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メルト ペンダントは、トム・ディクソンとフロントが2015年に発表した照明である。ポリカーボネートに金属を蒸着し、歪んだ球体をつくる。LEDを内蔵する仕様と、電球を用いる仕様がある。

このページでは、2つの光源の方式、蒸着による構成、取り付けの選択、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

メルト ペンダントは現在、内蔵LEDモジュールを搭載した「メルト ペンダント LED」と、電球交換が可能な「メルト ペンダント クラシック」の二つのラインで展開されている。いずれもドイツで製造され、サイズはミニ(30)とミディアム(50)の二種類が用意されている。以下に、代表的なメルト 50 ペンダント LEDの仕様を中心にまとめる。

正式名称 メルト ペンダント
製造ブランド トム・ディクソン
製造国 ドイツ
主要素材 ポリカーボネートに金属を真空で蒸着する。天井の部品はスチール、コードは透明の樹脂による
サイズ(50 / ミディアム) 直径500 × 高さ625mm。シェードは直径約500 × 高さ約500mm
サイズ(30 / ミニ) 直径270 × 高さ435mm。シェードは直径約280 × 高さ約270mm
全長 引掛シーリングの仕様は1,800mm、直付けの仕様は約3,125mm。長さの調整に応じる
重量 約2.3kg(大きい仕様。コードを除く)
光源(LEDタイプ) LEDを内蔵する。8W、800ルーメン、色温度3000K。調光に対応する
光源(クラシックタイプ) E26口金。LED電球が付属する
カラーバリエーション 複数の色から選ぶ。蒸着する金属によって見え方が変わる
取付方法 引掛シーリングの仕様と、直付けの仕様がある。直付けは電気工事を要する
価格 トム・ディクソンは公式サイトで価格を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なる。寸法、色、光源の方式で価格が変わる
収蔵 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない。同じ設計者の他の作品では、MoMA と V&A が複数点を収蔵している
保証 購入の経路によって期間が異なる。取扱店に確認する
付属品 同色シーリングローズ、フランジカップ(引掛シーリング仕様の場合)、LED電球またはLEDモジュール

2つの光源の方式

LEDを内蔵する仕様と、E26口金の電球を用いる仕様がある。

比較項目 LEDを内蔵する仕様 電球を用いる仕様
光源の交換 できない できる
色温度 3000Kで固定 電球によって変えられる
明るさ 8W、800ルーメン 電球による
調光 対応する 電球と調光器による
寿命を迎えた場合 本体ごとの対応 電球を交換する

選び分けの目安

長く使う前提の場合
LEDを内蔵する仕様では、寿命を迎えた場合の対応を購入前に確認する。電球を用いる仕様では交換できる。
光の色を選びたい場合
LEDを内蔵する仕様は3000Kで固定される。電球を用いる仕様では、電球によって変えられる。
調光する場合
LEDを内蔵する仕様は調光に対応する。電球を用いる仕様では、対応する電球と調光器の組み合わせが要る。

蒸着による構成

ポリカーボネートに金属を真空で蒸着する。金属そのものではなく、樹脂に金属の層を施す構成にあたる。

そのため、無垢の金属のように経年で色が濃くなることはない。

いっぽうで、層が薄いため擦れに弱い。傷が付くと下地の樹脂が現れる。補修はできない。研磨剤と金属用の研磨剤は使えない。

内側が反射するため、光源の像がシェードの内面に映る。歪んだ球体のため、この反射も歪んで現れる。

類似商品・競合との比較

吊り下げる照明は、光源の方式と取り付けの選択で扱いが変わる。

比較項目 メルト ペンダント コッパー シェイド パテラ
シェード 樹脂に蒸着(歪んだ球体) 樹脂に蒸着(球体) 樹脂の板を組み合わせる
光源 LEDを内蔵または電球 専用の電球またはLEDを内蔵 電球またはLEDを組み込む
取り付け 引掛シーリングまたは直付け 引掛シーリング 寸法により電気工事を要する
寸法 直径270/500mm 直径250/450mm 直径300〜900mm
重量 約2.3kg 約0.9〜2.0kg 約2.0〜11.5kg

選び分けの目安

光源を交換したい場合
電球を用いる仕様が該当する。LEDを内蔵する仕様では交換できない。
取り付けの方式で選ぶ場合
引掛シーリングと直付けの2つがある。直付けは電気工事を要する。
反射の見え方で選ぶ場合
歪んだ球体のため、内面の反射も歪んで現れる。整った球体とは見え方が異なる。

使用感と設置条件

取り付け

引掛シーリングの仕様は工事を要さない。直付けの仕様は電気工事を要する。

全長は引掛シーリングの仕様が1,800mm、直付けの仕様が約3,125mm。長さの調整に応じる。

重量は約2.3kg。取り付け部の耐荷重を確認する。

設置に要する寸法

直径270mmと500mmの2つの寸法がある。食卓の上に吊るす場合、テーブルの幅に対して大きすぎないかを確かめる。

全体の高さは435mmまたは625mm。シェードの高さに、吊り下げる長さが加わる。

光の出方

シェードの内側が反射し、光源の像が内面に映る。歪んだ球体のため、この反射も歪んで現れる。

下部が開いた構成のため、下方への光が主になる。

蒸着する金属によって、反射する光の色味が変わる。

経年変化とメンテナンス

素材に起きること

蒸着した層は薄く、擦れに弱い。傷が付くと下地の樹脂が現れる。補修はできない。

無垢の金属のような色の変化は生じない。

ポリカーボネートは紫外線で劣化する。直射日光の当たる位置を避ける。

シェードの内側は光源に向いている。埃が溜まると、反射に現れる。

日常の手入れ

外側
柔らかい乾いた布で拭く。強く擦らない。
内側
柔らかい布で軽く拭く。反射面のため、傷が付くと目立つ。
避けるもの
研磨剤、金属用の研磨剤、有機溶剤、アルコールを含む洗剤はいずれも使えない。
電球の交換
電球を用いる仕様では、電源を切り本体が冷めてから行う。内側に触れないよう注意する。

修理

LEDを内蔵する仕様では、寿命を迎えた場合や故障した場合の対応を取扱店に確認する。

シェードが傷んだ場合の交換についても、あわせて確認する。

どこで買うか

取扱店の調べ方

トム・ディクソンは公式サイトで製品情報と価格を公開している。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なるため、正規取扱については輸入代理店の案内を確認するのが確実である。

注文の際に決める項目は、寸法(2種)、色、光源の方式、取り付けの方式である。直付けを選ぶ場合、電気工事の手配もあわせて相談する。

実物を確認する

歪んだ球体による反射の見え方は、点灯した状態で確かめられるとよい。蒸着する金属によって光の色味が変わる。

設置場所の寸法と天井の高さも、実測して確認する。

中古の流通

2015年以降の個体が流通している。相場は寸法、色、光源の方式、状態で幅があり、一定していない。

確認箇所は、蒸着した層の傷と剥がれ、内側の埃と傷、シェードのひび、LEDを内蔵する仕様では点灯の状態、コードと取り付け部品が揃っているかである。

購入前チェックリスト

  • 光源の方式(LEDを内蔵/電球。交換の可否が変わる)
  • 寸法(直径270mm/500mm)と色
  • 取り付けの方式(引掛シーリング/直付け。直付けは電気工事)
  • 全長と吊り下げる高さ
  • 取り付け部の耐荷重(約2.3kg)
  • 蒸着した層が擦れに弱く補修できないこと
  • 無垢の金属のような色の変化が生じないこと
  • 中古の場合、蒸着した層の傷と剥がれ

よくある質問

価格はどのくらいですか?
トム・ディクソンは公式サイトで価格を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なり、寸法、色、光源の方式で価格が変わります。
どこで購入できますか?
トム・ディクソンの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
光源は交換できますか?
仕様によります。LEDを内蔵する仕様は交換できず、寿命を迎えた場合や故障した場合は本体ごとの対応になります。E26口金の電球を用いる仕様では交換できます。色温度も、内蔵する仕様は3000Kで固定され、電球を用いる仕様では電球によって変えられます。
金属でできているのですか?
ポリカーボネートに金属を真空で蒸着する構成です。金属そのものではなく、樹脂に金属の層を施しています。そのため無垢の金属のように経年で色が濃くなることはありません。
傷が付いたら直せますか?
蒸着した層は薄く擦れに弱く、傷が付くと下地の樹脂が現れます。補修はできません。研磨剤、金属用の研磨剤、有機溶剤、アルコールを含む洗剤はいずれも使えません。
取り付けに工事は必要ですか?
仕様によります。引掛シーリングの仕様は工事を要しません。直付けの仕様は電気工事を要します。全長は引掛シーリングの仕様が1,800mm、直付けの仕様が約3,125mmで、長さの調整に応じます。
光はどのように出ますか?
シェードの内側が反射し、光源の像が内面に映ります。歪んだ球体のため、この反射も歪んで現れます。下部が開いた構成のため下方への光が主になり、蒸着する金属によって反射する光の色味が変わります。
手入れはどうすればよいですか?
外側は柔らかい乾いた布で拭き、強く擦らないでください。内側は反射面のため傷が付くと目立ちます。柔らかい布で軽く拭いてください。シェードの内側は光源に向いており、埃が溜まると反射に現れます。