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PK80 デイベッドは、ポール・ケアホルムが1957年に設計しフリッツ・ハンセンが製造する寝椅子である。背もたれと肘掛けを持たない。高さ300mm、幅1,900mm。ステンレス鋼の枠に、詰め物を載せる。

このページでは、背もたれを持たない構成、張り地の選択、正規品の識別、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

PK80デイベッドは、フリッツ・ハンセン社が「ポール・ケアホルム・コレクション」の一作品として製造・販売している。1957年の発表当初はE. Kold Christensen社が製造を担い、1982年にフリッツ・ハンセン社が製造権を継承して以来、オリジナルの設計図と製造技術を忠実に守りながら、デンマーク国内の自社工場にて一点一点丁寧に製作されている。

基本スペック

正式名称 PK80 デイベッド
製造ブランド フリッツ・ハンセン
製造国 デンマーク
サイズ 幅1,900 × 奥行800 × 高さ300mm
フレーム ステンレス鋼。つや消しの研磨仕上げによる
ベッドプレート 塗装した合板による
クッション中材 粒状のフォームと、獣毛とラテックスを混ぜた材による
張り地(ファブリック) 布から選ぶ
張り地(レザー) 革から選ぶ。なめし方と仕上げの異なる4種が展開される
価格 フリッツ・ハンセンは公式サイトで価格を公表していない(2026年8月19日確認)。正規取扱店への問い合わせによる。張り地で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受ける
保証 20年
受注生産 受注生産。納期は取扱店に確認する
収蔵 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない。同じ設計者の他の作品では、MoMA が PK24 シェーズロング(557.2010)とトリエンナーレ チェア(138.1968)を、V&A が model 11(CIRC.456-1970)を収蔵している

※価格は張り地の種類・グレードにより大きく異なる。キャンバス仕上げが最も手頃であり、レザーグレードが上がるほど高価格となる。最新の正確な価格はフリッツ・ハンセン正規販売店にてご確認いただきたい。

正規品とライセンスを受けていない製品の違い

権利者のライセンスを受けていない同型の製品が流通している。公表されている情報から確認できる差を整理する。仕様が公表されていない項目は「公表なし」と記し、推測では埋めていない。

公表されている仕様

フリッツ・ハンセンは、枠がステンレス鋼でつや消しの研磨仕上げによること、床板が塗装した合板であること、詰め物の構成、寸法、デンマークでの製造、20年の保証を公表している。

ライセンスを受けていない製品では、これらの仕様が公表されていない場合が多い。枠の断面と溶接の箇所、床板と枠の納まりは外から確認できる箇所にあたる。

比較項目 正規品(フリッツ・ハンセン) ライセンスを受けていない製品
ステンレス鋼(公表) 公表なし
床板 塗装した合板(公表) 公表なし
詰め物 粒状のフォームと獣毛の材(公表) 公表なし
製造国 デンマーク(公表) 公表なし
メーカー保証 20年 対象外

背もたれを持たない構成

背もたれと肘掛けを持たない。上面が平らな面のみで構成される。

そのため、身体を預ける向きが決まらない。横になる、腰かける、いずれの姿勢にも対応する。

いっぽうで、背中を支えるものがない。長く座る用途では、壁に寄せるか、クッションを別に用意することになる。

高さ300mm。一般的な椅子(400〜450mm前後)よりかなり低い。腰かける場合、この高さからの立ち上がりになる。

選び分けの目安

横になる用途を重視する場合
幅1,900mm、奥行800mm。上面が平らな面のみで構成される。
座る用途も想定する場合
背もたれがない。壁に寄せるか、クッションを別に用意する。
立ち座りのしやすさを確かめる場合
高さ300mmは一般的な椅子よりかなり低い。この位置からの動作になる。

張り地の選択

布と革から選ぶ。革はなめし方と仕上げの異なる4種が展開される。

表面に保護の層を持つ革と、持たない革がある。保護の層を持たない革は、水分と汚れが染み込みやすい。そのかわり、経年での色の変化が現れやすい。

手入れの条件が種別によって異なる。購入時に確認する。

選び分けの目安

汚れる場面が想定される場合
表面に保護の層を持つ革が該当する。持たない革では染み込みやすい。
経年での変化を求める場合
保護の層を持たない革では、色の変化が現れやすい。
手入れの条件を確かめる場合
革の種別によって異なる。購入時に取扱店へ確認する。

類似商品・競合との比較

横になる家具は、背もたれの有無と寸法で用途が分かれる。

比較項目 PK80 PK24 ハンモックチェア PK20 ラウンジチェア
背もたれ 持たない 座面と一続き 連動して倒れる
高さ 300mm 850mm 890mm/840mm
1,900mm 670mm 800mm
身体を支える面 詰め物を載せる 籐または革 革または籐
ステンレス鋼 ステンレス鋼 ばね性のある鋼

選び分けの目安

横になる用途を重視する場合
幅1,900mm。背もたれを持たないため、向きが決まらない。
背中を支えたい場合
背もたれを持つ製品が該当する。この製品では別にクッションを用意する。
設置場所が限られる場合
幅1,900mm、奥行800mm。床面に占める範囲が大きい。

使用感と設置条件

設置に要する寸法

幅1,900×奥行800×高さ300mm。床面に占める範囲が大きい。

搬入経路が幅1,900mmを通るかを確認する。

高さ300mmのため、部屋の中で視線を遮らない。壁に寄せる配置も、部屋の中央に置く配置にも対応する。

枠と床

枠はステンレス鋼による。つや消しの研磨仕上げで、錆びにくい。

金属が床に接する。床材によっては傷が付く。接する箇所の状態を確かめ、必要に応じて保護材を用いる。

詰め物

粒状のフォームと、獣毛とラテックスを混ぜた材による。

荷重で潰れる。同じ位置に横になり続けると、その箇所だけ先に沈む。位置を変えて使う。

経年変化とメンテナンス

素材ごとに起きること

革は使用と日光によって色が濃くなる。乾燥するとひび割れる。保護の層を持たない革では、変化が現れやすい。

布は日光で色が褪せる。

詰め物は荷重で潰れる。獣毛を含むため、使ううちに偏る場合がある。

ステンレス鋼の枠は錆びにくいが、細かい傷が付く。研磨の目に逆らって擦ると跡が残る。

日常の手入れ

革の張り地
乾いた布で埃を払う。年に数回、革用のクリームで油分を補う。種別によって条件が異なるため、取扱店に確認する。
布の張り地
掃除機のブラシ付きノズルで埃を吸う。
乾いた柔らかい布で、研磨の目に沿って拭く。研磨剤は仕上げを損なう。
横になる位置
同じ位置に続けると、その箇所の詰め物が先に潰れる。位置を変えて使う。

張り替え

張り替えについては取扱店を通じて相談する。受注生産の製品にあたるため、対応の可否と期間を確認する。

どこで買うか

取扱店の調べ方

フリッツ・ハンセンは公式サイトで製品情報を公開している。同社は価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによる。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。

注文の際に決めるのは張り地である。革は種別によって手入れの条件が異なるため、あわせて確認する。

実物を確認する

背もたれを持たない構成のため、座る用途での使い勝手は実物で確かめられるとよい。高さ300mmからの立ち上がりも確認する。

幅1,900mmが設置場所に対してどの程度を占めるかも、実測しておく。

中古の流通

1957年以降の個体が流通している。1980年までは別の製造元によるものにあたるため、年式を確かめる。

相場は張り地、年式、状態で幅があり、一定していない。確認箇所は、張り地の傷みと色の変化、詰め物の潰れと偏り、枠の傷、床に接する箇所の状態である。

購入前チェックリスト

  • 張り地(布/革4種。手入れの条件が異なる)
  • 設置場所の寸法(幅1,900×奥行800mm)
  • 搬入経路(幅1,900mm)
  • 背もたれを持たないこと(座る用途ではクッションを別に用意)
  • 高さ300mm(一般的な椅子よりかなり低い)
  • 金属が床に接すること
  • 横になる位置を変えて使うこと
  • 中古の場合、年式と製造元

よくある質問

価格はどのくらいですか?
フリッツ・ハンセンは公式サイトで価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによります(2026年8月19日確認)。張り地で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受けます。
どこで購入できますか?
フリッツ・ハンセンの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。受注生産のため納期もあわせてご確認ください。
背もたれはありますか?
背もたれと肘掛けを持たず、上面が平らな面のみで構成されます。身体を預ける向きが決まらず、横になる、腰かける、いずれの姿勢にも対応します。いっぽうで背中を支えるものがないため、長く座る用途では壁に寄せるかクッションを別にご用意ください。
座り心地はどうですか?
高さ300mmは一般的な椅子(400〜450mm前後)よりかなり低くなります。腰かける場合、この高さからの立ち上がりになります。詰め物は粒状のフォームと獣毛とラテックスを混ぜた材によるものです。
張り地はどう選べばよいですか?
布と革から選べ、革はなめし方と仕上げの異なる4種が展開されます。表面に保護の層を持つ革と持たない革があり、持たない革は水分と汚れが染み込みやすいいっぽう、経年での色の変化が現れやすくなります。
設置に必要な寸法を教えてください。
幅1,900×奥行800×高さ300mmです。床面に占める範囲が大きくなります。搬入経路が幅1,900mmを通るかもご確認ください。高さ300mmのため部屋の中で視線を遮らず、壁に寄せる配置も部屋の中央に置く配置にも対応します。
床に傷が付きませんか?
金属が床に接します。床材によっては傷が付くため、接する箇所の状態を確かめ、必要に応じて保護材をご用意ください。
手入れはどうすればよいですか?
革の張り地は乾いた布で埃を払い、年に数回クリームで油分を補ってください。種別によって条件が異なるため取扱店にご確認ください。枠は乾いた柔らかい布で研磨の目に沿って拭きます。同じ位置に横になり続けるとその箇所の詰め物が先に潰れるため、位置を変えてお使いください。