概要

ベオラブ 8は、バング&オルフセンが2023年に発表したスピーカーである。同社のベオラブシリーズのなかでは小型にあたる。球と円柱を組み合わせたアルミニウムの筐体を、デンマーク・ストルーアの自社工場で削り出す。単体でも、ステレオやサラウンドの構成要素としても使える。

特徴・コンセプト

筐体を削り出す

筐体は板金を組むのではなく、アルミニウムの塊から旋盤加工と切削で成形される。継ぎ目がないため、球から円柱へ移る面が途切れない。加工の後にアルマイト処理を施し、表面の色と硬さを与える。ナチュラル、ゴールド、ブラックの仕上げが用意される。

カバーを自動で見分ける

前面のカバーは、デンマーク製オーク無垢材を層状に並べたものと、織りのファブリックから選べる。素材が違えば音の通り方も変わるため、カバー側の磁石を本体のセンサーが読み取り、特性を切り替える。使う人が設定を変える必要がない。

音の広がりを変える

ツイーター、ミッドレンジ、ウーファーの3ウェイ構成をとる。各ユニットに専用のアンプを割り当て、受け持つ周波数の境目を操作することで、音の広がる角度を変えられる。狭くすれば特定の位置に定位し、広くすれば部屋全体へ拡散する。内蔵マイクで室内の反射を測り、特性を補正する機能も備える。

設置と接続

卓上スタンド、フロアスタンド、壁掛け、天井吊りの4通りに対応し、設置方法に応じて特性が切り替わる。Wi-FiとBluetoothに加え、有線の接続も持つ。ストリーミングを担うモジュールは交換できる設計で、規格が変わっても本体を置き換えずに済む。

エピソード

筐体を製造するFactory 5は、バング&オルフセンがデンマーク・ユトランド半島西部のストルーアに持つ工場である。同社は1925年の創業以来この地を拠点としており、切削から研磨、アルマイト処理、精密加工までを一箇所で行っている。

ベオラブ 8は2023年9月、米国デンバーのCEDIA Expoで初めて公開され、同年10月に発売された。

評価と影響

モジュールを交換できる構成と、旧来の製品との接続を維持する設計をとる。同じバング&オルフセンのベオサウンド バランスベオサウンド A5と同様、機器としての表示を抑え、素材の質感で構成する方向にある。Cradle to Cradleの認証を取得している。

基本情報

名称 ベオラブ 8 / Beolab 8
ブランド バング&オルフセン(Bang & Olufsen)
発表年 2023年
デザインの成立国 デンマーク
分類 スピーカー
筐体 アルミニウム削り出し(アルマイト処理)。ナチュラル/ゴールド/ブラック
前面カバー オーク無垢材の層状構造、または織りのファブリック(本体が自動で判別)
音響 3ウェイ構成。音の広がる角度の切り替えと室内音響の自動補正に対応
設置 卓上スタンド/フロアスタンド/壁掛け/天井吊り
接続 Wi-Fi、Bluetooth、有線。ストリーミングモジュールは交換可
認証 Cradle to Cradle Certified

Reference