このページについて
シェルチェア CH07 は、ハンス・J・ウェグナーが1963年に設計した椅子である。カール・ハンセン&サンが製造する。脚は3本による。座面の高さは350mmと低い。
このページでは、3本脚と設置、座面の高さと寸法、ライセンスを受けていない製品との違い、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
ハンス・J・ウェグナーの設計思想や経歴について詳しくはハンス・J・ウェグナー プロフィールページをご覧ください。
シェルチェア CH07のデザインストーリーについて詳しくはシェルチェア CH07 紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
シェルチェア CH07の正規品は、1908年創業のデンマーク家具メーカー、カール・ハンセン&サンが独占的にデンマーク国内で製造している。座面と背もたれは成形合板(フォームプレスベニヤ)によって一体的に形づくられ、翼のような有機的な三次元曲面を実現している。三本の脚もまた積層ベニヤで構成され、前二本の脚は一枚の木材から一体成形されるという高度な木工技術の成果である。後脚は優雅なアーチを描きながら背もたれを支え、椅子全体に浮遊するような軽快さを与えている。座面と背もたれにはポリウレタンフォームのクッションが張地とともに固定され、彫刻的な美しさと快適な座り心地を両立させている。
| 正式名称 | シェルチェア CH07 |
|---|---|
| 製造ブランド | カール・ハンセン&サン |
| 構造素材 | 成形した合板。脚は積層した合板による |
| クッション | 座面と背もたれが一体になる座布団。フォームによる |
| 木材 | 3種の樹種から選ぶ |
| 仕上げ | 樹種によって選べる仕上げが異なる。塗装、オイル、着色がある |
| 張地 | 革と布から選ぶ。選べる範囲は取扱店に確認する |
| サイズ | 幅920 × 奥行830 × 高さ740mm。座面の高さ350mm、座面の幅460mm、座面の奥行480mm。背もたれの高さ390mm |
| 重量 | 約13.5kg |
| 収蔵 | 本製品の美術館収蔵は、公開情報の範囲では確認できていない |
| 価格 | カール・ハンセン&サンは公式サイトで製品情報を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なる。樹種、仕上げ、張地で価格が変わる |
| 脚構造 | 3本による。前の2本は1枚の積層した合板から一体で成形する。後ろの1本は別に製作する |
3本脚と設置
脚は3本による。前の2本は1枚の積層した合板から一体で成形し、後ろの1本は別に製作する。
3点で接するため、床が水平でなくてもがたつかない。
いっぽうで後ろの脚は1本にあたる。背もたれに体重をかけた際の支えが1点になる。
脚は木のため、床に接する箇所も木による。床材によっては傷が付く。
選び分けの目安
- 床が水平でない場合
- 3点で接するためがたつかない。4本脚とは条件が異なる。
- 座り方を考える場合
- 後ろの脚は1本。背もたれに体重をかけた際の支えが1点になる。
- 床材を確かめる場合
- 木の脚が床に接する。保護材の要否を確かめる。
座面の高さと寸法
座面の高さは350mm。低い部類にあたる。
背もたれの高さは390mm。頭を預ける構成ではない。
幅920 × 奥行830mm。座面の幅460mm、奥行480mm。外形に対して座面は小さい。
座面が低いため、立ち座りの動作が一般的な椅子とは異なる。実際に座って確かめられるとよい。
選び分けの目安
- 立ち座りを考える場合
- 座面の高さ350mm。低い部類にあたる。実際に座って確かめる。
- 置き場所を確かめる場合
- 幅920 × 奥行830mm。外形に対して座面は小さい。
- 頭を預けたい場合
- 背もたれの高さ390mm。頭を預ける構成ではない。
ライセンスを受けていない製品との違い
本製品には、ライセンスを受けていない類似の製品が流通する。
| 比較項目 | 正規品 | ライセンスを受けていない製品 |
|---|---|---|
| 製造 | カール・ハンセン&サンによる | 製造元は個々に異なる |
| 脚の成形 | 前の2本は一体で成形する | 公表されない場合がある |
| 素材 | 公表される樹種による | 公表されない場合がある |
| 張地 | 公表される素材による | 個々に確認が要る |
| 部品の供給 | 取扱店を通じて相談できる | 個々に異なる |
3本脚で荷重を支える構成のため、脚の成形と素材は強度に関わる。確認する事項になる。
選び分けの目安
- 強度を確かめる場合
- 脚の成形と素材を確認する。3点で荷重を支える構成にあたる。
- 素材を確かめる場合
- 正規品は樹種と張地が公表される。
- 長く使う前提の場合
- 部品の供給と張り替えの対応を確かめる。
同種の椅子との比較
椅子は脚の数と座面の高さで性格が分かれる。
| 比較項目 | CH07 | メリベルスツール | パパベアチェア |
|---|---|---|---|
| 脚の数 | 3本 | 3本 | 4本 |
| 座面の高さ | 350mm | 384mm | 420mm |
| 背もたれ | 高さ390mm | 持たない | 高く左右に張り出す |
| 座面 | フォームの座布団 | 木(中央に凹み) | 天然の素材による詰め物 |
| 奥行 | 830mm | 直径330mm | 950mm |
選び分けの目安
- 床が水平でない場合
- 3本脚のためがたつかない。4本脚とは条件が異なる。
- 立ち座りを考える場合
- 座面の高さ350mm。より低い部類にあたる。
- 置き場所を確かめる場合
- 幅920 × 奥行830mm。外形に対して座面は小さい。
使用感と設置条件
座布団
座面と背もたれが一体になる座布団による。フォームを用いる。
経年で沈む。張地の交換とあわせて確認する。
シェルの形状
成形した合板による。座面の左右が上に反る形状にあたる。
肘掛けを持たない。座面の縁に腕を置くことになる。
重量と搬入
約13.5kg。幅920mmが通る搬入経路を確かめる。
組み立ての要否は取扱店に確認する。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
成形した合板は日光で色が変わる。オイルの仕上げではとくに進む。
革の張地は使用によって色と質感が変わる。布の張地は日光で色褪せる。
フォームの座布団は経年で沈む。座る位置が偏ると差が生じる。
脚の先端は床に接して擦れる。3点で接するため荷重が集中する。
日常の手入れ
- シェル
- 乾いた布で拭く。オイルの仕上げでは定期的な手入れを要する。
- 革の張地
- 乾いた柔らかい布で拭く。水分をすぐに拭き取る。
- 布の張地
- 埃を払う。直射日光を避ける。
- 脚の先端
- 床に接する箇所の状態を確かめる。荷重が集中する。
修理と部品
張地の交換や座布団の補修については、取扱店を通じて相談する。
どこで買うか
取扱店の調べ方
カール・ハンセン&サンは公式サイトで製品情報を公開している。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
樹種、仕上げ、張地から選ぶ。取り扱われる範囲は取扱店によって異なる。納期も確かめる。
実物を確認する
座面の高さ350mmでの立ち座りは、実際に座って確かめられるとよい。
樹種と張地の組み合わせによる見え方も現物で分かる。
中古の流通
1963年に生産され、その後1998年から再び生産されている。年式を確かめる。
確認箇所は、シェルの傷と接合部、脚の先端、張地の状態、座布団の沈みである。
購入前チェックリスト
- 脚が3本であること(後ろの脚は1本)
- 座面の高さ350mm(実際に座って確かめる)
- 背もたれの高さ390mm(頭を預ける構成ではない)
- 置き場所(幅920 × 奥行830mm)と搬入経路
- 樹種と仕上げの組み合わせ
- 張地の選択
- 木の脚が床に接すること
- 肘掛けを持たないこと
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- カール・ハンセン&サンは公式サイトで製品情報を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なります。樹種、仕上げ、張地で価格が変わります。
- どこで購入できますか?
- カール・ハンセン&サンの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
- 脚が3本ですが安定しますか?
- 3点で接するため床が水平でなくてもがたつきません。前の2本は1枚の積層した合板から一体で成形し、後ろの1本は別に製作します。ただし後ろの脚は1本のため、背もたれに体重をかけた際の支えが1点になります。
- 座面が低いと聞きました。
- 座面の高さは350mmで低い部類にあたります。立ち座りの動作が一般的な椅子とは異なるため、実際に座ってお確かめください。
- 設置に必要な寸法を教えてください。
- 幅920×奥行830×高さ740mmです。座面は幅460×奥行480mmで、外形に対して座面は小さくなります。搬入経路もお確かめください。
- 背もたれに頭を預けられますか?
- 背もたれの高さは390mmで、頭を預ける構成ではありません。また肘掛けを持たないため、座面の縁に腕を置くことになります。
- 正規品かどうかはどう見分けますか?
- 本製品にはライセンスを受けていない類似の製品が流通します。3本脚で荷重を支える構成のため、脚の成形と素材は強度に関わります。仕様が公表されるかをご確認ください。
- 手入れはどうすればよいですか?
- シェルは乾いた布で拭き、オイルの仕上げでは定期的な手入れを要します。革の張地は乾いた柔らかい布で拭き、布の張地は埃を払い直射日光を避けてください。脚の先端は3点で接するため荷重が集中します。