このページについて
ハル チューブ(アウトドア仕様)は、ジャスパー・モリソンが2010年に設計しヴィトラが製造する椅子である。樹脂の座面を鋼管の脚に載せる。通常の樹脂による仕様と、再生した樹脂による仕様の2つがある。
このページでは、2つの仕様の違い、屋外で使う場合の条件、選べる色と脚裏の部品、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
ジャスパー・モリソンの設計思想や経歴について詳しくはジャスパー・モリソン プロフィールページをご覧ください。
HAL チューブ アウトドアのデザインストーリーについて詳しくはHAL チューブ アウトドア紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
HAL チューブ アウトドアは、ポリプロピレン製のシートシェルとパウダーコート仕上げのスチールチューブ脚を組み合わせた構成である。アウトドア使用の要件を満たすのはパウダーコート仕上げの脚部を選択した場合であり、クロームメッキ仕上げは屋内使用が基本となる点に留意されたい。現行ラインナップでは、バージン素材を用いた「HAL Tube」と、リサイクル素材を用いた「HAL RE Tube」の2系統が存在し、いずれもパウダーコート脚の選択によりアウトドア仕様となる。
| 正式名称(日本語) | ハル チューブ(アウトドア仕様)/ハル RE チューブ(アウトドア仕様) |
|---|---|
| 製造ブランド | ヴィトラ |
| 製造国 | EU |
| シートシェル素材 | 通常の仕様は着色したポリプロピレン。RE の仕様は再生したポリプロピレンによる |
| ベース素材 | 鋼管。粉体塗装の仕上げが屋外に対応する。クロームめっきの仕上げは屋内向け |
| サイズ | 幅470 × 奥行490 × 高さ790mm |
| 座面高 | 430mm |
| 重量 | 約4.5kg |
| シェルカラー(HAL Tube) | 白のみ |
| シェルカラー(HAL RE Tube) | 7色を展開する。再生した素材のため、細かい斑点が現れる |
| ベースカラー(パウダーコート) | 2色 |
| グライド | 絨毯向けの樹脂の部品が標準で付く。硬い床向けのフェルトの部品も選べる |
| スタッキング | できない。重ねられる別の仕様が用意される |
| オプション | 座面のクッション(ネジで固定する)、カバー |
| 認証・規格 | GREENGUARD Gold認証 |
| 耐候性 | アウトドア使用可(パウダーコート仕上げベース選択時のみ) |
| 価格 | ヴィトラは公式サイトで価格を公表していない(2026年8月19日確認)。正規取扱店への問い合わせによる。仕様と色で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受ける |
2つの仕様
座面の樹脂によって2つの仕様がある。素材のほか、選べる色も異なる。
| 比較項目 | 通常の仕様 | RE の仕様 |
|---|---|---|
| 座面の樹脂 | 着色したポリプロピレン | 再生したポリプロピレン |
| 色 | 白のみ | 7色 |
| 表面 | 均一 | 細かい斑点が現れる |
| 脚 | 粉体塗装の鋼管(2色) | 粉体塗装の鋼管(2色) |
選び分けの目安
- 色を選びたい場合
- RE の仕様は7色を展開する。通常の仕様は白のみである。
- 均一な表面を求める場合
- RE の仕様は再生した素材のため、細かい斑点が現れる。均一な表面を求める場合は通常の仕様が該当する。
類似商品・競合との比較
屋外で使える樹脂の椅子は、脚の構成と重ねられるかで性格が分かれる。
| 比較項目 | ハル チューブ | ベジタルチェア | トリックスAチェア |
|---|---|---|---|
| 構造 | 座面と脚が分かれる | 一体 | 一体 |
| 座面の素材 | ポリプロピレン | ガラス繊維で強化したポリアミド | 亜鉛めっきした鋼板 |
| 重ねられるか | 不可(重ねられる別の仕様がある) | 可 | 可 |
| クッション | 別に注文できる | なし | なし |
| 重量 | 約4.5kg | 約5.5kg | 約4.5kg |
選び分けの目安
- 使わない時期に片付ける場合
- この仕様は重ねられない。重ねる必要がある場合、別の仕様が該当する。
- 座面の硬さを和らげたい場合
- 座面のクッションを別に注文できる。ネジでシェルに固定する。
- 脚の見え方を選びたい場合
- 脚は2色から選ぶ。座面の色との組み合わせで印象が変わる。
使用感と設置条件
屋外で使う
屋外に対応するのは粉体塗装の脚の仕様である。クロームめっきの仕上げは屋内向けで、屋外では使えない。購入時に確認する。
樹脂の座面は紫外線で劣化し、色が変わる。屋外に置く場合、この進行が屋内より早い。
座面に穴を持たないため、雨が降ると水が溜まる。使う前に拭き取ることになる。
座り方と寸法
幅470×奥行490×高さ790mm、座面高430mm。重量は約4.5kgで、片手で持ち上げられる。
座面は樹脂そのもので、詰め物を持たない。座面のクッションを別に注文でき、ネジでシェルに固定する。
脚裏の部品
絨毯向けの樹脂の部品が標準で付く。硬い床向けのフェルトの部品も選べる。
屋外で使う場合、設置面に応じて選ぶ。石やコンクリートの上では、標準の部品が摩耗する。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
ポリプロピレンは紫外線で劣化し、色が変わる。屋外に置く場合、この進行が屋内より早い。表面に細かい傷が付くと、光の反射が変わる。
粉体塗装は塗膜が厚く傷に強いが、剥がれると下地の金属が露出する。露出した箇所からは錆が進む。脚の先端が起点になりやすい。
座面と脚の接合部には、座るたびに力がかかる。緩みが生じた場合、早めに対処する。
日常の手入れ
- 座面
- 固く絞った布で拭ける。汚れは薄めた中性洗剤で落とす。研磨剤は表面を傷める。
- 脚
- 乾いた布で拭く。水気を残さない。塗装が剥がれた箇所は、錆が出る前に取扱店へ相談する。
- 脚裏の部品
- 摩耗の状態を確かめる。設置面に合わないものを使うと、床と部品の双方を傷める。
- 雨のあと
- 座面に溜まった水を拭き取る。接合部に水が残らないようにする。
どこで買うか
取扱店の調べ方
ヴィトラは公式サイトで製品情報を公開している。同社は価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによる。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
注文の際に決める項目は、仕様(通常またはRE)、座面の色、脚の色、脚裏の部品、クッションの有無である。屋外で使う場合、粉体塗装の脚の仕様を選ぶ。
実物を確認する
RE の仕様は再生した素材のため、細かい斑点が現れる。この見え方は現物で確かめられるとよい。
中古の流通
2010年以降の個体が流通している。相場は仕様、色、状態で幅があり、一定していない。
確認箇所は、座面の色の変化と傷、脚の塗装の剥がれと錆(とくに先端)、座面と脚の接合部の緩み、脚裏の部品の有無である。屋外で使われた個体では、色の変化が進んでいる。
購入前チェックリスト
- 仕様の選択(通常は白のみ/RE は7色)
- 脚の仕上げ(屋外は粉体塗装。クロームめっきは屋内向け)
- 脚の色(2色)
- 脚裏の部品(設置面に応じて選ぶ)
- クッションの有無
- 重ねられないこと
- 座面に水が溜まること
- 中古の場合、脚の先端の錆と色の変化
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- ヴィトラは公式サイトで価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによります(2026年8月19日確認)。仕様と色で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受けます。
- どこで購入できますか?
- ヴィトラの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
- 通常の仕様と RE の仕様はどう違いますか?
- 座面の樹脂が異なります。通常の仕様は着色したポリプロピレンで色は白のみ、RE の仕様は再生したポリプロピレンで7色を展開します。RE の仕様は再生した素材のため細かい斑点が現れます。均一な表面を求める場合は通常の仕様が該当します。
- 屋外で使えますか?
- 屋外に対応するのは粉体塗装の脚の仕様です。クロームめっきの仕上げは屋内向けで屋外では使えないため、購入時にご確認ください。樹脂の座面は紫外線で劣化し、屋外では色の変化が屋内より早く進みます。
- 雨に濡れても大丈夫ですか?
- 座面に穴を持たないため、雨が降ると水が溜まります。使う前に拭き取ってください。接合部に水が残らないようご注意ください。
- 重ねて収納できますか?
- できません。重ねられる別の仕様が用意されています。
- 脚裏の部品はどれを選べばよいですか?
- 絨毯向けの樹脂の部品が標準で付き、硬い床向けのフェルトの部品も選べます。屋外で使う場合は設置面に応じてお選びください。石やコンクリートの上では標準の部品が摩耗します。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 座面は固く絞った布で拭けます。汚れは薄めた中性洗剤で落とし、研磨剤は使わないでください。脚は乾いた布で拭き、水気を残さないでください。粉体塗装は剥がれると下地の金属が露出し、露出した箇所から錆が進みます。脚の先端が起点になりやすいため、剥がれた箇所は錆が出る前に取扱店へご相談ください。