このページについて

ゲリドンは、ジャン・プルーヴェが1949年に設計しヴィトラが2002年から製造する円形のテーブルである。3本の脚が天板の縁から外へ出る構成をとる。天板は無垢材、接合部は鋼による。

このページでは、3本脚がもたらす条件、2つの寸法の選択、正規品の識別、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

ヴィトラが製造する正規品ゲリドンの詳細仕様は以下のとおりである。購入にあたっては、設置場所の寸法や使用人数に応じてサイズを選択いただきたい。

正式名称(日本語) ゲリドン
製造ブランド ヴィトラ。2002年から製造されている
製造国 ドイツ
天板素材 無垢材。オーク(オイルの仕上げ)、色を濃くしたオーク(ラッカーの仕上げ)、ウォールナット(オイルの仕上げ)から選ぶ
脚部素材 天板と同じ樹種と仕上げの無垢材による
接合部素材 鋼管と横木による。黒の粉体塗装の仕上げ
サイズ(小) 直径900 × 高さ740mm
サイズ(大) 直径1,050 × 高さ740mm
重量 約20〜25kg。素材と寸法によって異なる
カラーバリエーション 3種の樹種と仕上げの組み合わせから選ぶ
価格 ヴィトラは公式サイトで価格を公表していない(2026年8月19日確認)。正規取扱店への問い合わせによる。寸法と素材で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受ける
収蔵 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない。同じ設計者の他の作品では、MoMA と Met が複数点を収蔵している
保証 メーカーの保証の対象。期間は取扱店に確認する
脚数・形状 3本脚。天板は円形。脚は天板の縁から外へ出る

正規品とライセンスを受けていない製品の違い

権利者のライセンスを受けていない同型の製品が流通している。公表されている情報から確認できる差を整理する。仕様が公表されていない項目は「公表なし」と記し、推測では埋めていない。

公表されている仕様

ヴィトラは、天板と脚が無垢材であること、接合部が鋼管と横木による粉体塗装の仕上げであること、選べる樹種と寸法、重量、ドイツでの製造を公表している。

ライセンスを受けていない製品では、これらの仕様が公表されていない場合が多い。脚と天板の接合部の構成と、脚が縁から外へ出る位置関係は外から確認できる箇所にあたる。

比較項目 正規品(ヴィトラ) ライセンスを受けていない製品
天板と脚 無垢材(公表) 公表なし
接合部 鋼管と横木(公表) 公表なし
重量 約20〜25kg(公表) 公表なし
製造国 ドイツ(公表) 公表なし
メーカー保証 対象 対象外

3本脚がもたらす条件

脚は3本で、天板の縁から外へ出る。床に接する位置が天板の投影より外側になる。

3本脚のため、床に不陸があってもがたつかない。4本脚では脚の1本が浮く場合がある。

いっぽうで、脚が縁から外へ出るため、座る位置によっては脚が膝や足に当たる。天板の縁に沿って座れる位置は、脚のあいだに限られる。

壁に沿わせる場合も、脚が外へ出る分だけ天板が壁から離れる。

選び分けの目安

座る人数を決める場合
脚のあいだに座ることになる。脚が当たらない位置を実物で確かめる。
床に不陸がある場合
3本脚のためがたつかない。4本脚のテーブルとは条件が異なる。
壁に沿わせる場合
脚が縁から外へ出る分だけ、天板が壁から離れる。

2つの寸法

直径900mmと1,050mmの2つの寸法がある。高さ740mmは共通する。

直径の差は150mm。円形のため、周囲の長さの差は約470mmにあたる。

座る人数は、脚の位置によって決まる。直径だけでは判断できない。

選び分けの目安

設置場所が限られる場合
直径900mmと1,050mm。脚が外へ出る分も含めて確かめる。
座る人数で選ぶ場合
脚のあいだに座ることになるため、直径だけでは判断できない。実物で確かめる。
合わせる椅子を決める場合
高さ740mmは一般的な食卓の高さにあたる。肘掛けのある椅子では、天板の下に収まるかを確かめる。

類似商品・競合との比較

テーブルは脚の構成によって、座れる位置と床への接し方が変わる。

比較項目 ゲリドン テーブル・アン・フォルム・リーブル PK54 ダイニングテーブル
脚の本数 3本 3本 製品による
脚の位置 天板の縁から外へ出る 天板の下 天板の下
天板の形 円形 直線を持たない輪郭 円形
天板の素材 無垢材 製品による
高さ 740mm 製品による 690mm(725mmも選べる)

選び分けの目安

床に不陸がある場合
3本脚のテーブルはがたつかない。
座る位置の自由度を求める場合
脚が縁から外へ出るため、座れる位置が脚のあいだに限られる。脚が天板の下にある製品とは条件が異なる。
木の天板を求める場合
無垢材による。石の天板とは手入れと経年変化が異なる。

使用感と設置条件

天板の素材と仕上げ

オーク、色を濃くしたオーク、ウォールナットから選ぶ。脚も天板と同じ樹種と仕上げによる。

オイルの仕上げは塗膜をつくらない。定期的な塗り直しが要る。水分が染み込むため、こぼした場合はすぐに拭き取る。

ラッカーの仕上げは塗膜が水分を防ぐが、部分的な補修は難しい。

接合部

脚と天板は鋼管と横木で接合する。黒の粉体塗装の仕上げによる。

木部と鋼が接する箇所にあたる。木は湿度の変化で伸縮するため、接合部に負担がかかる。緩みを定期的に確かめる。

搬入と設置

重量は約20〜25kg。運搬には複数人を要する場合がある。

直径900mmまたは1,050mm。脚が外へ出る分も含めて、搬入経路と設置場所を確かめる。

経年変化とメンテナンス

素材ごとに起きること

オークは日光で黄みを帯びる。ウォールナットは色が明るくなる。色を濃くしたオークでは、変化が現れにくい。

オイルの仕上げは水分が染み込む。輪染みが残る場合がある。

無垢材は湿度の変化で伸縮する。急な乾燥は割れを招く。

粉体塗装の接合部は、剥がれると下地の鋼が現れる。そこから錆が進む。

日常の手入れ

オイルの仕上げ
乾いた布で拭く。定期的な塗り直しが要る。水分はすぐに拭き取る。
ラッカーの仕上げ
固く絞った布で拭ける。研磨剤は塗膜を削る。
接合部
乾いた布で拭く。緩みを定期的に確かめる。
置き場所
直射日光、暖房の風、床暖房を避ける。急な乾燥は木部の割れを招く。

補修

天板の傷と染みの補修については取扱店を通じて相談する。オイルの仕上げでは、部分的な塗り直しに応じる場合がある。

どこで買うか

取扱店の調べ方

ヴィトラは公式サイトで製品情報を公開している。同社は価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによる。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。

注文の際に決める項目は、寸法(2種)と樹種・仕上げ(3種)である。

実物を確認する

脚が縁から外へ出るため、座る位置によっては脚が当たる。合わせる椅子とともに確かめられるとよい。

直径と脚が外へ出る分を含めた寸法が、設置場所に対してどの程度を占めるかも実測しておく。

中古の流通

2002年以降の再生産品が流通している。相場は寸法、樹種、状態で幅があり、一定していない。

確認箇所は、天板の傷と染み、木部の割れと色の変化、接合部の緩みと塗装の剥がれ、脚の状態である。オイルの仕上げでは輪染みが残っている個体もある。

購入前チェックリスト

  • 寸法(直径900mm/1,050mm)
  • 樹種と仕上げ(3種。オイルとラッカーで手入れが変わる)
  • 脚が縁から外へ出ること(座る位置に関わる)
  • 合わせる椅子(肘掛けのある椅子は天板の下に収まるか)
  • 設置場所の寸法(脚が外へ出る分も含める)
  • 搬入経路(重量約20〜25kg)
  • 床暖房と直射日光を避けられる位置か
  • 中古の場合、接合部の緩みと輪染み

よくある質問

価格はどのくらいですか?
ヴィトラは公式サイトで価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによります(2026年8月19日確認)。寸法と素材で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受けます。
どこで購入できますか?
ヴィトラの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
脚はどんな構成ですか?
3本の脚が天板の縁から外へ出る構成で、床に接する位置が天板の投影より外側になります。3本脚のため床に不陸があってもがたつきませんが、座る位置によっては脚が膝や足に当たります。天板の縁に沿って座れる位置は脚のあいだに限られます。
何人で使えますか?
座る人数は脚の位置によって決まるため、直径だけでは判断できません。脚が当たらない位置を実物でお確かめください。
2つの寸法はどう違いますか?
直径900mmと1,050mmで、高さ740mmは共通します。直径の差は150mm、円形のため周囲の長さの差は約470mmにあたります。
樹種と仕上げはどう選べばよいですか?
オーク(オイルの仕上げ)、色を濃くしたオーク(ラッカーの仕上げ)、ウォールナット(オイルの仕上げ)から選べます。オイルの仕上げは塗膜をつくらないため定期的な塗り直しが要り、水分が染み込みます。ラッカーの仕上げは塗膜が水分を防ぎますが部分的な補修は難しくなります。
設置に必要な寸法を教えてください。
直径900mmまたは1,050mm、高さ740mmです。脚が縁から外へ出る分も含めて搬入経路と設置場所をお確かめください。壁に沿わせる場合も、脚が外へ出る分だけ天板が壁から離れます。
手入れはどうすればよいですか?
オイルの仕上げは乾いた布で拭き、定期的な塗り直しが要ります。水分はすぐに拭き取ってください。輪染みが残る場合があります。ラッカーの仕上げは固く絞った布で拭けます。接合部の緩みも定期的にお確かめください。