このページについて
トゥルモー アーキテットゥーラは、ピエロ・フォルナセッティとジオ・ポンティが1951年に発表した収納家具である。フォルナセッティが製造する。高さ2,190mm、重量約100kg。上部の扉、中央の折りたたみ式の机、下部の引き出しで構成し、内部に照明を備える。
このページでは、搬入と設置に要する条件、構成と電装、限定生産の扱い、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
ピエロ・フォルナセッティの芸術世界とその継承について詳しくはフォルナセッティ ブランドページをご覧ください。
トゥルモー アーキテットゥーラのデザインストーリーについて詳しくはトゥルモー アーキテットゥーラ紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
トゥルモー アーキテットゥーラは、フォルナセッティ・アトリエが自社で一貫して制作する限定生産品である。以下に現行モデルの主要仕様を整理する。
| 正式名称(日本語) | トゥルモー アーキテットゥーラ |
|---|---|
| 製造ブランド | フォルナセッティ |
| 製造国 | イタリア |
| 主要素材 | 中密度繊維板(MDF)を主体とし、鉄と強化ガラスを用いる。仕様によってはマホガニー合板と真鍮も用いる |
| 技法 | 手作業によるシルクスクリーンと彩色。ラッカー仕上げ |
| サイズ | 幅810 × 奥行390 × 高さ2,190mm |
| 重量 | 約100kg。梱包時は約168kg |
| 構成 | 上部は左右に開く扉。内部にガラスの棚7段と照明を備える。中央は折りたたみ式の机で、こちらにも照明を備える。下部は引き出し3段 |
| カラーバリエーション | 白地に黒、黒地に白のほか、限定の配色が展開される |
| 生産形態 | 限定生産。各台に通し番号、年間の生産上限数、製造年を刻印する |
| 制作期間 | 1台あたり約7か月を要する |
| 電装 | 上部の内部と中央の机に照明を備える。地域ごとの仕様がある |
| 参考価格帯 | フォルナセッティは公式サイトで価格を公表していない(2026年8月19日確認)。正規取扱店への問い合わせによる。仕様と配色で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受ける |
| 収蔵 | V&A 1951年の作。ジオ・ポンティ名義で登録される 収蔵番号 W.21&:2, 3-1983 |
| 付属・認証 | 通し番号の刻印、製造元を示す金属のタグ |
なお、上記価格はあくまで参考値であり、為替変動や輸入諸経費により実際の購入価格は異なる。正確な価格は正規販売店またはフォルナセッティ公式に直接確認されたい。
類似商品・競合との比較
高さのある収納家具は、設置の条件と搬入の可否が選択を左右する。重量と高さが、この判断を決める。
| 比較項目 | トゥルモー アーキテットゥーラ | D.357.1 ブックケース | メゾン・デュ・メキシーク シェルフ |
|---|---|---|---|
| 高さ | 2,190mm | 2,500mm | 1,643〜1,772mm |
| 重量 | 約100kg | 製品による | 製品による |
| 設置 | 床に置く | 床置き+壁固定/壁掛け | 床置き/壁付け/壁吊り |
| 電装 | 内部に照明を備える | なし | なし |
| 扉 | 上部に扉、中央に折りたたみ式の机 | なし(開架) | 引き戸で区画を仕切る |
選び分けの目安
- 搬入の条件が限られる場合
- 重量約100kg、梱包時は約168kg。高さ2,190mmの本体を運ぶ経路が要る。分割して搬入できる家具とは条件が異なる。
- 電源が要る場合
- 内部に照明を備えるため、設置場所にコンセントが要る。地域ごとの仕様があるため、購入時に確認する。
- 中身を隠したい場合
- 上部は扉で閉じられる。開架の書棚では、収めたものがそのまま見える。
使用感と設置条件
搬入と設置
重量約100kg、梱包時は約168kg。高さ2,190mmの本体を運ぶ経路が要る。玄関の扉、廊下の幅、階段の踊り場、エレベーターの寸法を実測する。
運搬には複数人を要する。搬入の可否を先に確かめてから注文することになる。
設置場所の天井高も確認する。高さ2,190mmに対し、一般的な住宅の天井高(2,400mm前後)では上方に余裕が少ない。
構成
上部は左右に開く扉で、内部にガラスの棚7段と照明を備える。中央は折りたたみ式の机で、開くと手前へ張り出す。下部は引き出し3段である。
中央の机を開いた状態では、前方に空間が要る。閉じた状態の奥行390mmに対し、開くと張り出す寸法が加わる。
電装
上部の内部と中央の机に照明を備える。設置場所にコンセントが要る。
地域ごとの仕様があるため、日本で使う場合の電圧と規格を購入時に確認する。
経年変化とメンテナンス
仕上げに起きること
表面は手作業によるシルクスクリーンと彩色のうえ、ラッカーで仕上げられる。塗膜は日光で変色し、黄みを帯びる。
ラッカーの塗膜は硬いが、硬いものが当たると欠ける。欠けた箇所の補修は、下の図柄に及ぶため難しい。
手作業の工程を含むため、図柄の位置や彩色に個体差がある。
日常の手入れ
- 表面
- 乾いた柔らかい布で拭く。水分と溶剤はラッカーを傷める。研磨剤は使わない。
- ガラスの棚
- ガラス用の洗剤で拭ける。周囲の塗装面に洗剤が付かないようにする。
- 照明
- 電球の交換については取扱店に確認する。内部の配線に手を加えない。
- 置き場所
- 直射日光を避ける。ラッカーの変色が早く進む。
修復
図柄と彩色を伴う仕上げのため、補修は製造元または専門の工房による。取扱店を通じて相談する。
どこで買うか
取扱店の調べ方
フォルナセッティは公式サイトで製品情報を公開している。同社は価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによる。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
限定生産で、1台あたり約7か月を要する。注文から納品までの期間を確認する。
正規品の識別
各台に通し番号、年間の生産上限数、製造年が刻印される。製造元を示す金属のタグも付く。中古で選ぶ場合、これらの有無で判別できる。
中古の流通
1951年以降の個体が流通している。当時のものと現行品では仕様が異なる。相場は年式、配色、状態で幅があり、一定していない。
確認箇所は、通し番号と刻印の有無、ラッカーの変色と欠け、図柄の状態、扉と引き出しの動き、照明が点くか、電装の規格である。図柄を伴う仕上げのため、補修には専門の工房を要する。
購入前チェックリスト
- 搬入経路(高さ2,190mm、梱包時の重量約168kg)
- 運搬の人手(本体約100kg)
- 設置場所の天井高
- コンセントの位置(内部に照明を備える)
- 電装の地域仕様(日本での電圧と規格)
- 中央の机を開いた状態で前方に要する空間
- 納期(限定生産。1台あたり約7か月)
- 中古の場合、刻印の有無と図柄の状態
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- フォルナセッティは公式サイトで価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによります(2026年8月19日確認)。仕様と配色で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受けます。
- どこで購入できますか?
- フォルナセッティの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。限定生産で1台あたり約7か月を要するため、注文から納品までの期間もあわせてご確認ください。
- 搬入できますか?
- 重量は本体約100kg、梱包時は約168kgです。高さ2,190mmの本体を運ぶ経路が必要で、玄関の扉、廊下の幅、階段の踊り場、エレベーターの寸法を実測してください。運搬には複数人を要します。
- 電源は必要ですか?
- 上部の内部と中央の机に照明を備えるため、設置場所にコンセントが必要です。地域ごとの仕様があるため、日本で使う場合の電圧と規格を購入時にご確認ください。
- どんな構成ですか?
- 上部は左右に開く扉で、内部にガラスの棚7段と照明を備えます。中央は折りたたみ式の机で、開くと手前へ張り出します。下部は引き出し3段です。中央の机を開いた状態では前方に空間が必要になります。
- 正規品かどうかはどう見分けますか?
- 各台に通し番号、年間の生産上限数、製造年が刻印されます。製造元を示す金属のタグも付きます。中古で選ぶ場合はこれらの有無で判別できます。
- 収蔵されている美術館はありますか?
- ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館が1951年の作を収蔵しています(収蔵番号W.21&:2, 3-1983)。同館ではジオ・ポンティ名義で登録されています。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 表面は乾いた柔らかい布で拭きます。水分と溶剤はラッカーを傷め、研磨剤も使えません。手作業によるシルクスクリーンと彩色のうえラッカーで仕上げられるため、欠けた箇所の補修は下の図柄に及び難しくなります。直射日光はラッカーの変色を早めるため避けてください。