このページについて
エロス ダイニングテーブルは、アンジェロ・マンジャロッティが1971年に設計したテーブルである。アガペカーザが製造する。天板と脚をいずれも大理石でつくり、接着剤やボルトを用いずに天板の自重で固定する。
このページでは、固定の仕組みと搬入の条件、大理石と形状の選択、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
アンジェロ・マンジャロッティの設計思想や経歴について詳しくはアンジェロ・マンジャロッティ プロフィールページをご覧ください。
エロス ダイニングテーブルのデザインストーリーや構造詳細について詳しくはエロス ダイニングテーブル紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
Agapecasaが製造する正規品エロス ダイニングテーブルの基本仕様は以下の通りである。サイズや大理石の種類によって参考価格は大きく変動するため、最終的な見積りは必ず正規販売店に確認されたい。
| 正式名称 | エロス ダイニングテーブル |
|---|---|
| 製造ブランド | アガペカーザ。2009年から再生産されている。当初はスキッパーが製造した |
| 製造国 | イタリア |
| 主要素材 | 天板と脚のいずれも大理石による。接着剤、ボルト、締め具を用いない |
| 大理石の選択肢 | 5種から選ぶ。2種を組み合わせた仕様にも応じる |
| 天板形状 | 楕円形、長方形、円形、正方形、三角形から選ぶ |
| 主要サイズ(楕円形ダイニング) | 幅2,000×奥行1,200mm、幅2,400×奥行1,200mm、幅2,600×奥行1,300mm、幅3,000×奥行1,500mm。高さはいずれも720mm |
| 主要サイズ(長方形ダイニング) | 幅2,400mmまで。高さ720mm |
| 主要サイズ(正方形ダイニング) | 幅1,450×奥行1,450mm、幅1,700×奥行1,700mm。高さ720mm |
| 主要サイズ(円形ダイニング) | 直径900mmほか複数の寸法から選ぶ。高さ720mm |
| 構造 | 円錐台の形をした脚が天板の開口に嵌まり、天板の自重で固定される |
| 価格 | アガペカーザは公式サイトで価格を公表していない(2026年8月19日確認)。正規取扱店への問い合わせによる。寸法、大理石の種別、形状で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受ける |
| 付属品 | 正規品の証明書。天板の裏に認証の刻印が入る |
| 収蔵 | 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない |
| 使用環境 | 屋内向け |
| 特注対応 | 特注の寸法と仕上げに応じる。取扱店への問い合わせによる |
固定の仕組み
円錐台の形をした脚が天板の開口に嵌まり、天板の自重で固定される。接着剤、ボルト、締め具を用いない。
接合の部材を持たないため、緩みが生じない。分解して運ぶこともできる。
いっぽうで、天板の重量が固定を担う。天板を持ち上げると脚が外れるため、設置と移動には注意を要する。天板と脚のいずれも大理石で、重量がある。
選び分けの目安
- 搬入の条件が限られる場合
- 天板と脚に分けて運べる。ただし大理石のため、それぞれに重量がある。
- 設置後に動かす可能性がある場合
- 天板を持ち上げると脚が外れる。位置を変える際は、分解して運ぶことになる。
- 接合部を見せたくない場合
- 接着剤やボルトを用いないため、接合の部材が外に現れない。
類似商品・競合との比較
石の天板を用いるテーブルは、脚の素材と固定の方法で性格が分かれる。石の脚では重量が増すいっぽう、素材が統一される。
| 比較項目 | エロス | PK54 ダイニングテーブル | プラットナー ダイニングテーブル |
|---|---|---|---|
| 天板 | 大理石 | 大理石または御影石 | 寸法により5種または1種 |
| 脚の素材 | 大理石 | ステンレス鋼 | 鋼線 |
| 固定の方法 | 天板の自重による | 脚部に載せる | 脚部に載せる |
| 形状の選択 | 5種 | 円形のみ | 円形のみ |
| 寸法の変更 | できない | リングで広げる | できない |
選び分けの目安
- 素材を統一したい場合
- 天板と脚のいずれも大理石による。金属の脚を用いる製品とは、見え方が異なる。
- 形状を選びたい場合
- 楕円形、長方形、円形、正方形、三角形から選べる。特注の寸法にも応じる。
- 人数の変化に対応する場合
- この製品は寸法が固定である。広げられる方式が該当する。
使用感と設置条件
搬入と設置
天板と脚に分けて運べる。ただし大理石のため、それぞれに重量がある。運搬には複数人を要する。
床の耐荷重を確かめる。天板と脚の重量に、載せるものと椅子に座る人の重量が加わる。
設置後に位置を変える場合、天板を持ち上げると脚が外れる。分解して運ぶことになる。
形状と寸法
楕円形、長方形、円形、正方形、三角形から選ぶ。高さはいずれも720mmである。
楕円形の最大は幅3,000×奥行1,500mm。周囲に椅子を引く余裕を含めると、さらに範囲が要る。
脚は天板の中央付近にあるため、天板の縁に近い位置に座れる。
大理石の選択
5種から選び、2種を組み合わせた仕様にも応じる。組み合わせた仕様では、天板と脚で色が変わる。
石は個体によって模様が異なる。同じ種別でも現物で見え方が変わる。
経年変化とメンテナンス
大理石に起きること
大理石は酸を含むものが付着すると表面が変質する。柑橘類、酢、炭酸飲料などが該当する。付いた場合はすぐに拭き取る。
油分も染み込む。落ちにくい染みになる場合がある。
縁と角は欠けやすい。脚も大理石のため、床に近い箇所への衝撃に注意する。
表面に保護の処理を施す方法がある。処理の可否と頻度は取扱店に確認する。
日常の手入れ
- 天板
- 固く絞った布で拭く。酸を含むものが付いた場合、すぐに拭き取る。研磨剤入りの洗剤は表面を削る。
- 脚
- 天板と同じ手入れを行う。床に近いため、掃除の際に器具が当たらないよう注意する。
- 飲食の際
- コースターや布を敷く。石は染みが残ると補修が難しい。
- 置き場所
- 屋内向けである。
どこで買うか
取扱店の調べ方
アガペカーザは公式サイトで製品情報を公開している。同社は価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによる。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
注文の際に決める項目は、天板の形状(5種)、寸法、大理石の種別である。特注の寸法と仕上げにも応じる。
実物を確認する
石は個体によって模様が異なる。天板と脚で異なる石を組み合わせた場合の見え方も、現物で確かめられるとよい。
搬入経路と床の耐荷重は、事前に取扱店と確認する。
中古の流通
1971年以降の個体が流通している。当初のスキッパーによるものと、2009年以降のアガペカーザによるものがある。
相場は寸法、形状、大理石の種別、状態で幅があり、一定していない。確認箇所は、天板と脚の縁と角の欠け、表面の染みと傷、天板の開口と脚の嵌まり具合、正規品の証明書と刻印の有無である。
購入前チェックリスト
- 天板の形状(5種)と寸法
- 大理石の種別(5種。2種の組み合わせも可)
- 搬入(天板と脚に分けて運べるが、それぞれに重量がある)
- 床の耐荷重
- 天板を持ち上げると脚が外れること
- 設置後の移動が容易でないこと
- 大理石が酸に弱いこと
- 中古の場合、天板の開口と脚の嵌まり具合
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- アガペカーザは公式サイトで価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによります(2026年8月19日確認)。寸法、大理石の種別、形状で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受けます。
- どこで購入できますか?
- アガペカーザの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
- 接着剤やボルトを使わないと聞きました
- 円錐台の形をした脚が天板の開口に嵌まり、天板の自重で固定されます。接合の部材を持たないため緩みが生じず、分解して運ぶこともできます。ただし天板を持ち上げると脚が外れるため、設置と移動には注意が必要です。
- 搬入できますか?
- 天板と脚に分けて運べます。ただし天板と脚のいずれも大理石のため、それぞれに重量があり運搬には複数人を要します。床の耐荷重もお確かめください。
- 形状は選べますか?
- 楕円形、長方形、円形、正方形、三角形から選べます。高さはいずれも720mmです。特注の寸法と仕上げにも応じます。
- 大理石は何種類ありますか?
- 5種から選べ、2種を組み合わせた仕様にも応じます。組み合わせた仕様では天板と脚で色が変わります。石は個体によって模様が異なるため、同じ種別でも現物で見え方が変わります。
- 設置後に動かせますか?
- 天板を持ち上げると脚が外れるため、位置を変える際は分解して運ぶことになります。設置後の移動は容易ではありません。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 天板は固く絞った布で拭きます。大理石は酸を含むものが付着すると表面が変質するため、柑橘類、酢、炭酸飲料などが付いた場合はすぐに拭き取ってください。油分も染み込み、落ちにくい染みになる場合があります。飲食の際はコースターや布を敷いてください。