確かめください。