概要
ケース・スタディ・ベッドは、ロサンゼルスの家具メーカー、モダニカ(Modernica)が展開するケース・スタディ・ファニチャーのプラットフォームベッドである。積層合板のヘッドボードとスチール脚で構成され、ボックススプリングを必要としない。名称は戦後の南カリフォルニアで展開された住宅実験計画に由来する。
特徴・コンセプト
有孔パネルでマットレスを受ける
プラットフォームには亜鉛めっきを施した有孔のスチールパネルが組み込まれ、マットレスを直接載せる。板で塞げば湿気がこもるが、穴があれば下から空気が抜ける。ボックススプリングが要らなくなるため、全体の高さが低く収まる。
脚で床から離す
厚みのある積層合板でヘッドボードとフレームを組み、細身のスチール脚で床から持ち上げる。ベッドは面積の大きな家具だが、床が見えるぶん占有感が減る。大型のサイズでは中央にも脚を加えて荷重を分散させる。
型を選べる
脚部とヘッドボードの形状によって複数の型が用意される。角度をつけたスチールのV字脚、曲木を用いた型、無垢材で構成する型、傾斜したヘッドボードで寄りかかりやすくした型などがある。いずれもロサンゼルスの自社工場で製作される。
素材
突板の型ではバーチまたはウォールナットの突板を積層した芯材に貼り、スチール部にはブラッシュド・ジンク仕上げを施す。無垢材の型ではサペリやハードロックメープルなどを用い、オイルで仕上げる。
エピソード
ケース・スタディ・ハウス・プログラムは、戦後の住宅需要に応える工法と間取りを実験的に示した計画で、南カリフォルニアで展開された。モダニカのシリーズ名はこれにちなむ。
評価と影響
金属と木という異なる素材を組み合わせる構成は、モダニカのシリーズに共通する。同シリーズにはシェルフやプランターも含まれ、いずれも同じ素材の扱いをとる。
4館の公開データでは、ケース・スタディ・ベッドの収蔵は確認できていない。
モダニカの歴史や他の製品について詳しくはモダニカブランドページをご覧ください。
基本情報
| 名称 | ケース・スタディ・ベッド / Case Study Bed |
|---|---|
| シリーズ | ケース・スタディ・ファニチャー(Case Study Furniture) |
| ブランド | モダニカ(Modernica) |
| デザインの成立国 | アメリカ |
| 製造地 | アメリカ(カリフォルニア州ロサンゼルス) |
| 分類 | ベッド |
| 構造 | 有孔スチールパネルでマットレスを受け、ボックススプリングを不要にする |
| 主要素材 | 積層合板(バーチ/ウォールナット突板)または無垢材(サペリ/メープルほか)、スチール |
| 型 | V字脚、曲木、無垢材、傾斜ヘッドボードほか |
| サイズ展開 | シングル/フル/クイーン/キングほか(型により異なる) |
Reference
- Case Study Furniture | Modernica
- https://www.modernica.net/collections/beds