スプリット・テーブル(Split Table)は、スウェーデンのデザイナー、スタファン・ホルム(Staffan Holm)がデンマークの家具ブランド、ムート(Muuto)のために2012年にデザインしたダイニングテーブルである。その名は、脚部が中央で二股に分かれる(スプリット=分割)という構造に由来する。
幅220cm、奥行90cmの大きな天板を、無垢オーク材から削り出された四本の脚が支える。北欧の木工技術とCNC加工を組み合わせた、2010年代のムートを代表する一台だった。現在はムートの現行カタログから外れており、流通は在庫品と中古市場が中心となる。
特徴・コンセプト
脚は中央部で二股に分かれ、そのまま外側へ湾曲する。太い一本の柱として立たせるのではなく、途中で割って開くことで、支持力を保ったまま見た目の重さだけが抜けている。
ホルム自身は、テーブルに有機的な表情を与えつつ、構造的な堅牢性と繊細なバランス感覚を組み合わせたかったと述べている。脚部を分割して曲げるディテールは熟練した家具職人の手仕事の質を示すものであり、スプリット・テーブルの目印になるだろう、とも語っている。
天板は無垢オーク材を長手方向に接ぎ合わせて製作され、脚部はCNC加工で精密に削り出した無垢材パーツを組み上げる。手仕事の風合いと工業製品の精度が、一台の中で同居している。
素材とカラーバリエーション
標準仕様はナチュラルオーク。オイル仕上げまたはソープ仕上げが選択でき、それぞれ異なる質感と経年変化を見せる。ブラック仕上げの天板にはオーク突板が使用されている。
評価
脚部の二股構造は視覚的なアクセントであると同時に、椅子の出し入れに干渉しにくいという実用的な利点も持つ。住宅のダイニングからレストラン、オフィスの会議室まで用途を選ばない。
デザイン専門メディアでは、北欧の木工の伝統をCNC加工という現代の手段で更新した例として取り上げられている。
基本情報
| デザイナー | スタファン・ホルム(Staffan Holm) |
|---|---|
| ブランド | ムート(Muuto) |
| デザイン年 | 2012年 |
| 原産国 | デンマーク |
| サイズ | 幅220cm × 奥行90cm × 高さ73cm |
| 脚間寸法 | 長手方向189cm / 短手方向66cm |
| 素材 | 天板:無垢オーク材(ブラックはオーク突板)、脚部:CNC加工無垢材 |
| 仕上げ | ナチュラルオーク(オイル仕上げ/ソープ仕上げ)、ブラック(突板) |
| 現況 | メーカー現行カタログから廃番 |