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ネルソン プラットフォームベンチは、ジョージ・ネルソンが1946年に設計しハーマンミラーが製造する台である。細い角材を隙間を空けて並べ、脚で支える。座る、物を載せる、家具の台にするといった複数の用途に用いられる。

このページでは、3つの寸法と選べる脚、隙間のある天板がもたらす使い方の条件、正規品とライセンスを受けていない製品との差、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

ネルソン プラットフォームベンチの正規品はハーマンミラー(Herman Miller、米国ミシガン州)が製造する。1946年に発売され、1967年に一度製造を終えた後、1994年に復刻された。復刻時に素材をメープル材に変更し、後にウォールナットも追加。現在もハーマンミラーの主力製品の一つとして継続生産されている。天板はメープルまたはウォールナットの無垢材スラットにクリアコート仕上げ。脚部はエボナイズド(黒塗装)メープルのウッドベース、またはポリッシュドクローム(トリバレントクローム)のメタルベースの2種類。フィンガージョイントによる接合が、すっきりとした見た目と優れた強度を実現している。

正式名称 Nelson Platform Bench(ネルソン プラットフォームベンチ / 通称:ネルソンベンチ)
製造ブランド ハーマンミラー
製造期間 1946年から1967年まで製造され、1994年に再生産が始まった
天板素材 メープルまたはウォールナットの無垢材。細い角材を並べる。透明の塗装で仕上げる
脚部 木の脚(黒く塗装したメープル。接地部にゴム)と、金属の脚(クロームめっき。高さを微調整できる部品が付く)から選ぶ
サイズ 48インチ 幅1,220 × 奥行470 × 高さ356mm。重量約16kg
サイズ 60インチ 幅1,525 × 奥行470 × 高さ356mm。重量約19kg
サイズ 72インチ 幅1,830 × 奥行470 × 高さ356mm。重量約22kg
価格 ハーマンミラーは公式サイトで価格を公表している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なる。寸法と仕上げで価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受ける
納期 在庫の状況によって変わる
保証 5年(正規品の場合)
製造国 アメリカ
収蔵 AIC プラットフォームベンチ(1946年設計) 収蔵番号 1978.141。サンフランシスコ近代美術館にも収蔵がある

正規品とライセンスを受けていない製品の違い

権利者のライセンスを受けていない同型の製品が流通している。公表されている情報から確認できる差を整理する。仕様が公表されていない項目は「公表なし」と記し、推測では埋めていない。

公表されている仕様

ハーマンミラーは、天板がメープルまたはウォールナットの無垢材であること、脚の構成(木の脚は黒く塗装したメープルで接地部にゴム、金属の脚はクロームめっきで高さを微調整できる部品が付く)、3つの寸法と重量、アメリカでの製造、5年の保証を公表している。

ライセンスを受けていない製品では、これらの仕様が公表されていない場合が多い。無垢材か突板かは、角材の木口から確認できる箇所にあたる。重量も外から確認できる手がかりになる。

比較項目 正規品(ハーマンミラー) ライセンスを受けていない製品
天板 メープルまたはウォールナットの無垢材(公表) 公表なし
木または金属から選ぶ(公表) 公表なし
寸法と重量 3種。16〜22kg(公表) 公表なし
製造国 アメリカ(公表) 公表なし
メーカー保証 5年 対象外

類似商品・競合との比較

低い台は、天板の構成によって用途が変わる。面で埋めるか、隙間を空けて並べるかによって、載せられるものと座り心地が異なる。

比較項目 プラットフォームベンチ ノグチ コーヒーテーブル ナカシマ フリーエッジテーブル
天板の構成 細い角材を隙間を空けて並べる 面(ガラス 面(一枚板)
座れるか 座れる(高さ356mm) 想定されていない 想定されていない
小さな物を置く 隙間から落ちる場合がある 落ちない 落ちない
寸法の選択 3種(幅1,220/1,525/1,830mm) 単一 板の形による
脚の選択 木または金属 板による

選び分けの目安

座る用途を含む場合
高さ356mmは、座る高さとしては低い。腰掛ける、荷物を置くといった短時間の使い方に対応する。
小さな物を置く場合
角材のあいだに隙間があるため、小さな物は落ちる。トレーを載せるか、面のあるテーブルが該当する。
幅を選びたい場合
3つの寸法から選べる。設置場所と用途に応じて決められる。

使用感と設置条件

隙間のある天板

細い角材を隙間を空けて並べる。この隙間により、面で埋めた天板より軽く見える。埃が溜まらず落ちる。

そのかわり、小さな物は隙間から落ちる。鍵や小銭を置く場合、トレーを併用することになる。

座る場合、角材の凹凸が身体に当たる。長時間座る用途には向かない。クッションを載せることもできる。

寸法と用途

高さ356mmは全寸法で共通する。座る高さとしては低く、ローテーブルとしては標準的である。奥行470mmは、腰掛ける寸法としては浅い。

幅は1,220/1,525/1,830mmの3種。重量は16〜22kgで、寸法によって変わる。

脚の選択

木の脚は黒く塗装したメープルで、接地部にゴムが付く。金属の脚はクロームめっきで、高さを微調整できる部品が付く。床が平らでない場所では、この調整が使える。

脚の素材によって、床との接し方と見え方が変わる。

経年変化とメンテナンス

素材ごとに起きること

無垢材の天板は湿度の変化で伸縮する。角材を並べる構成のため、隙間の幅が季節によってわずかに変わる。

メープルは日光を受けると黄みを帯びる。ウォールナットは逆に色が明るくなる。樹種によって変化の方向が異なる。

木の脚の黒い塗装は、擦れると下地が現れる。金属の脚は湿気の多い環境で点錆が出る。

日常の手入れ

天板
乾いた柔らかい布で拭く。角材のあいだの隙間も拭き取る。水分を残さない。
金属の脚は水気を残さない。木の脚は乾いた布で拭く。
置き場所
直射日光と暖房の風を避ける。急な乾燥は木部の割れを招く。

どこで買うか

取扱店の調べ方

ハーマンミラーは公式サイトで製品情報と価格を公開している。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なるため、正規取扱については輸入代理店の案内を確認するのが確実である。

注文の際に決める項目は、幅(3種)、天板の樹種(メープル/ウォールナット)、脚(木/金属)である。

実物を確認する

角材の隙間の幅と、座ったときの当たり方は実物で確かめられるとよい。天板の樹種によって色が異なる。

中古の流通

1946年から1967年までの個体と、1994年以降の再生産品が流通している。相場は年式、寸法、状態で幅があり、一定していない。

確認箇所は、角材の割れと反り、脚との接合部の緩み、塗装の状態、金属の脚の場合は点錆である。角材が反ると隙間の幅が不均一になる。

購入前チェックリスト

  • 幅の選択(1,220/1,525/1,830mm)
  • 天板の樹種(メープル/ウォールナット。経年での色の変化が異なる)
  • 脚の選択(木/金属。金属は高さを微調整できる)
  • 高さ356mm(座る高さとしては低い)
  • 奥行470mm(腰掛ける寸法としては浅い)
  • 小さな物が隙間から落ちること
  • 直射日光と暖房の風を避けられる位置か
  • 中古の場合、角材の反りと隙間の均一さ

よくある質問

価格はどのくらいですか?
ハーマンミラーは公式サイトで価格を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なり、寸法と仕上げで価格が変わります。輸入品のため為替の影響も受けます。
どこで購入できますか?
ハーマンミラーの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
どの寸法を選べばよいですか?
幅は1,220/1,525/1,830mmの3種で、奥行470mm、高さ356mmは共通します。重量は16〜22kgで寸法によって変わります。設置場所と用途に応じてお選びください。
座れますか?
座れます。ただし高さ356mmは座る高さとしては低く、奥行470mmも腰掛ける寸法としては浅くなります。腰掛ける、荷物を置くといった短時間の使い方に対応します。角材の凹凸が身体に当たるため、長時間座る用途には向きません。
小さな物を置けますか?
角材のあいだに隙間があるため、鍵や小銭などの小さな物は落ちます。トレーを併用するか、面のあるテーブルが選択肢になります。いっぽうで隙間があるため埃が溜まらず落ちます。
脚は木と金属のどちらを選べばよいですか?
木の脚は黒く塗装したメープルで接地部にゴムが付きます。金属の脚はクロームめっきで、高さを微調整できる部品が付くため、床が平らでない場所ではこの調整が使えます。脚の素材によって床との接し方と見え方も変わります。
収蔵されている美術館はありますか?
シカゴ美術館が収蔵しています(Platform Bench、1946年設計、収蔵番号1978.141)。
手入れはどうすればよいですか?
天板は乾いた柔らかい布で拭き、角材のあいだの隙間も拭き取ってください。水分を残さないようご注意ください。無垢材のため湿度の変化で伸縮し、隙間の幅が季節によってわずかに変わります。直射日光と暖房の風は木部の割れを招くため避けてください。