このページについて
テーブル81は、アルヴァ・アアルトが1935年に設計しアルテックが製造するテーブルである。バーチ材を曲げた脚を、天板の四隅に直接取り付ける。3つの寸法と、複数の天板の仕上げから選ぶ。
このページでは、寸法と仕上げの選択、正規品とライセンスを受けていない製品との差、組み立てと設置の条件、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
アルヴァ・アアルトの設計思想や経歴について詳しくはアルヴァ・アアルト プロフィールページをご覧ください。
テーブル81のデザインストーリーや開発の経緯について詳しくはテーブル81 作品紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
テーブル81は、天板のサイズに応じて81A(幅150cm)、81B(幅120cm)、81C(正方形75cm)の三つの基本モデルが展開されている。いずれも奥行75cm、高さ72cm(日本仕様)で統一されており、複数台を組み合わせて使うことも想定されている。天板仕上げはバーチ突板のナチュラルラッカー、ホワイトラミネート、ブラックリノリウムの三種類から選択できる。
| 正式名称 | テーブル81 |
|---|---|
| 製造ブランド | アルテック |
| 製造国 | 脚はフィンランド。天板は仕上げにより異なり、フィンランドまたはドイツで製造される |
| サイズ(81A) | 幅1,500 × 奥行750 × 高さ720mm |
| サイズ(81B) | 幅1,200 × 奥行750 × 高さ720mm |
| サイズ(81C) | 幅750 × 奥行750 × 高さ720mm |
| 天板厚 | 約40mm |
| 脚部素材 | バーチの無垢材。曲げた脚による |
| 天板芯材 | バーチの無垢材、チップボード、または合板を格子状に組んだ芯 |
| 天板仕上げ | バーチ突板にラッカー、白のラミネート、黒のリノリウム、節を含むバーチ突板(1,200mmの寸法のみ)から選ぶ |
| 塗装 | 水性のラッカーによる |
| 価格 | アルテックは公式サイトで価格を公表していない(2026年8月19日確認)。正規取扱店への問い合わせによる。寸法と仕上げで価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受ける |
| 収蔵 | 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない。同じ設計者のテーブルでは、MoMA が Side Table(model 915、722.1983)ほかを収蔵している |
| 保証 | 2年 |
| 組み立て | 平らな梱包で届く。組み立てを要する |
| 付属品 | 組立説明書、床を保護するフェルト、取扱説明書 |
※上記は参考価格(税込目安)であり、販売店や仕上げ仕様、価格改定の時期によって前後する。購入時には必ず正規販売店にて最新価格を確認されたい。
正規品とライセンスを受けていない製品の違い
権利者のライセンスを受けていない同型の製品が流通している。公表されている情報から確認できる差を整理する。仕様が公表されていない項目は「公表なし」と記し、推測では埋めていない。
公表されている仕様
アルテックは、脚がバーチの無垢材で曲げた形状であること、天板の芯材の構成、選べる仕上げ、寸法、水性のラッカーによる塗装、製造国、2年の保証を公表している。
ライセンスを受けていない製品では、これらの仕様が公表されていない場合が多い。脚の曲がる箇所は、木口から積層の様子を確認できる箇所にあたる。
| 比較項目 | 正規品(アルテック) | ライセンスを受けていない製品 |
|---|---|---|
| 脚 | バーチの無垢材(公表) | 公表なし |
| 天板の芯材 | 3種の構成(公表) | 公表なし |
| 塗装 | 水性のラッカー(公表) | 公表なし |
| 製造国 | フィンランドまたはドイツ(公表) | 公表なし |
| メーカー保証 | 2年 | 対象外 |
寸法と仕上げの選択
3つの寸法と、複数の天板の仕上げから選ぶ。組み合わせによって選べる範囲が異なる。
| 寸法 | 幅 | 座れる人数の目安 |
|---|---|---|
| 81A | 1,500mm | 4〜6人 |
| 81B | 1,200mm | 4人 |
| 81C | 750mm(正方形) | 2人 |
奥行750mm、高さ720mmは共通する。天板は、バーチ突板にラッカー、白のラミネート、黒のリノリウムから選ぶ。節を含むバーチ突板は幅1,200mmの寸法のみに用意される。
選び分けの目安
- 手入れの手間を抑えたい場合
- ラミネートとリノリウムは表面に塗膜または層があり、水分を防ぐ。突板の仕上げは水分が染み込む。
- 木の経年変化を求める場合
- バーチ突板の仕上げは日光で色が変わる。ラミネートとリノリウムでは、この変化が現れない。
- 節を含む仕上げを選ぶ場合
- 幅1,200mmの寸法のみに用意される。他の寸法では選べない。
使用感と設置条件
脚の位置
脚は天板の四隅に直接取り付ける。幕板を持たないため、天板の下端まで膝を入れられる。
そのかわり、脚が四隅にあるため短辺に座る位置が限られる。座る人数と配置を先に確かめる。
組み立てと搬入
平らな梱包で届き、組み立てを要する。天板と脚に分けて搬入できる。
天板は最大で幅1,500mm。この寸法が搬入経路を通るかを確認する。
床を保護するフェルトが付属する。
天板の厚み
約40mm。芯材は仕上げによって異なり、無垢材、チップボード、格子状に組んだ芯のいずれかによる。
芯材によって重量が変わる。搬入と設置の際に踏まえる。
経年変化とメンテナンス
仕上げごとに起きること
バーチ突板の仕上げは日光で色が変わる。淡い色から濃い色へ進み、木目の陰影が現れる。表層が薄いため、深い傷では下地が出る。
白のラミネートは傷と汚れに強い。角と縁は欠けやすく、剥がれると下地が露出する。
黒のリノリウムは天然の素材による。表面に傷が付くと目立つ。水分に弱く、濡れた状態が続くと変質する。
バーチ材の脚は日光で色が変わる。天板の仕上げによっては、脚と天板の色の進み方に差が出る。
日常の手入れ
- 突板の天板
- 乾いた柔らかい布で拭く。水分を残さない。
- ラミネートの天板
- 固く絞った布で拭ける。研磨剤は表面を損なう。
- リノリウムの天板
- 固く絞った布で拭く。水分を残さない。専用の手入れ剤を用いる場合、取扱店に確認する。
- 脚
- 乾いた布で拭く。接合部の緩みを定期的に確かめる。
どこで買うか
取扱店の調べ方
アルテックは公式サイトで製品情報を公開している。同社は価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによる。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
注文の際に決める項目は、寸法(3種)と天板の仕上げである。節を含む仕上げは幅1,200mmの寸法のみに用意される。
実物を確認する
天板の仕上げは見え方と手触りが異なる。突板の仕上げは木目が個体ごとに異なる。
脚と天板の色の関係も、仕上げによって変わる。
中古の流通
相場は寸法、仕上げ、状態で幅があり、一定していない。
確認箇所は、天板の傷と反り、突板の剥がれまたはラミネートの欠け、脚の曲がった部分の状態、脚と天板の接合部の緩み、床を保護するフェルトの有無である。
購入前チェックリスト
- 寸法の選択(1,500/1,200/750mm。奥行750mm、高さ720mmは共通)
- 天板の仕上げ(突板/ラミネート/リノリウム)
- 節を含む仕上げは幅1,200mmのみであること
- 脚が四隅にあり短辺に座る位置が限られること
- 搬入経路(天板は最大で幅1,500mm)
- 組み立てを要すること
- 仕上げによって手入れの方法が変わること
- 中古の場合、脚の曲がった部分と接合部の状態
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- アルテックは公式サイトで価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによります(2026年8月19日確認)。寸法と仕上げで価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受けます。
- どこで購入できますか?
- アルテックの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
- どの寸法を選べばよいですか?
- 幅1,500mm(4〜6人)、1,200mm(4人)、750mmの正方形(2人)の3種です。奥行750mm、高さ720mmは共通します。
- 天板の仕上げはどう選べばよいですか?
- バーチ突板にラッカー、白のラミネート、黒のリノリウムから選べます。ラミネートとリノリウムは表面に塗膜または層があり水分を防ぎますが、突板の仕上げは水分が染み込みます。突板は日光で色が変わり、ラミネートとリノリウムではこの変化が現れません。
- 節を含む仕上げはどの寸法で選べますか?
- 幅1,200mmの寸法のみに用意されます。他の寸法では選べません。
- 組み立ては必要ですか?
- 必要です。平らな梱包で届き、天板と脚に分けて搬入できます。天板は最大で幅1,500mmあり、この寸法が搬入経路を通るかをご確認ください。床を保護するフェルトが付属します。
- 椅子は選びますか?
- 脚は天板の四隅に直接取り付け、幕板を持たないため天板の下端まで膝を入れられます。ただし脚が四隅にあるため短辺に座る位置が限られます。座る人数と配置を先にお確かめください。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 仕上げによって異なります。突板の天板は乾いた柔らかい布で拭き水分を残さないでください。ラミネートの天板は固く絞った布で拭けますが研磨剤は表面を損ないます。リノリウムの天板は固く絞った布で拭き、水分を残さないでください。脚の接合部の緩みも定期的にお確かめください。