このページについて
アルコは、アキッレ・カスティリオーニとピエル・ジャコモ・カスティリオーニが1962年に発表した床に置く照明である。フロスが製造する。石の台から弧を描く腕が伸びる。台は約60kgある。
このページでは、台の重量と搬入、弧の張り出しと設置、光源と調節、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
アキッレ・カスティリオーニの設計思想や経歴について詳しくはアキッレ・カスティリオーニ プロフィールページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
Arcoフロアランプは、白熱電球対応のクラシックモデルと、2012年に50周年を記念して登場したLEDモデルの2種が現行品として生産されている。いずれもイタリア・ボヴェッツォのFlos社工場で製造される正真正銘のメイド・イン・イタリーである。以下に、両モデルの詳細仕様を記す。
クラシックモデル(白熱電球対応)
| 正式名称 | アルコ |
|---|---|
| 製造ブランド | フロス |
| 主要素材 | 台は天然の石。模様に個体差が生じる。腕はステンレス鋼で伸縮する。傘はアルミニウムによる |
| サイズ | 全高約2,400mm、全幅約2,150〜2,200mm、奥行約310mm。台は高さ約550 × 幅約240 × 奥行約310mm。傘の直径約320mm |
| 重量 | 約65kg。うち台が約60kg |
| 仕上げ | 単一の仕上げによる |
| 光源 | E26口金の電球を用いる。電球は別売にあたる。LEDの型もある |
| 点灯の操作 | 足で操作する部材が付く |
| ケーブルの長さ | 約2,700mm |
| 設置 | 床に置く。屋内で用いる。差込口から給電する |
| 収蔵 | MoMA アルコ フロアランプ(1962年) 収蔵番号 65.1990 |
| 価格 | フロスは公式サイトで製品情報を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なる |
| 付属品 | 電球は別売にあたる。交換の部材を注文できる |
| 調節と運搬 | 腕を伸縮させて高さと角度を変えられる。傘は回転する。台に運搬用の穴が開く |
LEDモデル
2012年にArco誕生50周年を記念して発表されたLEDモデルは、オリジナルデザインの造形をそのまま継承しつつ、光源部のみを現代のLED技術に置き換えたものである。LEDモジュール(28W、色温度2700K、CRI 93)を内蔵し、フットスイッチによる3段階調光(100%→50%→消灯)に加え、長押しによる無段階調光(100%〜10%)にも対応する。メモリ機能を搭載しており、消灯前の明るさを記憶して次回点灯時に再現する。日本国内。
台の重量と搬入
台は天然の石による。約60kgある。全体では約65kg。
そのため、搬入と設置には複数人を要する。経路と床の耐荷重を確かめる。
台には運搬用の穴が開く。棒を通して2人で運ぶ。
設置後に動かすことは容易ではない。置き場所を決めてから搬入する。
選び分けの目安
- 搬入を考える場合
- 約65kg。複数人を要する。経路と床の耐荷重を確かめる。
- 置き場所を決める場合
- 設置後に動かすことは容易ではない。事前に決める。
- 床材を確かめる場合
- 台の重量が集中する。保護材の要否を確かめる。
弧の張り出しと設置
台から弧を描く腕が伸びる。全幅は約2,150〜2,200mm。
そのため、台の位置から2m以上離れた場所を照らす。
腕を伸縮させて高さと角度を変えられる。全高は約2,400mm。
傘は回転する。光の向きを変えられる。
選び分けの目安
- 置き場所を決める場合
- 全幅約2,150〜2,200mm。腕の下に人が通る空間も想定する。
- 光の位置を考える場合
- 台から離れた場所を照らす。机や長椅子との関係を確かめる。
- 天井高を確かめる場合
- 全高約2,400mm。腕を伸縮させて調節できる。
光源と調節
E26口金の電球を用いる。電球は別売にあたる。LEDの型もある。
点灯は足で操作する部材による。手を使わずに操作できる。
ケーブルの長さは約2,700mm。差込口の位置を確かめる。
屋内で用いる。屋外には対応しない。
選び分けの目安
- 電球を用意する場合
- 別売にあたる。口金を確認する。
- 差込口を確かめる場合
- ケーブルの長さ約2,700mm。台の位置から測る。
- 設置場所を考える場合
- 屋内で用いる。屋外には対応しない。
同じ設計者・同種の照明との比較
床に置く照明は光の位置と設置の条件で性格が分かれる。
| 比較項目 | アルコ | トイオ | パレンテシ |
|---|---|---|---|
| 光の位置 | 台から2m以上離れる | 台の真上 | ケーブルの位置による |
| 光の向き | 下方。傘が回転する | 上方(天井に反射する) | 下方。回転する |
| 重量 | 約65kg | 約8.2kg | 錘による |
| 設置 | 床に置く | 床に置く | 天井と床の両方に接する |
| 床の占有 | 台が約240 × 310mm | 台が幅210mm | 錘が直径約110mm |
選び分けの目安
- 光の位置を考える場合
- 台から離れた場所を照らす。真上を照らす照明とは異なる。
- 搬入を考える場合
- 約65kg。他の照明より大きく重い。
- 置き場所を決める場合
- 腕が2m以上張り出す。空間を確かめる。
使用感と設置条件
光の広がり方
傘が下方を照らす。回転して向きを変えられる。
腕の高さによって届く範囲が変わる。
台
天然の石による。模様に個体差が生じる。
高さ約550 × 幅約240 × 奥行約310mm。運搬用の穴が開く。
床との関係
台が床に接する。約60kgの重量が集中する。
床材への影響を確かめる。保護材の要否も確認する。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
天然の石は酸に弱い。こぼした液体で染みが生じる場合がある。
ステンレス鋼の腕は指紋が付きやすい。伸縮させる箇所で擦れる。
アルミニウムの傘は硬いものが当たると傷が付く。
ケーブルと点灯の部材は経年で劣化する。電気に関わる箇所にあたる。
日常の手入れ
- 石の台
- 柔らかい布で拭く。こぼした液体はすぐに拭き取る。酸に弱い。
- 腕と傘
- 柔らかい布で拭く。研磨剤は仕上げを損なう。
- 伸縮の箇所
- 動きを定期的に確かめる。繰り返し動かす箇所にあたる。
- ケーブルと点灯の部材
- 劣化を定期的に確かめる。電気に関わる箇所にあたる。
修理と部品
電球の交換は自分で行える。方法は取扱説明書を確認する。
腕や傘の交換の部材を注文できる。電気に関わる箇所は業者に確認する。
どこで買うか
取扱店の調べ方
フロスは公式サイトで製品情報を公開している。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
搬入と設置の条件をあわせて相談する。約65kgにあたる。
実物を確認する
弧の張り出しと大きさは、実物で確かめられるとよい。
石の模様も個体ごとに異なる。
中古の流通
製造の時期によって光源の仕様が異なる場合がある。年式を確かめる。
確認箇所は、石の台の欠けと染み、腕の伸縮と擦れ、傘の傷、ケーブルである。
購入前チェックリスト
- 重量約65kg(うち台が約60kg)
- 搬入と設置に複数人を要すること
- 置き場所(全幅約2,150〜2,200mm)と腕の下の空間
- 設置後に動かすことが容易ではないこと
- 床の耐荷重と保護材の要否
- 電球が別売であること
- 差込口の位置(ケーブル約2,700mm)
- 石の模様に個体差が生じること
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- フロスは公式サイトで製品情報を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なります。
- どこで購入できますか?
- フロスの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。搬入と設置の条件もあわせてご相談ください。
- 重量はどのくらいですか?
- 約65kgで、うち台が約60kgです。搬入と設置には複数人を要するため、経路と床の耐荷重をお確かめください。台には運搬用の穴が開いています。
- 設置に必要な寸法を教えてください。
- 全高約2,400mm、全幅約2,150〜2,200mmです。台から2m以上離れた場所を照らすため、腕の下に人が通る空間も想定してください。
- 高さは変えられますか?
- 腕を伸縮させて高さと角度を変えられます。傘も回転するため光の向きを変えられます。
- 電球は付属しますか?
- 別売です。E26口金の電球を用い、LEDの型もあります。ケーブルの長さは約2,700mmのため差込口の位置もお確かめください。
- 収蔵されている美術館はありますか?
- ニューヨーク近代美術館が収蔵しています(アルコ フロアランプ、1962年、収蔵番号65.1990)。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 石の台は柔らかい布で拭き、酸に弱いためこぼした液体はすぐに拭き取ってください。腕と傘は柔らかい布で拭き、研磨剤は仕上げを損ないます。伸縮の箇所は動きを定期的にお確かめください。