クロノパック:ウォールナットと真鍮のデスククロック
クロノパック(Chronopak)は、ジョージ・ネルソンのクロック・コレクションに含まれるデスククロック(置き時計)である。ウォールナットをくり抜いたような丸みのあるケースに、湾曲した真鍮のベースを組み合わせた造形で、黒い文字盤に数字を持たない。デスクや棚の上でオブジェのように置ける小型の時計として、現在はVitra社が正規復刻品を製造している。このページでは、素材や造形、サイズ、復刻品としての仕様、購入時の確認点をまとめる。
特徴
ウォールナットと真鍮の組み合わせ
クロノパックの特徴は、異なる素材のコントラストにある。ウォールナット材のケースは木目に個体差があり、使い込むほどに色みが深まっていく。これを支える真鍮製ベースは曲線を描き、金属の光沢が木の質感と対をなす。文字盤はアクリルガラスで覆われた黒地で、針の動きがくっきりと見える。
数字を持たない文字盤
ネルソンのクロック・コレクションに共通する「数字を排した文字盤」は、クロノパックにも受け継がれている。文字盤には時刻の目印となるインデックスのみが配され、針の位置で時間を読み取る。数字がないぶん、時計としての機能を保ちながらも装飾的なオブジェとしての性格が強い。
コンパクトなサイズ
幅115mm、奥行115mm、高さ169mmと小ぶりで、書斎のデスク、リビングのサイドテーブル、寝室のナイトテーブルなど、置き場所を選ばない。大きな家具を置きにくい空間にも、ミッドセンチュリー・モダンの雰囲気を加えられる。
復刻品としての仕様
ネルソンの没後、その図面や資料を含むアーカイブはヴィトラ・デザイン・ミュージアムに収蔵された。Vitra社は1999年よりネルソンクロックの復刻生産を開始し、クロノパックもその一つとして、オリジナルの設計資料に基づき、ネルソン・エステートの承認のもとで製造されている。オリジナルの造形を保ちながら、ムーブメントには現代のクオーツ式が採用され、単3電池1本で駆動する。
基本情報
| 正式名称 | デスク クロック クロノパック / Desk Clocks - Chronopak |
|---|---|
| デザイナー | George Nelson(ジョージ・ネルソン / 1908–1986 / アメリカ) |
| デザイン年 | 1948年頃(ネルソンのクロック・コレクション:1948–1960年) |
| 製造ブランド | Vitra(ヴィトラ)/ 1999年より正規復刻生産 |
| オリジナル製造 | Howard Miller Clock Company(ハワード・ミラー・クロック・カンパニー / アメリカ) |
| 原産国(デザイン) | アメリカ(現行品はEU製造) |
| 素材 | 本体:ウォールナット無垢材 / ベース:真鍮 / 風防:アクリルガラス / 文字盤:ブラック |
| サイズ | W115 × D115 × H169 mm |
| ムーブメント | クオーツ式 / 単3電池 × 1(付属) |
| カテゴリ | 置き時計 / デスククロック |
| 付属品 | 単3電池 × 1、正規品証明書 |
| 保証 | メーカー正規保証(内容は販売店により異なる) |
| 参考価格(税込目安) | 約8万円台(ヴィトラ公式オンラインストア参考。仕様・時期・販売店により異なる) |