このページについて
セブンチェアは、アルネ・ヤコブセンが1955年に設計した椅子である。フリッツ・ハンセンが製造する。成形した合板のシェルによる。仕上げの系統が4つに分かれ、座面の高さも3種から選ぶ。
このページでは、仕上げの4つの系統、座面の高さと脚の選択、ライセンスを受けていない製品との違い、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
アルネ・ヤコブセンの設計思想や経歴について詳しくはアルネ・ヤコブセン プロフィールページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
セブンチェアの正規品は、デンマークのフリッツ・ハンセン社が1955年の発表以来、一貫して自社工場で製造を続けている。各製品にはフリッツ・ハンセンのロゴマークとIDナンバーが振られたシールが裏面に貼付されており、これが正規品の証となる。アルネ・ヤコブセンのシェルチェアであるセブンチェアの標準保証は10年間で、フリッツ・ハンセンのウェブサイトで製品IDを登録しておくと保証手続きがスムーズになる。
| 正式名称 | セブンチェア |
|---|---|
| 製造ブランド | フリッツ・ハンセン |
| 主要素材 | シェルは成形した合板。脚は直径14mmの鋼管。めっきと粉体塗装の仕上げから選ぶ |
| サイズ | 幅500 × 奥行520 × 高さ760〜820mm。座面の高さは430〜480mmの範囲で3種から選ぶ |
| 重量 | 約3.3kg。仕上げによって異なる |
| シェルの仕上げ | 4つの系統に分かれる。木目の見える仕上げ、着色して木目を残す仕上げ、木目を隠す塗装、詰め物と張地を加える仕上げがある |
| 脚の選択 | 4本脚のほか、回転する台、座面の高い型がある。シェルと脚を同色にする仕様もある |
| 正規品の表示 | 個体に番号の付く表示が付く |
| 収蔵 | 本製品の美術館収蔵は、公開情報の範囲では確認できていない |
| 価格 | フリッツ・ハンセンは公式サイトで製品情報を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なる。仕上げと脚の仕様で価格が変わる |
| 別売の部材 | 肘掛け、座布団、筆記板が別売で用意される |
| 重ねられる脚数 | 4本脚の型では最大12脚まで重ねられる。座面の裏に保護の部材が付く |
仕上げの4つの系統
シェルの仕上げは4つの系統に分かれる。
| 系統 | 見え方 | 手入れ |
|---|---|---|
| 木目の見える仕上げ | 木目が現れる | 乾いた布で拭く |
| 着色して木目を残す仕上げ | 着色しても木目が残る | 乾いた布で拭く |
| 木目を隠す塗装 | 色の面になる | 柔らかい布で拭く |
| 詰め物と張地を加える仕上げ | 座面または全体を張る | 張地に応じた手入れ |
詰め物を加える仕上げでは、重ねられる条件が変わる場合がある。取扱店に確認する。
系統によって選べる色と樹種が異なる。取り扱いも時期によって変わる場合がある。
選び分けの目安
- 見え方で選ぶ場合
- 4つの系統で木目の現れ方が分かれる。
- 座り心地で選ぶ場合
- 詰め物を加える仕上げがある。シェルのみとは異なる。
- 収納を考える場合
- 詰め物を加えると重ねられる条件が変わる場合がある。
座面の高さと脚の選択
座面の高さは430〜480mmの範囲で3種から選ぶ。組み合わせる机によって決める。
脚は4本脚のほか、回転する台と座面の高い型がある。
4本脚の型では最大12脚まで重ねられる。座面の裏に保護の部材が付く。
回転する台と座面の高い型では重ねられない。用途によって選ぶ。
選び分けの目安
- 机と組み合わせる場合
- 座面の高さを3種から選ぶ。机の高さを確かめる。
- 収納を考える場合
- 4本脚の型では最大12脚まで重ねられる。
- 用途から決める場合
- 回転する台と座面の高い型もある。
ライセンスを受けていない製品との違い
本製品には、ライセンスを受けていない類似の製品が流通する。
| 比較項目 | 正規品 | ライセンスを受けていない製品 |
|---|---|---|
| 製造 | フリッツ・ハンセンによる | 製造元は個々に異なる |
| シェル | 成形した合板 | 公表されない場合がある |
| 脚 | 直径14mmの鋼管 | 公表されない場合がある |
| 表示 | 個体に番号の付く表示が付く | 付かない |
| 部品の供給 | 取扱店を通じて相談できる | 個々に異なる |
成形した合板が荷重を支える構成のため、合板の仕様は強度と座り心地に関わる。確認する事項になる。
選び分けの目安
- 強度を確かめる場合
- 合板の仕様を確認する。シェルが荷重を支える構成にあたる。
- 正規品を確かめる場合
- 個体に番号の付く表示が付く。
- 長く使う前提の場合
- 部品の供給を確かめる。座面の裏の部材も含まれる。
同じ製造元・同種の椅子との比較
椅子はシェルの構成と重ねられる条件で性格が分かれる。
| 比較項目 | セブンチェア | PK9 チェア(チューリップチェア) | シェルチェア(CH07) |
|---|---|---|---|
| シェル | 成形した合板 | 樹脂の殻に革を張る | 成形した合板 |
| 脚 | 鋼管(4本) | 金属(3本) | 木(3本) |
| 重ねられる脚数 | 最大12脚 | 重ねられない | 取扱店に確認する |
| 座面の高さ | 430〜480mm(3種) | 430mm | 350mm |
| 仕上げ | 4つの系統 | 革の等級から選ぶ | 樹種から選ぶ |
選び分けの目安
- 収納を考える場合
- 最大12脚まで重ねられる。重ねられない椅子とは条件が異なる。
- 机と組み合わせる場合
- 座面の高さを3種から選べる。固定される椅子とは異なる。
- 見え方で選ぶ場合
- 仕上げが4つの系統に分かれる。
使用感と設置条件
シェルの形状
座面と背もたれが一体になる。中央がくびれる形状にあたる。
肘掛けを持たない。別売で用意される。
重量
約3.3kg。片手で持ち上げられる範囲にあたる。
仕上げによって異なる。詰め物を加える仕上げでは増す。
床との関係
脚は鋼管による。床に接する箇所も金属にあたる。
床材によっては傷が付く。椅子は繰り返し動かすため、保護材の要否を確かめる。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
木目の見える仕上げは日光で色が変わる。塗装の仕上げでも変化が生じる。
塗装のシェルは硬いものが当たると傷が付く。色によって目立ち方が異なる。
合板の縁は層が見える。欠けが生じる場合がある。
座面の裏の保護の部材は摩耗する。重ねる際に擦れる。
日常の手入れ
- 木のシェル
- 乾いた布で拭く。水分を残さない。
- 塗装のシェル
- 柔らかい布で拭く。研磨剤は塗装を削る。
- 脚
- 柔らかい布で拭く。研磨剤は仕上げを損なう。
- 座面の裏の部材
- 摩耗を定期的に確かめる。重ねる際に関わる。
修理と部品
座面の裏の部材や脚の交換については、取扱店を通じて相談する。
シェルの補修の可否もあわせて確認する。
どこで買うか
取扱店の調べ方
フリッツ・ハンセンは公式サイトで製品情報を公開している。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
仕上げ、座面の高さ、脚の仕様を決めてから注文する。納期も確かめる。
実物を確認する
仕上げの系統による見え方の違いは、実物で確かめられるとよい。
座面の高さの違いも現物で分かる。
中古の流通
相場は仕上げ、脚の仕様、状態で幅があり、一定していない。
確認箇所は、シェルの傷と縁の欠け、脚の仕上げ、座面の裏の部材、表示である。
購入前チェックリスト
- 仕上げの系統(4つ。見え方と手入れが分かれる)
- 座面の高さ(430〜480mmで3種)と組み合わせる机
- 脚の仕様(4本脚/回転する台/座面の高い型)
- 4本脚の型では最大12脚まで重ねられること
- 詰め物を加えると重ねられる条件が変わる場合があること
- 肘掛けが別売であること
- 金属の脚が床に接すること
- 座面の裏の保護の部材の摩耗
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- フリッツ・ハンセンは公式サイトで製品情報を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なります。仕上げと脚の仕様で価格が変わります。
- どこで購入できますか?
- フリッツ・ハンセンの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
- 仕上げの種類を教えてください。
- 4つの系統に分かれます。木目の見える仕上げ、着色して木目を残す仕上げ、木目を隠す塗装、詰め物と張地を加える仕上げです。系統によって選べる色と樹種が異なります。
- 重ねて収納できますか?
- 4本脚の型では最大12脚まで重ねられ、座面の裏に保護の部材が付きます。回転する台と座面の高い型では重ねられません。詰め物を加える仕上げでは条件が変わる場合があるため取扱店にご確認ください。
- 座面の高さは選べますか?
- 430〜480mmの範囲で3種から選べます。組み合わせる机の高さをお確かめください。
- 肘掛けはありますか?
- 本体は持ちませんが、別売で用意されます。座布団と筆記板も別売です。
- 正規品かどうかはどう見分けますか?
- 個体に番号の付く表示が付きます。また成形した合板が荷重を支える構成のため、合板の仕様が強度と座り心地に関わります。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 木のシェルは乾いた布で拭き水分を残さないでください。塗装のシェルと脚は柔らかい布で拭き、研磨剤は塗装や仕上げを損ないます。座面の裏の保護の部材は重ねる際に擦れるため摩耗をお確かめください。