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テーブル90は、アルヴァ・アアルトが1935年に設計しアルテックが製造する円形のテーブルである。曲げたバーチ材の脚を天板に直接取り付ける。直径と高さの異なる4つの仕様があり、天板の仕上げも複数から選ぶ。

このページでは、4つの仕様と高さの違い、天板の仕上げの選択、組み立てと設置の条件、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

テーブル90シリーズは、直径と高さの異なる4つのモデル(90A・90B・90C・90D)で構成されている。以下に代表モデルである90Aを中心としたスペックを示す。

正式名称(日本語) テーブル90
製造ブランド アルテック
製造国 脚はフィンランド。天板は仕上げにより異なり、フィンランドまたはドイツで製造される
主要素材(脚部) バーチの無垢材。曲げた脚による。水性のラッカー仕上げ
主要素材(天板) 芯材はバーチの無垢材、チップボード、または合板を格子状に組んだ芯。木口はバーチの無垢材による
天板仕上げの選択肢 バーチ突板にラッカー、白のラミネート、黒のリノリウム、節を含むバーチ突板から選ぶ
サイズ:90A 直径1,000mm。高さは日本向けの仕様が720mm、それ以外が740mm。天板厚約40mm
サイズ:90B 直径750mm。高さは日本向けの仕様が720mm、それ以外が740mm
サイズ:90C 直径600 × 高さ520mm
サイズ:90D 直径480 × 高さ440mm
価格 アルテックは公式サイトで価格を公表していない(2026年8月19日確認)。正規取扱店への問い合わせによる。寸法と仕上げで価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受ける
収蔵 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない。同じ設計者のテーブルでは、MoMA が Side Table(model 915、722.1983)ほかを収蔵している
保証 2年
組み立て 平らな梱包で届く。組み立てを要する
脚カットサービス 一部の正規取扱店が脚を切る作業に応じる。10mm単位で指定でき、元に戻せない

4つの仕様

直径と高さの異なる4つの仕様がある。高さによって用途が分かれる。

仕様 直径 高さ 用途
90A 1,000mm 720mmまたは740mm 食卓として使う
90B 750mm 720mmまたは740mm 食卓として使う(少人数)
90C 600mm 520mm 低いテーブルとして使う
90D 480mm 440mm 低いテーブルとして使う

高さの2つの規格

90A と 90B には、高さ720mmの仕様と740mmの仕様がある。日本向けは720mm、それ以外は740mmにあたる。20mmの差は、合わせる椅子との関係に影響する。購入時にどちらの仕様かを確認する。

選び分けの目安

食卓として使う場合
90A(直径1,000mm)または 90B(直径750mm)が該当する。人数から選ぶ。
低い位置で使う場合
90C(高さ520mm)と 90D(高さ440mm)は食卓の高さではない。ソファの脇などに置く。
高さを調整したい場合
一部の正規取扱店が脚を切る作業に応じる。10mm単位で指定できるが、元に戻せない。

類似商品・競合との比較

円形のテーブルは、脚の構成によって座る位置と膝を入れる高さが変わる。

比較項目 テーブル90 テーブル81 プラットナー ダイニングテーブル
天板の形 円形 長方形 円形
脚の構成 天板の縁に4本 天板の四隅に4本 中央に1つの脚部
幕板 なし なし なし
寸法の展開 4種(高さも異なる) 3種 3種
天板の仕上げ 4種から選ぶ 4種から選ぶ 寸法により5種または1種

選び分けの目安

座る位置を柔軟にしたい場合
円形のため座る位置が等間隔に決まらない。ただし脚が天板の縁にあるため、脚の位置を避けて座ることになる。
脚に膝が当たらない配置を求める場合
中央に脚部がある方式では、縁に近い位置に座れる。天板の縁に脚がある方式では、脚のあいだに座ることになる。
低い高さの仕様が要る場合
テーブル90には高さ440mmと520mmの仕様がある。

使用感と設置条件

脚の位置

曲げた脚を天板に直接取り付ける。幕板を持たないため、天板の下端まで膝を入れられる。

脚は天板の縁にあるため、脚のあいだに座ることになる。直径1,000mmの仕様では、座れる位置が脚の配置に左右される。

天板の仕上げ

バーチ突板にラッカー、白のラミネート、黒のリノリウム、節を含むバーチ突板から選ぶ。

ラミネートとリノリウムは表面に層があり、水分を防ぐ。突板の仕上げは水分が染み込む。突板は日光で色が変わり、ラミネートとリノリウムではこの変化が現れない。

脚はバーチ材で日光により色が変わるため、天板の仕上げによっては脚と天板の色の進み方に差が出る。

組み立てと搬入

平らな梱包で届き、組み立てを要する。天板と脚に分けて搬入できる。

天板は最大で直径1,000mm。円形のため、この寸法が搬入経路を通るかを確認する。

経年変化とメンテナンス

仕上げごとに起きること

バーチ突板の仕上げは日光で色が変わる。淡い色から濃い色へ進む。表層が薄いため、深い傷では下地が出る。

白のラミネートは傷と汚れに強い。角と縁は欠けやすく、剥がれると下地が露出する。

黒のリノリウムは天然の素材による。表面に傷が付くと目立つ。水分に弱く、濡れた状態が続くと変質する。

脚は曲げた木で、応力がかかった状態にある。急な乾燥は割れを招く。

日常の手入れ

突板の天板
乾いた柔らかい布で拭く。水分を残さない。
ラミネートの天板
固く絞った布で拭ける。研磨剤は表面を損なう。
リノリウムの天板
固く絞った布で拭く。水分を残さない。専用の手入れ剤を用いる場合、取扱店に確認する。
乾いた布で拭く。接合部の緩みを定期的に確かめる。

どこで買うか

取扱店の調べ方

アルテックは公式サイトで製品情報を公開している。同社は価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによる。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。

注文の際に決める項目は、仕様(4種)と天板の仕上げである。90A と 90B では高さの規格もあわせて確認する。

実物を確認する

天板の仕上げは見え方と手触りが異なる。突板の仕上げは木目が個体ごとに異なる。

脚の位置と座る位置の関係も、椅子を寄せて確かめられるとよい。

中古の流通

相場は仕様、仕上げ、状態で幅があり、一定していない。

確認箇所は、天板の傷と反り、突板の剥がれまたはラミネートの欠け、脚の曲げた部分の状態、脚と天板の接合部の緩み、脚が切られていないかである。脚を切った個体は元に戻せない。

購入前チェックリスト

  • 仕様の選択(90A/90B/90C/90D。高さが異なる)
  • 90A と 90B の高さの規格(720mm/740mm)
  • 天板の仕上げ(4種。手入れの方法が変わる)
  • 脚の位置と座る位置の関係
  • 搬入経路(天板は最大で直径1,000mm)
  • 組み立てを要すること
  • 脚を切る作業は元に戻せないこと
  • 中古の場合、脚が切られていないか

よくある質問

価格はどのくらいですか?
アルテックは公式サイトで価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによります(2026年8月19日確認)。寸法と仕上げで価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受けます。
どこで購入できますか?
アルテックの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
4つの仕様はどう違いますか?
90A は直径1,000mm、90B は750mmで、いずれも食卓の高さです。90C は直径600×高さ520mm、90D は直径480×高さ440mmで、低いテーブルとして使います。高さによって用途が分かれます。
高さに2つの規格があると聞きました
90A と 90B には高さ720mmの仕様と740mmの仕様があり、日本向けは720mm、それ以外は740mmにあたります。20mmの差は合わせる椅子との関係に影響するため、購入時にどちらの仕様かをご確認ください。
脚を短くできますか?
一部の正規取扱店が脚を切る作業に応じます。10mm単位で指定できますが、元に戻せません。中古で選ぶ場合も、脚が切られていないかをご確認ください。
椅子は選びますか?
幕板を持たないため天板の下端まで膝を入れられます。ただし脚は天板の縁にあるため、脚のあいだに座ることになります。直径1,000mmの仕様では、座れる位置が脚の配置に左右されます。
天板の仕上げはどう選べばよいですか?
バーチ突板にラッカー、白のラミネート、黒のリノリウム、節を含むバーチ突板から選べます。ラミネートとリノリウムは表面に層があり水分を防ぎますが、突板の仕上げは水分が染み込みます。突板は日光で色が変わり、ラミネートとリノリウムではこの変化が現れません。
手入れはどうすればよいですか?
仕上げによって異なります。突板の天板は乾いた柔らかい布で拭き水分を残さないでください。ラミネートの天板は固く絞った布で拭けますが研磨剤は表面を損ないます。リノリウムの天板は固く絞った布で拭き、水分を残さないでください。脚は曲げた木で応力がかかった状態にあるため、急な乾燥は割れを招きます。