概要
モデル238/1は、ジーノ・サルファッティが1959年に設計したウォールランプである。吹きガラスによるオパリンガラスの球体を、塗装スチールのリングが支える。球体シリーズ「レ・スフェレ」の一つで、単一球体の壁付けタイプにあたる。2018年、サルファッティのアーカイブを引き継ぐAstepがLED光源に対応した復刻版を製造している。
特徴・コンセプト
リングの切れ込み
球体を支えるリングには小さな切れ込みが設けられている。この切れ込みの位置によって、球体を上向きにも下向きにも取り付けられる。上向きにすれば天井面へ光を返す間接照明になり、下向きにすれば空間を直接照らす。取り付け方を変えるだけで照らし方が変わるため、同じ器具で二つの使い方ができる。
オパリンガラスの拡散
ディフューザーには吹きガラスによるオパリンガラスを用いる。乳白色のガラスは光源を包み、透過する光を拡散させる。球体という形は、どの方向にも均等に光を送る。壁付けの照明でありながら、光の分布が特定の方向に偏らない。
球体と金属という組み合わせ
構成するのは、ガラスの球体と塗装スチールのリングだけである。支持部材を最小限に絞ることで、球体が壁から浮いて見える。仕上げはブラックとシャンパンの2色が用意される。
エピソード
「レ・スフェレ」はイタリア語で球体を意味する。1959年に始まったこのシリーズは、単一球体のモデル237から複数の球体を連ねるシャンデリアまで展開する、サルファッティの照明のなかで最も大きな一群である。吹きガラスの球体を金属のリングが支えるという共通の原理のもと、壁付け・天井付け・ペンダント・フロアと多様な形式が生まれた。
評価と影響
球体を支持部材で保持するという構成は、以後の照明にも広く用いられている。同じ原理から複数の形式を派生させる進め方は、シリーズ全体の統一につながっている。廊下や寝室のような小さな空間から、広い部屋まで置く場所を選ばない。
ジーノ・サルファッティの設計思想や経歴について詳しくはジーノ・サルファッティプロフィールページをご覧ください。
Astepの歴史や他の製品について詳しくはAstepブランドページをご覧ください。
基本情報
| 名称 | モデル238/1 / Model 238/1 |
|---|---|
| コレクション | レ・スフェレ(Le Sfere) |
| デザイナー | ジーノ・サルファッティ(Gino Sarfatti) |
| ブランド | Astep(2018年より復刻) |
| 発表年 | 1959年 |
| デザインの成立国 | イタリア |
| 分類 | ウォールランプ |
| 主要素材 | ディフューザー:吹きガラス(オパリンガラス)/構造体:塗装スチール |
| ディフューザー径 | 約20cm |
| 取り付け | リングの切れ込みにより球体を上向き・下向きのいずれにも設置可 |
| カラー | ブラック/シャンパン |
Reference
- Model 238/1 | Astep
- https://astep.design/products/model-238-1