概要
ベオサウンド バランスは、バング&オルフセンが2020年に発表したワイヤレススピーカーである。設計は、英国のデザインスタジオLAYERを率いるベンジャミン・ヒューバートによる。木や石のベースの上に、布で包んだ円筒形の本体を載せる構成をとる。
特徴・コンセプト
上下で素材を分ける
下部は無垢のオーク材、大理石、アルミニウムのいずれかによるベース、上部は編んだ布に包まれたスピーカー部という二つの部分で構成される。重い素材を下に置くことで重心が下がり、細い円筒形でも倒れにくい。同時に、木や石の質感が家具に近い見え方をつくる。
両者の境目には、穴を並べたアルミニウムのグリルが挟まる。この穴はウーファーの音を通す開口であると同時に、内部の熱を逃がす通気孔でもある。
音の向きを変える
複数のドライバーユニットを配置し、鳴らす組み合わせと位相を変えることで音の指向性を制御する。部屋全体へ均一に広げる使い方と、特定の方向へ集める使い方を切り替えられる。設置した部屋の反射を内蔵マイクで測り、その結果に応じて特性を補正する機能も備える。
操作部を隠す
本体上面の操作パネルは、人が近づくと点灯し、離れると消える。使わないときはアルミニウムの面だけが残るため、機器としての表示が視界に入らない。
接続
Wi-FiとBluetoothに対応し、AirPlay 2、Chromecast built-in、Spotify Connect、TIDAL Connectなどのストリーミングを扱える。同社のマルチルーム機能に対応し、2台を組み合わせてステレオで鳴らすこともできる。
エピソード
「バランス」という名称には二つの意味がある。木や石のベースと布に包まれた上部という異なる素材が一つの形にまとまるという造形上の意味と、部屋全体へ広げる音と一方向へ集める音を切り替えられるという音響上の意味である。
グリルの穴の配置には、フィボナッチ数列にもとづく螺旋状のパターンが用いられている。等間隔に並べると規則的な干渉が生じやすいが、螺旋状に散らすことでこれを避けられる。
評価と影響
機器としての外観を抑え、素材の質感で構成する方向をとる。同じベオサウンド A5など、バング&オルフセンの製品には家具に近い扱いのものが複数ある。価格は高い部類にあたる。
ベンジャミン・ヒューバートの設計思想や経歴について詳しくはベンジャミン・ヒューバートプロフィールページをご覧ください。
バング&オルフセンの歴史や他の製品について詳しくはバング&オルフセンブランドページをご覧ください。
基本情報
| 名称 | ベオサウンド バランス / Beosound Balance |
|---|---|
| デザイナー | ベンジャミン・ヒューバート(Benjamin Hubert/LAYER) |
| ブランド | バング&オルフセン(Bang & Olufsen) |
| 発表年 | 2020年 |
| デザインの成立国 | デンマーク |
| 分類 | ワイヤレススピーカー |
| 構造 | 木・石・金属のベースに、布で包んだ円筒形の本体を載せる |
| 主要素材 | アルミニウム、オーク材または大理石、ニットテキスタイル |
| 音響 | 7基のドライバーユニット。指向性の制御と室内音響の自動補正に対応 |
| 操作 | 近接センサー式のタッチパネル(人が離れると消灯) |
| 接続 | Wi-Fi、Bluetooth、AirPlay 2、Chromecast built-in、Spotify Connect、TIDAL Connect ほか |
Reference
- Beosound Balance | Bang & Olufsen
- https://www.bang-olufsen.com/en/us/speakers/beosound-balance