コペンハーグ ダイニングテーブルが長く愛される理由

コペンハーグ ダイニングテーブル(Copenhague Dining Table / CPH30)は、フランス出身のデザイナーデュオ、ロナン&エルワン・ブルレックがデンマークの家具ブランドHAYのために2013年にデザインした作品である。改修されたコペンハーゲン大学人文学部(KUA)の校舎のために設計されたコペンハーグ・コレクションの中核をなす。大学での使用実績を経て一般市場へも展開され、現在では世界中の家庭、オフィス、公共施設で使われている。

A字型の傾斜脚は視覚的な軽快さと構造的安定性を両立させ、面取りされた天板エッジは実際の厚みよりも薄く見える。天板にはリノリウム、ラミネート、オーク突板、ウォールナット突板と豊富な仕上げオプションが用意され、サイズも複数展開。エクステンダブル(伸長式)モデルも含む汎用性の高いシリーズである。近年は環境負荷の低い水性ラッカー(WBラッカー)が採用されている。

本ページでは、コペンハーグ ダイニングテーブルの購入を検討されている方に向けて、正規品の仕様・サイズ・天板仕上げ・価格、類似商品との比較、暮らしへの取り入れ方、メンテナンス方法、購入方法、よくある質問まで、購入判断に必要な情報を網羅的にお伝えする。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

コペンハーグ ダイニングテーブル CPH30は、HAYの現行商品としてデンマークで製造されている。長方形の固定サイズモデルとエクステンダブル(伸長式)モデルが展開され、天板仕上げと脚部仕上げの組み合わせにより幅広いカスタマイズが可能である。

正式名称 コペンハーグ ダイニングテーブル CPH30 / Copenhague Dining Table CPH 30
デザイナー ロナン&エルワン・ブルレック(Ronan & Erwan Bouroullec)/ フランス・パリ
デザイン年 2013年(コペンハーゲン大学人文学部校舎プロジェクト)
ブランド HAY(ヘイ)/ デンマーク
製造国 デンマーク
サイズ(CPH30 固定式) L200×W90×H74cm / L250×W90×H74cm / L300×W90×H74cm / L250×W120×H74cm
サイズ(CPH30 伸長式) 基本L160cm〜 / L200cm〜 / L250cm〜(延長リーフ追加で最大L310cm。リーフ・サポートレグは別売)
天板仕上げ リノリウム(オフホワイト、グレー、ブラック、スモーキーブルー、バーガンディ 等)、ラミネート(ホワイト、ブラック)、オーク突板(水性ラッカー)、ブラックオーク突板、ウォールナット突板
脚部素材 オーク無垢材
脚部仕上げ 水性ラッカー仕上げオーク、ブラックラッカー仕上げオーク、ソープ仕上げオーク、ボルドーラッカー仕上げオーク、ディープブルーラッカー仕上げオーク
組み立て フラットパック。天板裏のブレーシング(補強)は装着済み。4本の無垢材脚を取り付けるだけの簡易組み立て
サステナビリティ FSC認証木材の調達、水性ラッカーの採用など、HAYが公表する取り組みの対象製品
参考価格帯(税込目安) 日本国内で税込 ¥200,000〜350,000 程度(サイズ・天板仕上げ・販売店・時期により変動する参考価格)。リノリウム天板が比較的手頃で、突板天板はやや高価となる傾向がある
納期 在庫品:2〜3営業日〜。受注生産品:5〜6週間程度(仕上げ・サイズにより変動)

天板仕上げの違い

リノリウムは亜麻仁油や松脂、木粉などを原料とする天然素材で、ソフトタッチのマットな表面が特徴である。指紋が付きにくく清掃が容易で、日常使用の汚れに強い。オフホワイト、グレー、ブラック、スモーキーブルー、バーガンディといった色から選べ、本作の仕上げのなかで最も色数が多い。

オーク突板仕上げ(水性ラッカー)は、木目を残しつつラッカーで保護したもの。ウォールナット突板やブラックオーク突板も選べ、木質感を重視する方に向く。ラミネート仕上げ(ホワイト、ブラック)は耐久性が高く、清掃も容易な選択肢である。

脚部の仕上げは、天板と同系色で揃えることも、あえて外すこともできる。ブラックリノリウム天板にブラックラッカーオーク脚、スモーキーブルーの天板にディープブルーの脚といった組み合わせが用意されている。

類似商品・競合との比較

コペンハーグ ダイニングテーブルは「北欧デザインの大型ダイニング/コンファレンステーブル」に分類される。同価格帯・同用途の北欧ダイニングテーブルとの比較を示す。

比較項目 コペンハーグ CPH30(HAY) スプリット・テーブル(ムート) CPH Deux 220(HAY)
デザイナー ロナン&エルワン・ブルレック(2013年) スタファン・ホルム(2012年) ロナン&エルワン・ブルレック
天板素材 リノリウム / ラミネート / オーク突板 / ウォールナット突板 無垢オーク材(接ぎ板) リノリウム / オーク突板
脚部 A字型傾斜オーク無垢材脚。軽快で安定 二股に分かれるCNC加工無垢材脚。独創的ディテール 同じ傾斜脚をより細身にした軽量バージョン
サイズ展開 L200〜300cm × W90〜120cm。伸長式モデルあり(最大310cm) L220cm × W90cm(固定サイズ1種) 長方形の複数サイズ展開
天板仕上げ数 リノリウム複数色+ラミネート2色+突板3種 オイル / ソープ / ブラックの3種 リノリウム複数色+突板
コントラクト適性 高い(大学プロジェクト由来。耐久性と清掃性を重視して設計) 住宅中心(コントラクト使用も可) 高い
入手性 現行品 廃番(在庫品・中古のみ) 現行品

選び方の指針

豊富なサイズ展開(L200〜300cm、伸長式含む)と多様な天板仕上げ、そしてコントラクトにも耐える耐久性・清掃性を求める方には、コペンハーグ CPH30が適している。A字型傾斜脚の軽快なプロポーション、リノリウムのカラーパレット、フラットパックによる合理的な配送と組み立て——教育施設用家具にありがちな無機質さを避け、家庭的な表情を持たせるという設計の意図が、そのまま使い勝手として現れている。

無垢オーク材天板の温かみと経年変化を重視し、脚部の独創的なクラフトマンシップに惹かれる方にはスプリット・テーブル(ムート)が適している。ただしサイズは1種のみ、天板仕上げの選択肢も限られ、さらに現在は廃番となっている。より細身の脚と軽やかな印象を好む方には、同じブルレック兄弟によるHAYのCPH Deuxシリーズも検討に値する。

使用感と暮らしへの取り入れ方

ダイニングテーブルとしての使用感

L200×W90×H74cmは4〜6名の日常使用に適し、短辺に着座すれば8名でも食事ができる。L250cmなら6〜8名がゆったり座れ、L300cmはレストランや会議室向けの大きさである。高さ74cmは標準的なダイニングチェアと合う。

リノリウム天板は、一般的な木製天板とは異なるソフトなタッチ感が特徴である。ペンの書き心地が良く、マット仕上げにより光の反射も少ないため、長時間のデスクワークにも向く。指紋が付きにくく水拭きで落ちるため、小さな子どものいる家庭でも気兼ねなく使える。

エクステンダブルモデル(CPH30 Extendable)は、天板中央がスライドして延長リーフ(別売)を挿入する仕組みであり、来客時やパーティー時に簡単にテーブルを拡張できる。延長リーフを複数枚使用する場合は、サポートレグ(別売)の追加が推奨される。追加可能な枚数は基本サイズによって異なるため、購入時に販売店へ確認されたい。

空間別のコーディネート提案

ダイニングルームでは、リノリウムの色が空間のアクセントになる。グレーやオフホワイトはニュートラルな空間に溶け込み、スモーキーブルーは彩りを加える。バーガンディは落ち着いた温かみを持つ。脚部をオーク無垢材のナチュラル仕上げにすれば、天板の色と木の色が互いを打ち消さない。

ホームオフィスや書斎では、CPH30の優れた清掃性とリノリウムのソフトタッチが長時間のデスクワークに適する。CPH90(デスクタイプ)も同じコペンハーグ・コレクションに含まれるが、CPH30のダイニングサイズをそのままワークデスク兼用にしてしまう使い方もある。

コントラクト空間(レストラン、カフェ、オフィス、教育施設)では、コペンハーゲン大学で実証済みの耐久性と清掃性が大きな利点となる。同じコペンハーグ・コレクションのチェアやスツール、あるいはHAYのAbout A Chairシリーズと組み合わせるのが定石である。

経年変化とメンテナンス

天板仕上げ別の経年変化

リノリウムは亜麻仁油、松脂、木粉などから作られる。長期にわたり安定した素材で、紫外線でわずかに色味が変わることはあるが、マットな質感は保たれる。日常の細かな擦り傷は表面に馴染んでいく。

オーク突板・ウォールナット突板天板は水性ラッカーで保護されているが、長期使用でラッカーの摩耗や細かな傷の蓄積は避けられない。ラミネート天板は耐久性が高く、見た目の変化が最も少ない。

オーク無垢材脚部は、水性ラッカー仕上げの場合、長期使用に伴いラッカー層の摩耗が生じるが、構造的な耐久性は高い。ソープ仕上げの場合は、白みがかった柔らかな風合いが時間とともに自然な飴色へと変化していく。

日常メンテナンス

リノリウム天板は、水を含ませ固く絞った布で拭くだけで日常の汚れを除去できる。中性洗剤の使用も可能。研磨剤やスコーリングパッドは使用しない。定期的にリノリウム用メンテナンスオイルを塗布することで、表面の保護と風合いの維持が可能である。

オーク突板・ラミネート天板は、柔らかい布で乾拭き、または固く絞った布での水拭きが基本。熱い鍋やカップの直置きはいずれの仕上げでも避ける。オーク無垢材脚部は、柔らかい布で木目に沿って拭く。ソープ仕上げの脚部は定期的なソープフレーク洗浄で白さを維持できる。

修理・パーツ対応

HAYはメーカー保証を設けている。フラットパック構造のため、脚部の交換は比較的容易である。天板や脚部の個別パーツについてはHAY正規販売店へ相談されたい。エクステンダブルモデルの延長リーフおよびサポートレグは別売品として用意されており、必要に応じて追加購入が可能である。

どこで買うか:正規販売店と購入方法

公式サイトと正規ディーラー

HAY公式サイト(hay.com)で全バリエーションを確認でき、ストアロケーターから取扱店を検索できる。海外正規ディーラーとしては、smow(ドイツ)、Connox(ドイツ)、Finnish Design Shop(フィンランド)、Really Well Made(英国)、twentytwentyone(英国)、Lekker Home(米国)などがある。コントラクト案件についてはHAYのプロフェッショナル向け専用ポータルで正確な価格、アセット、リソースが提供されている。

日本国内での購入

日本国内ではHAY直営店および正規取扱店で購入可能。HAYはデンマーク発のグローバルブランドであり、日本国内にも販売網を持つ。大型テーブルのため、設置場所への搬入経路の確認が購入前に必須。フラットパック配送のため、現地での組み立て(脚部の取り付け)が必要であるが、工具不要の簡易組み立てである。

購入時チェックリスト

  • モデルの選択(CPH30固定式 / CPH30エクステンダブル / CPH25楕円 / CPH20円形。使用人数と将来の拡張ニーズに応じて選定)
  • サイズの選択(固定式:L200 / L250 / L300 × W90cm、L250×W120cm。伸長式:基本L160 / L200 / L250cm+延長リーフで拡張)
  • 天板仕上げの選択(リノリウム各色 / ラミネート2色 / オーク突板 / ブラックオーク突板 / ウォールナット突板。清掃性重視ならリノリウムまたはラミネート、木質感重視なら突板)
  • 脚部仕上げの選択(ラッカーオーク / ブラックラッカーオーク / ソープオーク / ボルドーラッカーオーク / ディープブルーラッカーオーク。天板との統一またはコントラストを検討)
  • エクステンダブルの場合:延長リーフとサポートレグの追加購入(別売)の検討
  • 設置スペースの確認(テーブル本体サイズ+周囲の椅子引き出し・通行スペース)
  • 搬入経路の確認(フラットパック配送のため比較的搬入しやすいが、大型サイズの場合はエレベーター・ドア幅を確認)
  • チェアとの組み合わせ(HAYのAbout A Chairシリーズ、Result Chair、コペンハーグ・コレクションのチェアとの相性が良い)
  • 納期の確認(在庫品は即日〜数日。受注生産は5〜6週間程度)
  • サステナビリティ仕様の確認(FSC認証木材、水性ラッカーの採用状況を販売店に確認)

コーディネート事例

カラフル・スカンジナビアン

スモーキーブルーのリノリウム天板×ディープブルーラッカーオーク脚のCPH30を中心に据え、HAYのAbout A Chair(AAC22)をミックスカラーで配置する。テーブルの落ち着いたブルーに対し、チェアはイエロー、ピンク、グリーンを混ぜる。色を揃えないことがこのコレクションの前提でもある。公共空間に家庭的な温かみを持ち込むという、コペンハーグ・コレクション本来の設計意図を、そのまま家庭のダイニングへ引き戻すコーディネートである。

ミニマル・モノトーン

ブラックリノリウム天板×ブラックラッカーオーク脚のCPH30を選び、同色系のResult Chairを合わせる。白い壁と明るいフローリングを背景に、テーブルとチェアのブラックが空間にシャープなコントラストを生む。リノリウムのマット仕上げが光の反射を抑え、静謐で洗練された空間を構成する。テーブル上にはHAYのPC Portable ランプやFlowerPotを置き、HAY製品で統一する。

エクステンダブル・ホスピタリティ

CPH30エクステンダブル(基本L200cm)を日常は4〜6名のダイニングとして使用し、ホームパーティーや家族の集まりの際にリーフを追加して最大310cmまで拡張する。オフホワイトリノリウム天板は食卓としての清潔感と明るさを確保しつつ、グレーのリノリウムリーフとのわずかな色差がアクセントとなる。伸長式は、家族構成の変化に長く付き合える。

よくある質問

正規品の価格はどのくらいですか?
日本国内では税込¥200,000〜350,000程度が参考価格帯(サイズ・天板仕上げ・販売店・時期により変動)。リノリウム天板が比較的手頃で、突板天板はやや高価となる傾向がある。
どこで購入できますか?
HAY公式サイト(hay.com)のストアロケーターから取扱店を検索できる。日本国内のHAY直営店および正規取扱店、海外ではsmow、Connox、Finnish Design Shop、Really Well Made、twentytwentyone、Lekker Home等の正規ディーラー。
実物を確認できる場所はありますか?
HAY直営店および国内の正規取扱店でコペンハーグ・コレクションの展示を確認できる。常設展示があるとは限らないため、来店前の問い合わせを推奨する。
納期はどのくらいかかりますか?
在庫品(定番仕上げ)は2〜3営業日程度で出荷。受注生産(特定の仕上げ・サイズ組み合わせ)は5〜6週間程度。販売店により異なるため事前確認を推奨。
リノリウムとラミネート、どちらを選ぶべきですか?
リノリウムは天然素材から作られるソフトタッチのマット仕上げで、指紋が付きにくく、カラーバリエーションが豊富。ラミネートは耐久性が高く清掃も容易だが、色展開はホワイトとブラックの2色。質感と色の豊かさを重視するならリノリウム、耐久性を最優先するならラミネートが向く。
エクステンダブルモデルの延長リーフは何枚まで追加できますか?
追加可能な枚数は基本サイズにより異なる。複数枚の延長リーフを使用する場合はサポートレグの追加が推奨される。延長リーフとサポートレグはいずれも別売のため、購入時に販売店へ確認されたい。
組み立ては難しくないですか?
フラットパック配送だが、天板裏のブレーシング(補強)は装着済みであり、4本のオーク無垢材脚を取り付けるだけの簡易組み立てである。特殊な工具は不要。
他に検討すべきHAYの名作は?
同じコペンハーグ・コレクションのCPH20(円形テーブル)、CPH25(楕円形テーブル)、CPH90(デスクタイプ)が用途に応じた選択肢となる。チェアではAbout A Chairシリーズ(AAC)、Result Chair、Neu Chairが推奨。照明ではPC Portable、Matin Lampなど。それぞれの作品について詳しくは、当サイトの各紹介ページをご参照いただきたい。