Astep(アステップ)
Astepは、2014年にデンマーク・コペンハーゲンで設立された照明ブランドである。創業者Alessandro Sarfattiは、Arteluceを興したGino Sarfattiの孫にあたる。イタリアの20世紀の照明の再生産と、現行の設計者との新作の開発を並行して進める体制を採る。製品はすべてイタリアで製造される。事業の社会的・環境的な評価にもとづくB Corp認証を取得している。
事業と製造の実体
Astepの事業は二つの系統からなる。一つはGino Sarfattiのほか、Vittoriano VigànoやFranco Albiniといった建築家が手がけた照明の再生産である。もう一つは現行の設計者との新作の開発にあたる。
再生産では、原設計の素材と構成を保つ作業が中心となる。1959年発表の系列は、吹きガラスの乳白色の球を塗装した鋼の輪が支える構成を採る。球は吹きによって作られるため厚みに個体差が生じ、輪との接触面の処理が組み立ての条件になる。モデル238/1はこの系列に属する。
1950年代の吊り下げ照明では、当時の新素材だったメタクリレートが用いられた。この製品はAstepが最初に発表したものにあたる。樹脂の成形は光の拡散に関わるため、厚みと表面の仕上げが性能を左右する。
新作の開発では素材と技術の検討が製品開発の一部となる。住宅向けと業務用の空間の双方を想定した製品が扱われる。
沿革
三世代の照明事業
創業者Alessandro Sarfattiの祖父Gino Sarfattiは、1939年にイタリアでArteluceを興した。生涯におよそ700点の照明を手がけ、コンパッソ・ドーロをはじめとする賞を受けている。
Alessandroの父Riccardo Sarfattiは、1978年に妻Sandra Severi、建築家Paolo Rizzattoとともに照明メーカーLuceplanを設立した。技術と量産を軸とする事業にあたる。
Alessandro自身も1996年にLuceplanへ加わり、のちに経営責任者を務めた。2013年に同社を離れてコペンハーゲンへ移り、翌2014年にAstepを設立している。
事業の展開
最初の製品は、Gino Sarfattiが1950年代に手がけたメタクリレートの吊り下げ照明の再生産だった。以後、1959年発表の球形の照明の系列などが加えられている。
Gino Sarfattiの作品については、照明メーカーFlosとの協働による系列としても展開されている。
新作の開発では、Alfredo Häberli、Samuel Wilkinson、Francesco Gomez Pazらとの協働が行われている。
デザイナーとの協働
Astepの製品は二つの経路から生まれる。一つは20世紀の照明の再生産で、原設計の素材と構成を現在の生産条件で保つ作業を伴う。もう一つは現行の設計者との新作の開発である。
再生産の対象となる設計者にはGino Sarfatti、Vittoriano Vigànoがいる。現行世代ではAlfredo Häberli、Samuel Wilkinson、Francesco Gomez Pazらとの協働が続いている。
Gino Sarfattiの設計思想や経歴について詳しくはGino Sarfattiプロフィールページをご覧ください。
主な製品群
モデル238/1は、1959年発表の系列に属する照明である。吹きガラスの乳白色の球を、塗装した鋼の輪が支える構成を採る。
このほか、1950年代のメタクリレートの吊り下げ照明、Vittoriano Vigànoによる照明、現行の設計者による製品を扱う。
基本情報
| ブランド名 | Astep(アステップ) |
|---|---|
| 設立 | 2014年 |
| 創業者 | Alessandro Sarfatti |
| 本社所在地 | デンマーク・コペンハーゲン |
| 生産 | イタリア国内 |
| 認証 | B Corp |
| 事業内容 | 照明の企画、製造および販売(20世紀の設計の再生産と新作) |
| 公式サイト | https://astep.design |
Reference
- Astep - 公式サイト
- https://astep.design