アガペカーサ(Agapecasa)

アガペカーサは、イタリアのバスルーム・家具メーカー、アガペ(Agape)が2010年に立ち上げた家具ブランドです。イタリアの建築家・デザイナーであるアンジェロ・マンジャロッティのデザインアーカイブを引き継ぎ、「マンジャロッティ・コレクション」として彼の家具を製造しています。マーブルの自重を利用して天板と脚部を固定するエロス・テーブルをはじめ、20世紀イタリアデザインを代表する仕事を、今日の暮らしのなかで手に取れる形で提供しています。

ブランドの特徴・コンセプト

アガペカーサの中心にあるのは、アンジェロ・マンジャロッティが1950年代から1990年にかけて生み出した家具の復刻です。オリジナルの図面とプロトタイプをもとに、アガペの共同創業者であり建築家のジャンパオロ・ベネディーニらが一点ずつ分析し、現代の品質・強度・安全の基準に合わせて再設計したうえで製造しています。

コレクションには、マーブルの重量そのものを接合の力に変えるエロス・テーブル、円錐形のブロンズ脚をロストワックス鋳造で成形したSK207テーブル、V字形の要素を組み合わせるカヴァレット・システムなどが含まれます。素材の性質を尊重し、接着剤やネジに頼らずに構造を成立させるマンジャロッティの姿勢が、いずれの製品にも通底しています。

ブランドヒストリー

母体となるアガペは、1973年にイタリア北部マントヴァ県で、ベネディーニ家によって創業されました。当初はバスルーム家具を手がけ、独自の流通と設計主導のものづくりで知られる存在へと成長します。2000年代初頭にアンジェロ・マンジャロッティとの協働が始まり、洗面器などのプロジェクトを通じて関係が深まりました。

2008年、アガペはマンジャロッティ・アーカイブの製造権を取得し、ジャンパオロ・ベネディーニとベネディーニ・アソチアティのスタジオが復刻に向けた再設計を進めます。そして2010年、その成果が「マンジャロッティ・コレクション」を擁する家具ブランド、アガペカーサとして結実しました。運営はマンジャロッティ財団との緊密な連携のもとで行われています。

主なインテリア

  • エロス(Eros)テーブルシリーズ ― マーブルの自重で天板と脚を接合する、1971年発表の代表作
  • M テーブル ― マーブルを用いた彫刻的なテーブル
  • SK207 テーブル ― 1959年に発表された、円錐形のブロンズ脚を持つテーブル
  • カヴァレット(Cavalletto) ― モジュール式の家具システム
  • クラブ44(Club 44) ― スイスの文化施設のために手がけられたテーブルと椅子

主なデザイナー

アガペカーサの家具コレクションは、そのすべてがアンジェロ・マンジャロッティ(1921年 - 2012年)の仕事によって構成されています。マンジャロッティの設計思想や経歴について詳しくは、デザイナー紹介ページをご覧ください。

基本情報

ブランド設立 2010年(家具ブランドとして)
母体企業 アガペ(Agape、1973年創業)
本社所在地 イタリア・マントヴァ県
取り扱いデザイナー アンジェロ・マンジャロッティ
公式サイト https://www.agapecasa.it