概要

タヒチ ランプは、エットレ・ソットサスが1981年に設計したテーブルランプである。メンフィスの最初のコレクションに含まれる。台座から立ち上がった支柱の先に、鳥のくちばしのような部分が伸び、その先端に光源が収まる。

特徴・コンセプト

部分ごとに色と素材を変える

台座、支柱、先端部がそれぞれ異なる色と素材で仕上げられる。台座にはプラスチックラミネートによる幾何学模様が用いられる。全体を一つの色でまとめる代わりに、部分ごとの対比が優先されている。

配光のための部材を持たない

光を集めるための反射板もシェードもなく、光源が形の先端に置かれるだけである。照度を確保するための構成をとっていない。室内を照らす道具としてではなく、置く物として成立させる判断がここにある。

名称

タヒチは南太平洋の島の名である。メンフィスの製品には、地名や商業的な固有名詞から取った名前が多く付けられた。

エピソード

メンフィスは1981年、ソットサスを中心にミラノで結成された集団である。形は機能に従うという前提に対し、色彩と装飾と引用で応じた。参加者にはミケーレ・デ・ルッキ、マルティーヌ・ベダン、ナタリー・デュ・パスキエらがいる。集団としての活動は1988年までで、期間は短い。

評価と影響

メンフィスの初期を代表する製品の一つとして扱われる。主照明にはならず、補助光として、あるいは室内の焦点をつくる物として置かれる。色数が多く形も強いため、周囲を抑えた構成のなかで収まりがよい。

照明を照らす道具として設計する方向とは対照的にあたる。同じイタリアでは、エクリッセ テーブルランプアトーロが、光の出方から形を決める構成をとっている。

基本情報

名称 タヒチ ランプ / Tahiti Lamp
デザイナー エットレ・ソットサス(Ettore Sottsass)
ブランド メンフィス・ミラノ(Memphis Milano)
発表年 1981年
デザインの成立国 イタリア
分類 テーブルランプ
主要素材 プラスチックラミネート、塗装金属
構成 台座・支柱・先端部を別々の色と素材で仕上げる。反射板やシェードを持たない
コレクション メンフィス 1981年 初回コレクション

Reference