このページについて
キンツレ ウォールクロックは、ハインリッヒ・メラーが1930年代に手がけた壁掛け時計である。生産は終了しており、中古でのみ入手できる。当初は機械式だが、現存する個体には電池式に換装されたものが多い。
このページでは、機構の換装、中古でのみ入手できること、中古で確かめる箇所、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
ハインリッヒ・メラーの設計思想や経歴について詳しくはハインリッヒ・メラー プロフィールページをご覧ください。
キンツレ ウォールクロックのデザインストーリーについて詳しくはキンツレ ウォールクロック紹介ページをご覧ください。
ヴィンテージ品の基本情報:仕様・サイズ・素材
キンツレ ウォールクロックの生産は終了している。中古でのみ入手できる。
| 正式名称 | キンツレ ウォールクロック |
|---|---|
| 現行生産 | 1930年代の型の生産は終了している。中古でのみ入手できる |
| 復刻・リプロダクト | ない |
| 主要素材 | 木または金属の枠。針と指標は真鍮。ガラスは膨らんだ形状のものがある。型によって異なる |
| ムーブメント | 当初は機械式。現存する個体には電池式に換装されたものが多い |
| 代表的なサイズ | 文字盤の直径は約200〜250mm。枠の外形は約280mm四方の個体が確認される。型によって異なる |
| 文字盤の特徴 | 白または象牙色の地に、真鍮の浮き出た指標と分の目盛。製造元の表示が入る |
| 取り付け方法 | 背面のフックによるものが一般的。型によって吊り下げる方式もある |
| 収蔵 | 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない |
| 価格 | 生産は終了しており、価格は中古の市場で決まる。型、状態によって幅がある。一定していない |
型によって寸法と素材が異なる。木の枠と金属の枠があり、ガラスの形状も型による。
機構の換装
当初は機械式の機構による。現存する個体には、電池式に換装されたものが多い。
| 比較項目 | 機械式のまま | 電池式に換装 |
|---|---|---|
| 動力 | ぜんまいを巻く | 電池による |
| 日常の操作 | 定期的に巻く | 電池を交換する |
| 精度 | 調整を要する場合がある | 機構による |
| 修理 | 時計の専門業者による | 機構ごとの交換で対応する場合がある |
購入時にどちらの状態かを確かめる。外観からは判別できない場合がある。
機械式のまま用いる場合、定期的な調整を要する。対応できる業者を事前に調べておく。
選び分けの目安
- 日常の使い方を考える場合
- 機械式では定期的にぜんまいを巻く。電池式では電池を交換する。
- 維持の手間を考える場合
- 機械式は調整を要する場合がある。対応できる業者を調べる。
- 購入時に確かめること
- どちらの状態かを確認する。外観からは判別できない場合がある。
中古でのみ入手できること
1930年代の型の生産は終了している。復刻もない。中古でのみ入手できる。
型によって寸法と素材が異なる。文字盤の直径は約200〜250mm、枠の外形は約280mm四方の個体が確認される。
そのため、写真だけでなく実物の寸法と仕様を確かめることになる。
いつどの型が流通するかは決まらない。希望する型がある場合、時間をかけて探すことになる。
選び分けの目安
- 設置場所の寸法が決まっている場合
- 型によって異なる。実物の寸法を確かめる。
- 特定の型を求める場合
- 流通の時期は決まらない。時間をかけて探すことになる。
- 素材から選ぶ場合
- 木の枠と金属の枠がある。型によって異なる。
中古で確かめる箇所
製作から90年ほどを経ているため、状態の確認が購入の判断に関わる。
| 箇所 | 確かめること |
|---|---|
| 機構 | 機械式か電池式に換装されているか。動くか |
| 文字盤 | 変色、染み、指標の浮きや欠け |
| 真鍮の針と指標 | 色の変化、腐食、欠け |
| ガラス | 傷、欠け。膨らんだ形状の個体では縁を確認する |
| 枠 | 木の枠では割れと反り、金属の枠では腐食 |
| 背面 | 取り付けの金具の状態、製造元の表示 |
機械式の修理は時計の専門業者による。部品の入手も難しい。対応の可否と費用を事前に調べておく。
選び分けの目安
- 使用を前提とする場合
- 機構が動くかを確かめる。機械式では調整の要否も確認する。
- 状態を重視する場合
- 文字盤の変色と真鍮の腐食を確認する。補修は難しい。
- 修理を考える場合
- 機械式は専門業者による。部品の入手も難しい。
同種の時計との比較
時計は入手の条件と機構の扱いで性格が分かれる。
| 比較項目 | キンツレ | ステーションクロック | リキクロック |
|---|---|---|---|
| 入手 | 中古のみ | 購入できる | 購入できる |
| 機構 | 機械式または換装された電池式 | 電池で動く | 電池で動く(電波を受信する型もある) |
| 寸法 | 型による | 複数から選ぶ | 複数から選ぶ |
| 修理 | 専門業者による | 取扱店に確認する | 取扱店に確認する |
| 指標 | 真鍮の浮き出た指標と数字 | 独自の書体による数字 | 数字と分の目盛 |
選び分けの目安
- 新品で入手したい場合
- この製品は中古のみ。購入できる製品とは条件が異なる。
- 維持の手間を考える場合
- 機械式では調整を要する場合がある。修理も専門業者による。
- 寸法を指定したい場合
- 型による。複数から選べる製品とは条件が異なる。
使用感と設置条件
文字盤の読み取り
白または象牙色の地に、真鍮の浮き出た指標と分の目盛を持つ。
浮き出た指標は光を受けて陰影をつくる。設置場所の照明によって見え方が変わる。
経年で文字盤が変色している個体もある。読み取りやすさが変わる。
壁への取り付け
背面のフックによるものが一般的。型によって吊り下げる方式もある。
取り付けの金具が経年で傷んでいる場合がある。掛ける前に確かめる。
機械式の場合の操作
定期的にぜんまいを巻く。巻く間隔は個体によって異なる。
時刻の進み方に誤差が生じる場合がある。調整の方法を業者に確認する。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
真鍮の針と指標は空気に触れて色が濃くなる。湿気の多い環境では腐食も進む。
文字盤は経年で変色する。染みが生じている個体もある。
木の枠は湿度の変化で反る。割れが生じる場合もある。
機械式の機構は油が固まる。動きが悪くなる。
日常の手入れ
- ガラス
- 柔らかい布で拭く。研磨剤は表面を傷める。
- 枠
- 乾いた布で拭く。木の枠では水分を残さない。
- 文字盤と針
- 自分で触れない。清掃は業者に依頼する。
- 置き場所
- 直射日光と湿気を避ける。文字盤の変色と真鍮の腐食が進む。
修理と部品
機械式の修理は時計の専門業者による。部品の入手も難しい。
電池式に換装されている個体では、機構ごとの交換で対応できる場合がある。
どこで買うか
入手の経路
生産は終了しており、中古の市場でのみ流通する。20世紀の生活用品を扱う販売店と、競売による。
価格は型、状態によって幅がある。一定していない。
実物を確認する
機構が機械式か電池式に換装されているかを確かめる。外観からは判別できない場合がある。
文字盤の変色と真鍮の状態も、実物で確認する。
購入前の確認
実物の寸法を確かめる。型によって異なる。
機械式の修理に対応できる業者と、その費用を事前に調べておく。
購入前チェックリスト
- 生産が終了しており、中古でのみ入手できること
- 機構が機械式か電池式に換装されているか
- 機構が動くか、機械式では調整の要否
- 実物の寸法(型によって異なる)
- 文字盤の変色と染み
- 真鍮の針と指標の腐食
- 取り付けの金具の状態
- 修理に対応できる業者と費用
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- 生産は終了しており、価格は中古の市場で決まります。型、状態によって幅があり一定していません。
- どこで購入できますか?
- 生産は終了しており、中古の市場でのみ流通します。20世紀の生活用品を扱う販売店と、競売によります。
- 新品は買えますか?
- 買えません。1930年代の型の生産は終了しており、復刻もありません。中古でのみ入手できます。
- 機械式ですか?
- 当初は機械式の機構によりますが、現存する個体には電池式に換装されたものが多くなります。購入時にどちらの状態かをお確かめください。外観からは判別できない場合があります。
- 機械式のまま使う場合の手間を教えてください。
- 定期的にぜんまいを巻く必要があり、巻く間隔は個体によって異なります。時刻の進み方に誤差が生じる場合もあり、調整の方法を業者にご確認ください。
- 寸法を教えてください。
- 型によって異なります。文字盤の直径は約200〜250mm、枠の外形は約280mm四方の個体が確認されています。実物の寸法をお確かめください。
- 中古で何を確かめればよいですか?
- 機構が機械式か電池式に換装されているかと動くか、文字盤の変色と染み、真鍮の針と指標の腐食、ガラスの傷と欠け、枠の割れや腐食、取り付けの金具の状態をご確認ください。
- 傷んだら直せますか?
- 機械式の修理は時計の専門業者によります。部品の入手も難しいため、対応の可否と費用を事前にお調べください。電池式に換装されている個体では、機構ごとの交換で対応できる場合があります。