このページについて
ポタンスは、ジャン・プルーヴェが1947年に設計した壁付けの照明である。ヴィトラが製造する。壁から水平に伸びる腕の先に電球が付く。腕の長さが異なる2つの仕様があり、壁への固定に補強を要する。
このページでは、2つの仕様と腕の長さ、壁への固定、電球が露出すること、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
ジャン・プルーヴェの設計思想や経歴について詳しくはジャン・プルーヴェ プロフィールページをご覧ください。
ポタンスのデザインストーリーについて詳しくはポタンス紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
ポタンスはヴィトラが製造する。壁に固定して用いる照明で、腕の長さが異なる2つの仕様がある。
| 正式名称 | ポタンス ウォールランプ。腕の短い仕様もある |
|---|
2つの仕様と腕の長さ
腕の長さが異なる2つの仕様がある。壁からの張り出しが大きく変わる。
| 比較項目 | 長い仕様 | 短い仕様 |
|---|---|---|
| 寸法(幅×高さ×張り出し) | 50 × 755 × 2,030mm | 35 × 300 × 1,040mm |
| 重量 | 公表されていない | 約3kg |
| 握り | 木の握りが付く | 付かない |
| 取り付けの部品 | 別に用意する | 付属する |
| 施工 | 専門の業者への依頼が推奨される | 補強のある壁が要る |
いずれも水平に180度動かせる。長い仕様では、動かす範囲に2,030mmの空間が要る。
選び分けの目安
- 設置場所の広さから決める場合
- 張り出しが2,030mmと1,040mm。差は約1,000mmある。
- 動かして使う場合
- 水平に180度動かせる。動かす範囲の空間を確かめる。
- 取り付けを考える場合
- 長い仕様では取り付けの部品を別に用意し、施工の依頼が推奨される。
壁への固定
壁に固定して用いる。腕が水平に伸びるため、付け根に荷重がかかり続ける。
補強のある壁が要る。石膏ボードのみの壁では固定できない。下地の位置と種別を先に確かめる。
長い仕様では張り出しが2,030mmに及び、付け根への負担も大きい。専門の業者への依頼が推奨される。
賃貸の住居では、壁に穴を開けられるかを確かめる。撤去した後の補修も考える。
選び分けの目安
- 設置場所を決める場合
- 補強のある壁が要る。石膏ボードのみでは固定できない。
- 長い仕様を選ぶ場合
- 付け根への負担が大きい。専門の業者への依頼が推奨される。
- 賃貸の住居の場合
- 壁に穴を開けられるかを確かめる。撤去した後の補修も考える。
電球が露出すること
シェードを持たず、電球が腕の先に露出する。光源が直接見える。
そのため、視界に入る位置では眩しさを感じる場合がある。設置の高さと向きを想定する。
円錐形のシェードを別に注文できる。電球に被せる方式で、着脱できる。
調光器が付く。無段階に明るさを調整できる。
選び分けの目安
- 眩しさを抑えたい場合
- シェードを別に注文できる。調光器でも調整できる。
- 設置の高さを決める場合
- 光源が直接見える。視界に入る位置では眩しさを感じる場合がある。
- 電球を選ぶ場合
- 日本仕様はE26口金。LED電球にも対応する。
同じ設計者の他の製品との比較
同じ設計者の製品は、素材と設置の条件が異なる。
| 比較項目 | ポタンス | ゲリドン | バユ |
|---|---|---|---|
| 入手 | 注文できる | 注文できる | 中古のみ |
| 設置 | 壁に固定する | 床に置く | 床に置く |
| 主要素材 | 塗装した鋼管 | 無垢材と鋼 | 金属板と木の取手 |
| 仕様の選択 | 腕の長さ2種 | 寸法と樹種を選べる | 流通する個体による |
| 電気 | 電球と調光器を含む | 該当しない | 該当しない |
選び分けの目安
- 設置の条件を確かめる場合
- 壁への固定を要する。床に置く製品とは条件が異なる。
- 新品で入手したい場合
- 注文できる。中古でのみ入手できる製品とは条件が異なる。
- 電気の扱いを考える場合
- 電球と調光器を含む。取り扱いに注意が要る。
使用感と設置条件
電源と配線
プラグ式でコンセントに挿して用いる。コードの長さは仕様により約2.0mまたは約2.5m。
設置場所からコンセントまでの距離を確かめる。コードが見える配置になる。
可動範囲
水平に180度動かせる。壁に沿わせることも、部屋の中央へ向けることもできる。
動かす範囲に、腕の長さ分の空間が要る。家具の配置も想定する。
色の選択
仕様によって選べる色が異なる。短い仕様のほうが選択肢が多い。
取り扱われる色は時期によって変わる場合がある。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
粉体塗装の鋼管は擦れると下地が現れる。付け根と可動する箇所から進みやすい。
木の握りは手が触れる箇所にあたる。使用によって色が変わる。
布で覆ったコードは経年で汚れる。埃も付く。
電球は消耗する。交換の際は口金と形状を確かめる。
日常の手入れ
- 本体
- 電源を切り冷めてから、柔らかい布で拭く。研磨剤は塗装を削る。
- 電球
- 冷めてから柔らかい布で拭く。埃が付くと明るさが落ちる。
- コード
- 埃を払う。布で覆われるため汚れが付きやすい。
- 固定部
- 緩みを定期的に確かめる。荷重がかかり続ける箇所にあたる。
修理と部品
電球の交換以外の修理については、取扱店を通じて相談する。
電気の部品を含むため、自分で分解しない。
どこで買うか
取扱店の調べ方
ヴィトラは公式サイトで製品情報を公開している。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
2つの仕様と色から選ぶ。取扱店によって扱う範囲が異なる。
実物を確認する
腕の張り出しは、実物で確かめられるとよい。動かした際の範囲も確認できる。
電球が露出するため、灯した状態の眩しさも現物で分かる。
設置前の確認
壁の下地の位置と種別を確かめる。補強のある壁が要る。
コンセントまでの距離と、動かす範囲の空間もあわせて確認する。長い仕様では施工の手配も相談する。
購入前チェックリスト
- 仕様の選択(張り出し2,030mm/1,040mm)
- 壁の下地と補強(石膏ボードのみでは固定できない)
- 賃貸の場合、壁に穴を開けられるか
- 長い仕様では施工の依頼が推奨されること
- 動かす範囲の空間(水平に180度)
- コンセントまでの距離(コード約2.0m/2.5m)
- 電球が露出すること(シェードは別売)
- 色の選択(仕様によって選択肢が異なる)
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- ヴィトラは公式サイトで製品情報を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なります。
- どこで購入できますか?
- ヴィトラの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。2つの仕様と色から選べ、取扱店によって扱う範囲が異なります。
- 2つの仕様はどう違いますか?
- 壁からの張り出しが2,030mmと1,040mmで、差は約1,000mmあります。長い仕様には木の握りが付き、取り付けの部品は別に用意します。短い仕様は約3kgで取り付けの部品が付属します。
- どのような壁に取り付けられますか?
- 補強のある壁が必要です。腕が水平に伸びるため付け根に荷重がかかり続け、石膏ボードのみの壁では固定できません。下地の位置と種別を先にお確かめください。長い仕様では専門の業者への依頼が推奨されます。
- 賃貸でも使えますか?
- 壁に穴を開けられるかをお確かめください。撤去した後の補修も考慮が必要です。
- 眩しくありませんか?
- シェードを持たず電球が腕の先に露出するため、視界に入る位置では眩しさを感じる場合があります。設置の高さと向きを想定してください。円錐形のシェードを別に注文でき、調光器でも無段階に調整できます。
- 動かせますか?
- 水平に180度動かせます。壁に沿わせることも、部屋の中央へ向けることもできます。動かす範囲に腕の長さ分の空間が必要なため、家具の配置も想定してください。
- 収蔵されている美術館はありますか?
- ニューヨーク近代美術館が収蔵しています(Potence Bracket Lamp、1947年頃、収蔵番号843.2005)。